jardin nostalgique jardin nostalgique 54ヶ月前

夏期休業で充電。


こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
 
昨日8月1日から、jardin nostalgiqueは夏期休暇を頂戴しております。
9月6日まで一月強のお休み。
毎年こうして長いお休みをいただいております。
 
いつも週一回の定休日はあるものの、
そのほとんどは何かと仕事をしてしまう日常において、
この長期休暇はたまった有給を消化する感覚でもあります。
今後の一年のための心身のエネルギーの充電、感性の充電。
一か月の間、普段できないいろいろなことをしたいな、と思います。
 
2年に1回、ヨーロッパに行くのも夏季休暇期間です。
昨年はフランス・オーストリアを旅してきました。
 
今回のコラムでは、昨年のヨーロッパ滞在からできたブーケをご紹介したいと思います。
 
まず、オーストリアでは、観光の定番ともいえるシェーンブルン宮殿へ行ったり、クリムトの絵を見たり。
また、旅の間ガイドをしてくれた友人がエリザベートやハフスブルク家の歴史に詳しかったことで、エリザベートへの興味も高まったのでした。
 
シェーンブルン宮殿では、その壁の色にまつわるお話が興味深く、
本当は金色に装飾する予定だった宮殿を、
その時の財政などを考慮したマリアテレジアの発案で、
金に似た黄色で塗ることになったそうです。
そこから、この宮殿のような柔らかい黄色をテレジアンイエローというとのこと。
 

その黄色をテーマにしたブーケ、テレジアンイエローのブーケロン。

宮殿の中に飾れるようなイメージで、クラシックで丸く束ねてみました。
ドライアンドラの金色の光沢は、まずは金色に装飾する予定だったとのお話から。
 
そして今年5月、まさにシャクヤクのシーズンに作成したのがシャクヤクのブーケ・シシィ。
シシィとは、エリザベートの愛称。
洗練された美を追求したシシィの生涯や、とても美しい肖像画のイメージを、
ブーケで表現したい!と思い、シャクヤクのシーズンまで温めて開催しました。

ふわりとしたドレスのようなシャクヤク、
ヘアアクセサリーの形を託したのは、国産でとても状態の良かったアストランチア。
中のしべが揺れると、きらきら輝いているようです。

ノーブルな印象の色調でまとめつつ、アクセントには黒に近い色彩を。
エリザベートは息子を亡くしてから黒い洋服しか着なかったとのことで、
その一生を表現する色として入れてみました。

あえてクラシックに、お花も均等にちりばめて、周りをぐるっとグミの葉で取り囲んだブーケです。
 
 
旅の最終日に思いつきで訪れたのは、パリから急行で1時間程度の街、シャルトル。
シャルトルと言えば、有名なのがシャルトル大聖堂のステンドグラス。
シャルトルのステンドグラスは
シャルトルブルーと言われるように、ブルーの発色の良さが特徴的。

この大聖堂のバラ窓を見て、こんな色彩のブーケを束ねられたら、と思って作ったのが、
シャルトルのバラ窓のブーケです。

強い色彩の組み合わせも、一度この色彩配色の美しさを知ってからだとすっと入ってきます。
色を横に並べるように束ねて、ぐるっと深い色の葉でつつみこみました。
光を捕まえてくれるように、花弁の薄いブルーのデルフィニュームを少し高く浮かべて、
あの時の光の美しさを表現したいなあと。
 
他にも、印象派の絵画の光あふれる印象の原理をブーケに組み込んでみたり、
マリーローランサンの色彩のブーケを作ってみたり、
ジヴェルニーの庭の小道を作ってみたり、
旅で見たたくさんのきれい!や、面白い!を作品に取り込んでみました。
気になる方はぜひ、jardin nostalgiqueのHPから、ブログをさかのぼって、
昨年の10月~11月頃の記事をご覧いただければ幸いです。
 
風景や芸術作品からうける印象を花で表現してみるというのは、
必ずそこに主観や思いがこもってくるのも面白さかなと思います。
表現方法もきっと人それぞれ。
 
自分はブーケやアレンジにその印象を閉じ込めていくのですが、
自分勝手にお花にいろいろなイメージを託しています。
その作業がとても楽しいです。
 
面白いことに、そうしてみると、
今まで興味のなかった花に興味がわいてきて新しい魅力に気づいたり、
できなかったり、苦手だった色合わせもできるようになったり、好きになったりします。
例えば、バラ窓のブーケのような配色は、シャルトルに行かなかったらやらなかったと思います。
 
そんなこんなで、休暇中に出会う様々な刺激は、
その後の創作の大きな糧になるように思っています。
 
今年の長期休暇は、ヨーロッパには行かず国内を旅する予定です。
このコラムを長いお休みの言い訳と思わず(笑)、ぜひぜひ再開を楽しみにしていただければ幸いです。
夏休み中にまた、過去の旅の記録とともにコラムをかければいいな、と思います。
 
書いたお店
jardin nostalgique 
ジャルダン ノスタルジック、2012年にオープンした東京・神楽坂にあるフローリストの青江、フローリスト/パティシエの加藤が経営する花店。おもちゃ箱をひっくりかえしたような、懐かしくてわくわくするお店づくりをコンセプトにした店内には、青江・加藤が選んだ季節の花とともに、焼き菓子、ハーブティーや花器、フランスのブロカントなどの雑貨が所狭しと並んでいる。土日の15時からは店内の一角でカフェも営業中。
http://www.jarnos.jp

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ジャルダン ノスタルジック、2012年にオープンした東京・神楽坂にあるフローリストの青江、フローリスト/パティシエの加藤が経営する花店。おもちゃ箱をひっくりかえしたような、懐かしくてわくわくするお店づくりをコンセプトにした店内には、青江・加藤が選んだ季節の花とともに、焼き菓子、ハーブティーや花器、フランスのブロカントなどの雑貨が所狭しと並んでいる。土日の15時からは店内の一角でカフェも営業中。

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