植物生活編集部 植物生活編集部 2017/10/19

デイリー・ガーデニング[10]

『デイリー・ガーデニング』第10回  若松則子さん

ベテランガーデナーたちの、
今日のガーデニング風景を切り取って紡いでいく企画、
それが、
デイリー・ガーデニングです。


第1回の記事はこちら→ 『デイリー・ガーデニング』第1回 土谷ますみさん
第2回の記事はこちら→ 『デイリー・ガーデニング』第2回 梁瀬泰子さん「ベランダを夏模様にしたい」
第3回の記事はこちら→ 『デイリー・ガーデニング』第3回 梁瀬泰子さん「花の咲くシェードはいかが?」
第4回の記事はこちら→ 『デイリー・ガーデニング』第4回 土谷ますみさん「ミニ花壇とハンギングバスケットの手入れ」
第5回の記事はこちら→ 『デイリー・ガーデニング』第5回 土谷ますみさん「アジサイガーデン」
第6回の記事はこちら→ 『デイリー・ガーデニング』第6回 若松則子さん「カラーリーフを楽しむ」
第7回の記事はこちら→ 『デイリー・ガーデニング』第7回 若松則子さん「グラウンドカバーの使い方」
第8回の記事はこちら→ 『デイリー・ガーデニング』第8回 土谷ますみさん「秋の入り口庭景色」
第9回の記事はこちら→ 『デイリー・ガーデニング』第9回 土谷ますみさん「静かな秋の寄せ植え」



今回のガーデナー
若松則子さん
プロフィール*日本ハンギングバスケット協会会員、ハンギングバスケットマスター、グリーンアドバイザー、コンテナマスター。
ブログ 「小さな庭2」http://heuchera2.exblog.jp/




*****
この前、ますみさんの秋の庭を訪ねて、
やっぱり則子さんの庭も訪ねたい! って連絡しちゃいました。

ガーデニングシーズン真っ盛りの忙しいこの時期に、
ようやくできた約束の日は……

雨!!!!!


どうしよう。私、雨女だったんだ…(T_T)

則子さん、雨だけど、訪ねて大丈夫?

「えぇ、大丈夫。
 葉っぱがね、ものすごくきれいよ」
って。

さすが、この雨の多い国に生きるベテランガーデナーは
やっぱり違う。
植物は、雨を味方にすくすく育つけれど、
雨の庭の美しさを、景色のよさを知っているのも、
やっぱりガーデナーなんだな。

さぁ、雨の日の則子さんの庭。
どんな様子か、心が躍ってきました。
 

さし色と、ガーデン雑貨のアイキャッチャー

△ ステップを降りて庭へ。まず目の前に広がる景色がこれ! わぁ! 夏を越えて、今はしっとりと秋雨に濡れる、生き生きとした葉っぱたちの美しさったら!



△ パーゴラのアクセントのハンギングバスケットは、赤。やっぱりこの時期は、フォーチュンベゴニア でした。則子さんのお気に入りは「ディープレッド」。「どうしても、このブロンズ色の葉が欲しかったの」と則子さん。


△ このコーナーのアクセントも赤のガーデンチェア。みずみずしく優雅なホスタの葉に、ユーパトリウムの白。奥のノリウツギ ‘ライムライト’ のベージュの花がらが、赤との上手なつなぎ役。



△ 庭の片隅のチェストにも、さりげなく小ちゃな赤。
おぉ! もうビオラだ! 「ようやく出回ってきたから、うれしくて、昨日植えました!」(則子さん)。



△ ユーパトリウムは、低い背丈で咲かせたくて、則子さんは夏と秋のはじめに切り戻すのだそうです。「それでもどんどんふえて、今ごろには咲きますね」


「あっちのユーパトリウムは、ここから見るのが大好き」(則子さん)。なるほど、ニューサイラン、オリーブのグレイッシュな葉を通して眺める、やさしげなユーパトリウムがまたすてき。さりげなく置かれた鳥かごが、このシーンのアイキャッチャー。


△ こんなにたくさんの、バラエティに富んだ葉っぱたち。画面をキュッと引き締めているのが、つぼ形のテラコッタです。

 

雨の日ならではの美しさを堪能

葉っぱ大好きな則子さんだから、
花は少なめでも、庭には多様多彩な葉っぱたち。
雨に歌うような葉に近寄ってみると…



△ マホニア・コンフューサがキラキラ。マホニアの名前で流通しますが、現在の分類はベルベリス(Berberis confusa)です。


△ のびやかに育ったラムズイヤーの産毛の上にも、雨粒がキラキラ。


△ すでに果実が赤く色づき始めたバラ‘カーディナル ヒューム’ の葉も、繊細に雨粒を捕まえます。


△ 雨に枝垂れるバラ ‘イレーヌ・ワッツ’ が息を飲む美しさを放っていました。かつてはチャイナ系のオールドローズに分類されていましたが、現在では、 ‘ピンク・グルス・アン・アーヘン’ の名前に変わっています。


△ あちこちにこぼれダネで育つジュズサンゴがありました。奥は最近特に人気のシキミア。「水切れさせないように、大切に夏越しさせたら、たくさん蕾がつきました。うれしい!」と則子さん。

 

今年の則子さんの秋色は?

葉っぱ大好き! とはいえ、やっぱり花も欲しい。
花で添える秋色は、
あちこちに散らばる
ハンギングバスケットや小さな花壇で見つけました。



「左右に入れた夕焼けみたいなオレンジ色のコリウスを、どうしても使いたくて」と制作したハンギングバスケット。色合わせの絶妙さは、まさにさすがのひとこと。じーっくり見てみて!
使用した植物:ジニア・プロフュージョン、コリウス、観賞用トウガラシ、ハツユキカズラ、アルテルナンセラ ‘マーブルクィーン’、アルテルナンセラ・キャツラ、斑入りユーパトリウム、ロフォミルタス ‘マジックドラゴン’ 、コロキア・コトネアステル。


△ こちらはペンタスが主役の赤のバージョン。細い穂になって立ち上がるのは、アルテルナンセラの花だそう。繊細でステキ! ジュズサンゴの赤い果実が、さりげなくかわいらしい。
使用した植物:ペンタス、コリウス、ケイトウ、センニチコウ(蕾)、ジュズサンゴ、アルテルナンセラ ‘マーブルクィーン’、アルテルナンセラ ‘レッドフラッシュ’、ハゴロモジャスミン ‘フィオナサンライズ’、ロフォミルタス ‘マジックドラゴン’。



△  外構部のボーダー花壇は、ナチュラルで甘い色合わせ。
使用した植物:キンギョソウ、ストック、アジュガ、アメリカナデシコ ‘マリモ’、カレンジュラ ‘コーヒークリーム’、ラムズイヤー、ケール ‘パープルステンレス’。



△ 玄関へのアプローチに、1mほどの長さのブリキのプランター。ほどよい小さな花壇です。
使用した植物:カレンデュラ‘コーヒークリーム’、宿根ネメシア ‘サンシャイン’、黄色のブラキカム、リシマキア・ヌンムラリア、コロニラ・バリエガータ(斑入りの葉)。



*****
雨のおかげでしっとり、そしてくっきり
葉色も花色も冴えて、美しい庭めぐり。

ほっと一息ついて、あたたかなハーブティーをいただいていたら、
「せっかくのこの時期だからね、
もうひとつつくろうかなって、準備しているの」
と則子さんの提案がありました。

えっ、この時期だから?

さて、なにが出てくるのかといえば、
やっぱり、アレ!? かな!?


To be continued…



text & Photo ウチダトモコ
 
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