jardin nostalgique jardin nostalgique 2020/03/10

絵画のようにブーケを描いて

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
3月も中旬、今年は暖かさのせいか
桜の開花も早いそうですね。

例年ならば、さあお花見はいつにしようと、
気持ちも明るくなる時期ですが、
今年は心配なニュースに心がふさぎ込んでしまいがちです。

そんな中での営業で気付くのは、
いつも以上に皆さんが花の色彩やエネルギーを欲しているということ。
家に好きな色が加わるだけでちょっと気持ちが明るくなります。
花瓶の水を吸って日々変化する花を見ることで
その生命力を感じて、自分も生きてるって感じます。
 
イベントの自粛などで、装飾や演出としてのお花のキャンセルが相次ぐのは
寂しいのですが、
このタイミングで、日常の身近な存在としての花の良さを感じてもらえたらと思います。
 
不要不急の外出を控えている皆様にも、
花関連のインスタグラムの写真や、時にこのコラムをご覧いただいて、
花を飾った気分になってもらえたら幸いです。
 
 
今日は先日まで開催していたレッスン
ブーケ・インプレッショニズムについて。
 
インプレッショニズムとは、絵画における印象派のことです。
明るい光を描きたかった印象派が試みた色彩の表現として、
パレットで色を混ぜずに、キャンバス上で色を並べる筆触分割・色彩分割があります。
絵の具は混ぜれば混ぜるほど色が濁ってしまうので、
キャンバス上に色を並べることで、光として視覚に色を届けて、
視覚の中で光がミックスされることで、明るさが生まれる混色をした、
という感じのことと自分は解釈しています。
 
絵画に近づいてみることで、一つの筆のタッチの中に、
数々の色が混ざっていることに気づけるのが面白いなあと思います。
そんな印象派の試みた色彩の表現を、
限られたサイズのブーケの中で表現するために、
今回選んだ花は、グラデーションだったり縁取りだったり、様々なバイカラーの花です。



1輪の中ですでに複雑な色の混ざりがある花達を集めたら、
その本数以上の色の混ざり合う効果があるような気がして。
 
また、いろいろな咲き方の特徴がある花達を見ていると、
それぞれが筆のタッチを表現しているようにも見えます。


スカビオサは点々で細かく、
ラナンキュラスの花びらは滑らかに、
モロッコ咲きのラナンキュラスは時にゴッホようにうねるように、
それぞれが連想させるタッチがあるように思いました。
 
参加した皆様には、そんなこんなことを意識して、
いつも以上に花の色と質感を見つめてお掃除していただきました。
ぼんやり眺めて感じる花の色の中に、よく見るとさらに見えてくる他の色に気付いたり、
同じ色でも質感の違いで全く違う見え方をすることに気付いたりして、
お掃除の時から発見があったのではないかと思います。
 
そこからは各自画伯となり、
1つのブーケの中に好きな色彩や質感のグループをいくつか作ることを意識して、
隣同士や上下でのそれぞれの花の見え方に工夫して
直感で束ねていただきました。

調和のとれた色彩グループの方、
コントラストで攻める色彩グループの方、
点々&うねる質感のみを集めたグループを作った方、
誰一人として同じにならないような、オリジナルの組み合わせができていました。
 
色を重んじるあまりに、形はどうあっても良い!というのが
今回ほっと息のつけるところ。
形のルールから外れることで、色の配置に自由ができました。
時にそんなブーケも面白いかなと思います。
 
今回のレッスンで50名近くの画伯が花でブーケを描いてくれましたが、
みんな個性豊かに仕上げてくださり、見ている自分が一番楽しかったように思います。
 
嬉しかったのは、また組みなおしてみたいブーケ!というお言葉。
自分も同じ気持ちで、このブーケは何回束ねても、面白い色や質感の組み合わせが見つかって、
毎回発見がありました。

調子に乗って、秋も開催したいなー、なんて思っているので、
また多くの画伯のご参加立候補、お待ちしたいと思っています。
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この記事のライター

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ジャルダン ノスタルジック、2012年にオープンした東京・神楽坂にあるフローリストの青江、フローリスト/パティシエの加藤が経営する花店。おもちゃ箱をひっくりかえしたような、懐かしくてわくわくするお店づくりをコンセプトにした店内には、青江・加藤が選んだ季節の花とともに、焼き菓子、ハーブティーや花器、フランスのブロカントなどの雑貨が所狭しと並んでいる。土日の15時からは店内の一角でカフェも営業中。

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