マンガと写真でゆる〜く楽しむ、おもしろ植物図鑑 [05]
おもしろ植物図鑑05 スミレ
スミレ科スミレ属の多年草。
都会から山野まで日本各地に自生するとても身近な野草です。
アスファルトやコンクリートの隙間に生えているのをよく見つけますが、
マンガで書いたようにタネに秘密があったのですね。
おまけつきとは思いませんでした!
毎年同じ場所から出現して、
暑くなると閉鎖花をつけているのもよく見かけます。
園芸種も含め非常に多くの品種があります。
香りのよい品種も多いですよね。
有名どころは「スミレ」や「タチツボスミレ」でしょうか。
冬の花壇の定番のパンジーやビオラはスミレの園芸種です。
こちらも香りのよいものが多いですよね。
「太郎坊」という幸田露伴の短編があり、
太郎坊ってなんだろうと読むと、
スミレの別名のことでじんわりとしたいいお話でした。
キレイなだけでなく、
若芽は和え物、 汁の実、
花は砂糖漬けでお菓子の飾りなどに利用できます。
そういえば、小学生の頃読んだ少女マンガに
「スミレの砂糖漬 け入りゼリー」というのが出てきて
なんてオシャレなの! と驚嘆した覚えがありますが、
スミレの葉っぱも花もいまだに 食べたことないです。
古くから身近な愛され花なので別名や愛称も多く、
またスミレを歌った和歌や詩歌、
俳句もさまざまです。
芭蕉の句
「山路来てなにやらゆかしすみれ草」
が有名ですね。
text & photo 『おもしろ植物図鑑』
書いた人
名前:花福こざる kozaru hanafuku
プロフィール:花屋兼マンガ家兼時々イラストレーター。旦那様と二人で花屋を営む。12年目。お花屋さんが描くオモシロ草花マンガ「おもしろ植物図鑑」発売中!月刊フローリストで「フローリストこざる」連載中。
http://ameblo.jp/hanafukukozaru/
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そんな彼らは何食わぬ顔して、実はものすごい秘密と不思議を秘めているのです。
たとえば、釣鐘のような形の花は、どうしてそんな形をしているのか?
それは来てほしい虫だけにフィットするように変形した結果だったり。
春になれば青い小さな花を咲かせる雑草、ツユクサは、
実は偽りの看板で昆虫を引き寄せる稀代の詐欺師でありまして……。
そのほか、名前に込められたストーリーや季節ごとの変化などなど
見慣れた植物たちの真実の姿を、
「楽しく読みやすいマンガ」と「写真」でサクサク、どんどん!読めちゃう本です。
知れば知るほど植物が愛おしくなり、
毎日の通勤・通学の世界の色も変わってくるはず。
ちょっと知るだけで、こんなに楽しい! こんなに納得! 植物ってスゴイ!!!
著者名: 花福こざる ISBN: 978-4-416-61532-4
224ページ 定価:本体1,400 円+税
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この記事のライター
花屋兼マンガ家兼時々イラストレーター。旦那様と二人で花屋を営む。12年目。お花屋さんが描くオモシロ草花マンガ「おもしろ植物図鑑」発売中!月刊フローリストで「フローリストこざる」連載中。