ひとりぼっちのハルニレ
こんにちは。内田です。
ムラサキセンブリの可憐な花

お花畑だった秋吉台は、咲く花の種類が少なくなって参りました。
センブリ、リンドウ、ウメバチソウは今年最後のメンバー。
黄金色に染まった大草原はとても静かです。
秋吉台は日本最大のカルスト台地。
その東部に「帰り水」という場所があります。
写真中央の小さな森が「帰り水」。

すり鉢状の谷の底には湧き水があり
湧き出た水は十数メートル流れた後
再び地中に吸い込まれます。
これが名の由来。
大雨が降ると排水が追いつかず
一時的に湖となるのです。
帰り水の小さな森。

小さな森では17種類の樹種を確認することができました。
その中に、ひとりぼっちの「ハルニレ」の木があります。
定かではありませんが、私と同じくらいの年であろう、若い木です。
実は毎年、友達の感覚で会いに行っています。
そんな親しみを感じる木、みなさんにもありますよね!?
ハルニレは数百年生きる長寿の樹種ですが
そこまで生き抜くことは決して容易ではありません。
台風などのかく乱、病害虫の発生
そして、周りの木々との競争に負けてしまうこともあるでしょう。
樹木とはいえ、毎年会えるとは限らないのです。

ハルニレ
東日本に多い木ですが、西日本には少なく
山口県では極めて珍しい樹種です。
落葉樹組は冬支度が進んでいる中
ハルニレはまだ緑色を保っています。
のんびりだな~、ははは。
おおっと失礼。
植物は無駄なことはしません。
きっと深い訳があるはずです。
タネは風により散布されるタイプです。
しかし、鳥散布ほど遠くには運ばれないでしょう。
いったいどこからやってきたのでしょうか・・
聞いてみたいことが沢山あります。
植物と会話することができたら、どんなに楽しいでしょう。
私は残念ながら、植物と会話できるまでに至っておりません・・。
ムラサキセンブリの可憐な花
お花畑だった秋吉台は、咲く花の種類が少なくなって参りました。
センブリ、リンドウ、ウメバチソウは今年最後のメンバー。
黄金色に染まった大草原はとても静かです。
秋吉台は日本最大のカルスト台地。
その東部に「帰り水」という場所があります。
写真中央の小さな森が「帰り水」。
すり鉢状の谷の底には湧き水があり
湧き出た水は十数メートル流れた後
再び地中に吸い込まれます。
これが名の由来。
大雨が降ると排水が追いつかず
一時的に湖となるのです。
帰り水の小さな森。
小さな森では17種類の樹種を確認することができました。
その中に、ひとりぼっちの「ハルニレ」の木があります。
定かではありませんが、私と同じくらいの年であろう、若い木です。
実は毎年、友達の感覚で会いに行っています。
そんな親しみを感じる木、みなさんにもありますよね!?
ハルニレは数百年生きる長寿の樹種ですが
そこまで生き抜くことは決して容易ではありません。
台風などのかく乱、病害虫の発生
そして、周りの木々との競争に負けてしまうこともあるでしょう。
樹木とはいえ、毎年会えるとは限らないのです。
ハルニレ
東日本に多い木ですが、西日本には少なく
山口県では極めて珍しい樹種です。
落葉樹組は冬支度が進んでいる中
ハルニレはまだ緑色を保っています。
のんびりだな~、ははは。
おおっと失礼。
植物は無駄なことはしません。
きっと深い訳があるはずです。
タネは風により散布されるタイプです。
しかし、鳥散布ほど遠くには運ばれないでしょう。
いったいどこからやってきたのでしょうか・・
聞いてみたいことが沢山あります。
植物と会話することができたら、どんなに楽しいでしょう。
私は残念ながら、植物と会話できるまでに至っておりません・・。
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この記事のライター
内田 祐介
下関市園芸センター(市営植物公園)主任。
幼い頃より何故か植物を育てていた。そして気がついたら植物公園に勤めていた。職場では、園内植物の展示栽培、種の保存、園芸相談などを務めるほか、テレビ出演や講演会も多数。NHK趣味の園芸など、園芸雑誌への執筆活動も行う。森林インストラクター。趣味は野草の自生地探訪。好きな言葉は、まじめに遊ぶ。