マンガと写真でゆる〜く楽しむ、おもしろ植物図鑑 [04]
おもしろ植物図鑑04 スイセン
ヒガンバナ科の球根性多年草です。
冬から春にかけて花が咲き、
夏に地上部が枯れます。
ラッパズイセン、八重咲きなど
たくさんの園芸種があり、
香りの良いものも多いです。
秋植えの球根や年末から早春にかけての切り花、
鉢植えなど数多く出回っています。
特に正月用の花材にニホンズイセンは大人気で欠かせません。
タネはできにくく、発芽までに時間がかかるので
球根で分球して増やすのが一般的です。
日本では鎌倉時代頃から文献に登場していて、
古 くからいけばなや茶花に使われてきました。
暖地の海岸付近に群生していることが多く、
福井県の越前海岸など日本各地に名所があります。
春を告げる花としてヨーロッパでも大変人気 があり、
ウェールズの国章にも使われています。
ちなみにヨーロッパでスイセンといえば主にラッパズイセンを指します。
ワーズワースの詩「水仙」もラッパズイセンですよね。
学名の「Narcissus(ナルキサス)」は
ギリシャ神話から由来しています (マンガ参照)。
text & photo 『おもしろ植物図鑑』
書いた人
名前:花福こざる kozaru hanafuku
プロフィール:花屋兼マンガ家兼時々イラストレーター。旦那様と二人で花屋を営む。12年目。お花屋さんが描くオモシロ草花マンガ「おもしろ植物図鑑」発売中!月刊フローリストで「フローリストこざる」連載中。
http://ameblo.jp/hanafukukozaru/
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そんな彼らは何食わぬ顔して、実はものすごい秘密と不思議を秘めているのです。
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そのほか、名前に込められたストーリーや季節ごとの変化などなど
見慣れた植物たちの真実の姿を、
「楽しく読みやすいマンガ」と「写真」でサクサク、どんどん!読めちゃう本です。
知れば知るほど植物が愛おしくなり、
毎日の通勤・通学の世界の色も変わってくるはず。
ちょっと知るだけで、こんなに楽しい! こんなに納得! 植物ってスゴイ!!!
著者名: 花福こざる ISBN: 978-4-416-61532-4
224ページ 定価:本体1,400 円+税
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この記事のライター
花屋兼マンガ家兼時々イラストレーター。旦那様と二人で花屋を営む。12年目。お花屋さんが描くオモシロ草花マンガ「おもしろ植物図鑑」発売中!月刊フローリストで「フローリストこざる」連載中。