植物生活編集部 植物生活編集部 36ヶ月前

デイリー・ガーデニング[9]

『デイリー・ガーデニング』第9回  土谷ますみさん

ベテランガーデナーたちの、
今日のガーデニング風景を切り取って紡いでいく企画、
それが、
デイリー・ガーデニングです。
 

第1回の記事はこちら→ 『デイリー・ガーデニング』第1回 土谷ますみさん
第2回の記事はこちら→ 『デイリー・ガーデニング』第2回 梁瀬泰子さん「ベランダを夏模様にしたい」
第3回の記事はこちら→ 『デイリー・ガーデニング』第3回 梁瀬泰子さん「花の咲くシェードはいかが?」
第4回の記事はこちら→ 『デイリー・ガーデニング』第4回 土谷ますみさん「ミニ花壇とハンギングバスケットの手入れ」
第5回の記事はこちら→ 『デイリー・ガーデニング』第5回 土谷ますみさん「アジサイガーデン」
第6回の記事はこちら→ 『デイリー・ガーデニング』第6回 若松則子さん「カラーリーフを楽しむ」
第7回の記事はこちら→ 『デイリー・ガーデニング』第7回 若松則子さん「グラウンドカバーの使い方」
第8回の記事はこちら→ 『デイリー・ガーデニング』第8回 土谷ますみさん「秋の入り口庭景色」



今回のガーデナー
土谷ますみさん
プロフィール*寄せ植え教室講師。グリーンアドバイザー、ハンギングバスケットマスター。雑誌「園芸ガイド」(主婦の友社)にて寄せ植え作品が多数紹介されている。著書「この植物をお買い!」「3ポットから作れる寄せ植え105」(以上主婦の友社)など。 ブログ「この植物をお買い2」okai2.exblog.jp


*****
一歩ずつ季節が進む、ますみさんの庭。
秋への気持ちを後押ししてくれて、
気分もリフレッシュできるように、
ますみさんが寄せ植えを作ります。
そのプロセスを、見せてくださいました。
 

1 用意する花苗は、プラス1ポット

[使用する植物]左手前から時計回りにイワシャジン、ミスキャンタス、観賞用トウガラシ‘ブラックパール’、斑入りハゴロモジャスミン‘ミルキーウェイ’。手前のポリポットはシロタエギク‘シラス’。
植え込むコンテナにポリポットのままの植物を入れて、レイアウトを決めます。
「このとき、コンテナが苗4つでいっぱいになったら、1ポット多く用意しておきましょう」(ますみさん)

【ポイント!】植えつけまでの間、ポリポットの植物に水やりをするときは、与える水に適量のバイオゴールドバイタル(タクト)リキダス(ハイポネックスジャパン)などの活力剤を混ぜておくと、寄せ植え後によく活着しますよ!(ますみさん)

 

2 背が高く、奥に配するものから植えつけて

△ コンテナの鉢穴に鉢底ネットをかぶせ、鉢底が隠れるぐらいの量の鉢底石を敷きます。「大型コンテナじゃない限り鉢底石を敷かない人もいらっしゃるけれど、私は敷いたほうが水はけがよくなると思うので、敷く派です!」(ますみさん)


△ あらかじめ、適量の緩効性化成肥料を混ぜておいた草花用培養土を、コンテナの1/2量ほど入れます。


△ 1番背が高い観賞用トウガラシ‘ブラックパール’から植えましょう。ポリポットを外し、払うようにして表面の土を軽く落とします。

△ レイアウトで決めた場所に、観賞用トウガラシ‘ブラックパール’を据えます。
 

3 花がたっぷり咲いている株を扱うには

△ 花がたくさん付いているイワシャジンの株。* 根鉢の表面がたくさんの根で覆われています。

* 根鉢=根が抱え込んで、ポリポットの形状になった土の塊のこと。



△ 根鉢の底部と上部の土を軽く落とします。

【ポイント!】根鉢の表面がたくさんの根で覆われている場合、通常は絡まった根をほぐして土を落としますが、花がたくさん咲いている場合は、根を傷めるとリスクが大きいので、底部と上部の土を軽く落とす程度にとどめておきます。



△ レイアウトで決めた場所に、イワシャジンの株を据えます。

【ポイント!】「株をちょっと外側に向くように倒し気味に植えると、コンテナから植物があふれるように見せることができますよ!」(ますみさん)
 

4 丈夫なリーフ類の苗は根をくずして


△ 「ミスキャンタスは丈夫なので、この程度根鉢の土を落として大丈夫」(ますみさん)。この後、レイアウトで決めた場所に株を据えます。


△ 「ハゴロモジャスミンは、このぐらいかな。底部の根をほどきます」(ますみさん)。この後、レイアウトで決めた場所に株を据えます。
 

5 株の正面を見極めて



「ウーーーーン、こっちかな。逆向きかな」根鉢をくずしたハゴロモジャスミンの株の正面を見極めるますみさん。いつになく、視線が厳しいのでした。正面が決まったハゴロモジャスミンを、レイアウトで決めた場所に株を据えます。
 

6 プラス1の苗はどの位置に?

△ シロタエギクはすき間に植えるので、ていねいに少しずつ、だけどたくさん根鉢の土を落としました。




△ シロタエギクを、まず右奥に植えるバージョン。次に左手前に植えるバージョン。どちらがバランスよく見えますか? 「右奥に配すると、ハゴロモジャスミンの軽やかさが目立たなくなっちゃうわね。今回は左手前にしましょう」(ますみさん)
 

7 土を入れて植えつける

△ 土入れを使い、主に根鉢と根鉢の間に土を少しずつ注いでいきます。

△ 土を入れた根鉢と根鉢の間に割りばしをさして、左右に揺すります。すると、土が鉢の奥まで入っていきます。



△ 少しずつ、どんどん土を入れるますみさんの表情は真剣そのもの。「後で土が凹んで根鉢が浮くようになると、根が乾いちゃうからていねいに!」(ますみさん)植物は手の甲で覆うようにすると、花や葉が傷んだり、土で汚れるのを防げます。

【ポイント!】このコンテナは縁が弧を描いているので、土の表面も弧に沿うようにセンターを高く入れておくと、株元が凹まず、ムレを防げます。



植えつけ完了〜! でもこれで完成! じゃないのです。

 

8 水やりにもコツがあった!


△ 口が細い水さしを使い、土の表面にまんべんなく少しずつやさしく水を注ぎます。水流が強いと土が凹んでしまうから気をつけて。「鉢縁の弧に沿って高く盛った土が流れないように、そーっと注ぎます」(ますみさん)


ていねいに時間をかけて少しずつ注いだ水が、コンテナの底穴から流れ出てきたら、鉢土全体が均一に湿った証拠です。

 

9 さらに! まず写真に撮ってチェック!


△ 完成かな? と思ったそのとき、「ちょっと待って!」とスマホのカメラを構えるますみさん。「人間の目って都合よく補正しちゃうから。客観的にチェックするために、いったん写真に撮るの」。
なるほど、そうか。ますみさんのブログに登場する寄せ植えたちも、みんなこうやって写真チェックしたのちに、OKになった状態だから、どれもヌカリなくステキなんだな。




いよいよ完成! 涼しい風が吹いてきそうな、秋の静かな寄せ植えです。日当たりと風通しのよい場所に置き、土の表面が白っぽく乾いてきたら、水やりをしましょう。そうそう、水やりは今日と同じように、やさしくゆっくり、ていねいに!


*****
元気いっぱいのグリーンと、
夏から咲き続けている花がメインだったますみさんの庭に、
軽やかで涼しい秋風が吹き抜けるような寄せ植えが加わりました。

秋が深まったころ、もしくは冬の足音が聞こえるころ、
また、遊びに来ていいですか?

 

To be continued…


 

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