この世で最も宝石に近い植物
最も珍奇な植物は何か?と聞かれたら一瞬悩んでこう答えると思います。
「コノフィツム・ブルゲリ (Conophytum burgeri)」と。
初めて見た人はびっくりされます、透明感溢れ陽光にキラキラと輝くその姿は本物の宝石のようです。
南アフリカはナミビアのオレンジ川周辺のごく一部にしか自生していない植物です。
休眠時期は薄皮に覆われていますが活動期の春を迎えると薄皮の下のグリーンが鮮やかに輝きだします。
それが休眠から明けて活動を再開した合図です。
植物の不思議な造形には全て意味があるといいます。
でもこのブルゲリの宝石のような姿にどのような意味があるのか。
調べて見たところ自生地のアッヘニアイルス (Aggenys)には石英が多くその水晶然とした石に擬態しているとの考察もあるそうです。
理屈や難しいことは不要ですが自生地の状況を知ると生育のヒントが転がっていたりします。
コノフィツム属は種が0.1〜0.2mmくらいしかない極小粒なので播種と言ってもティッシュの上から適当に鉢植えにまいただけですが...汗。
こちらはまだ薄皮をまとったものばかりですが時期に活動を開始するでしょう。
小さすぎるので植え替えは来年かな。
見た目の可愛らしさに反して生育は癖があるので注意!
コノフィツム・ブルゲリは一般的な園芸店には流通がほとんどなく多肉植物専門店や農家さん、もしくはネットオークションなどで手に入れることができます。
そして大きいものはとても高価で生育も癖があり難しいと言われている種です。
一口で言えば「日本の高温多湿にとても弱い」
ここでは詳細な生育方法は割愛させてもらいますが冬に成長期を迎える普及種のコノフィツムで鍛錬して挑むことをおすすめします。
でもこんなに美しく本物の宝石のような植物の存在をご存じない方もいると思いましたのでblogに書かせていただきました。
現在は販売休止中のSlime Potに植え替えました。
文字通りスライムのような透明感のある釉薬とブルゲリがとても似合っていると思いませんか?
蒸れに弱いので排水性の良い小粒のbest soil mixに少々芝の目サイズの赤玉土と緩効性肥料を混ぜ込み植え込み。
株元に土が接触すると蒸れやすいのでクッションと見た目の美しさを兼ねて焼き軽石を敷いてあります。
TOKYはPot+Plantsも人気がありますのでこういった組み合わせはとても楽しいですね。
でも見た目だけでなくてしっかりと生育に適した植え替えを心がけています。
あと先日記事で書かせていただいたパフカルに植えたアロエがぎっしりと根を張っていました。
「どうしよう...」と思いましたがパフカルは柔らかい素材なので手でちぎることもできますので発根専用と考えて管理して土に植え替えても楽しそうです。
TOKYではもうしばらくこのままで生育したいと思います。
TOKYサイトのブログにも植物や植木鉢の情報を載せていますのでこちらも是非チェックしてみてください。
書いた人
藤原連太郎
新しい価値を提供する園芸用品と植物のショップTOKYの代表兼ディレクター。
商品企画・開発、仕入れなどを主に行う。
趣味は受粉。
http://toky.jp/blog
https://www.instagram.com/rentarof/
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この記事のライター
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