小槙 有紀子 小槙 有紀子 75ヶ月前

Flower Decoration 01 -鉢物と切花-


 
こんにちは。iconicflower・Komakiです。
私たちは、空間にお花を飾り付ける
「装花」というお仕事を主に活動しています。
 
今回は「装花」の中から、
鉢物と切花のコンビネーションデザインをご紹介します。
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ハイブランドのウィンドウで
「トロピカルな植物」をモチーフにした
ファッションやディスプレイを
多く見かけた今年の春夏。
 
そんな植物で空間を飾る機会を頂きました。
空間を華やかにするだけでなく
植物モチーフの商品を引き立てる役割のお花です。
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沖縄や伊豆の他、輸入の切花を仕入れましたが
蘭も、ストレリチアもグリーンも、
全てのお花が10本単位で
「市場で決められた規格の長さ」に揃っていて
ワイルドさにかける気がしました。

他のお花の場合も
同じように思うことがあるのですが、

同じ長さと、咲き具合の植物だけで
自然な雰囲気を出すことは難しいと思いませんか?
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そこで、大田市場で切花を仕入れた日、
仕入れたお花だけでは物足りず
東京砧花き園芸市場へ。
 


iconicflowerのアトリエにも
似合うストレチアの鉢物。
 
これこれ!と思っていくつかの鉢物を仕入れ
切花と鉢物を混ぜた「装花」をすることにしました。

葉のサイズが不揃いであったり、
新芽の葉があったり、
鉢物には切花にはない要素がたくさんあります。
先ほどの写真のストレリチアの鉢を
アレンジした様子はこちら

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贈答用に使われることが多いコチョウランも
針金をとってアレンジすると
ゆらゆらとしてエレガントな存在になり、

シダの大鉢は装花のメカニックを隠しながら
花々の引き立て役として活躍しました。

葉と根が美しいバンダは、
目線よりも上の高さに配置してアイキャッチに。
本来は樹木の上に太い根を張る着生ランですから
そんな、植生の話も話題になり
見る人を楽しませてくれるかもしれません。

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全てが切花では
ダイナミックさや自然さのインパクトが弱い

そんな時に、
切花と鉢物の両方を合わせて使うと
それぞれの良さ生かすことができて

なかなか良い雰囲気に仕上がるようです。

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この記事のライター

小槙 有紀子
小槙 有紀子

東京のデパートやホテル、レストランをフィールドに、「装花」という仕事をしています。
都会的な空間にあわせた、エレガントで印象的なフラワーデコレーションを得意としています。
1997年- ホテル内の生花店に就職。クリスマスデコレーション・ウェディングフラワーなどのデザイン企画を担当。
2004年- 宝飾時計や化粧品、ファッション業界の展示会装花を中心に活動。
2013年- アイコニックボックス株式会社を設立。屋号を「iconicflower」として活動を開始。

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