北国のコテージガーデンから[4]
これまでの 北国のコテージガーデンから
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こんにちは。梅木あゆみです。
初冬とはいえ、北海道の外はすっかり冬景色。
でも家の中は、ほかほかに暖かいのが北国の幸せです。
北国のガーデナーにとって
外仕事のかたがついてから、クリスマスまでの楽しみといえば
冬のクラフト=リース作り。
11月に入ると、街やネットには素敵なリースがあふれているので、
もちろん仕上がりを買うもよしなのですが、
オンリーワンのリースを作るのはまた格別です。
リース作りは基本的にそう難しくありません。
リース土台と、生の針葉樹の枝、
それにオーナメントやリボンのお気に入りを購入して
手作りするのです。
多少不格好でも、自分さえ満足なら、それでオッケー。
素敵な素敵なオンリーワンです。
でも、もし幸いなことに、
自宅の庭に素材があったり山があったり、
もしくは自由に枝を切らせてもらえるところがあるなら、
一からリースを作ってみるのをお勧めします。

△ 様々な素材のリース土台。購入するのは手軽だけど、手作りでオンリーワンのリースを目指そう!
暗くて憂鬱で何ひとつ浮かれることのない季節を
楽しませてくれる、数少ないおたのしみ。
木々の葉が落ちて、明るくなった森や林、
山の藪をかき分け、ツルや枝を採取。
庭のランブラローズを、血だらけになりながらも、
軽くまとめてリース型にしておく。
霜が当たる前には、ローズヒップ(バラの実)やトウガラシを採取。
嵐の後はマツボックリを拾っておく。
タネになった面白い形の植物を採取し、ドライにしておく。
まさかと思う物も、とりあえず採取して乾かしてみる。
様々な素材が集まると俄然楽しくなるリース作り。
庭や山から採ってきた枝やツル、木の実、花がら、タネは、
本来なら捨てられてしまうものばかりですが、
捨てられる前にもう一回活躍して
私たちを楽しませてくれる「庭からの贈りもの」となるのです。


△ 枝やつるや木の実など、あらゆるものがリースの材料になります。

△ 集めた材料は種類ごとに束ねて吊るし、ドライにしておきます。吊るす場所がなくなるころには、いよいよリース作りのスタートです。
あるいはこれから庭を作るなら、
リース素材になるものを植えておくのも、いいものです。
私のおすすめは、
ノイバラ、ギンフミズキ、とげ無しキイチゴ、アナベル、アジサイ。
これらは剪定自由なので、短く切ってもまた枝が出てきます。
針葉樹では、コンコロールモミやヒバの仲間。
コンコロールモミはシルバーの葉が美しく、
何よりプンゲンストウヒとは違い、
チクチクしないし、
ハサミを入れた時のシトラスの香りが素晴らしい。
大きくなるまで少し時間がかかりますが、
剪定がある程度効く、とてもいい木です。
これまでは苗の入手が難しかったのですが
生産者を見つけたので、
来春は自分の庭に10本は植えようかと考えています。
草花では、クリスマスやお正月に欠かせないトウガラシ。
小さめのヒマワリ、
立ち枯れた葉が美しいムラサキセンダイハギ。
マリーゴールドやヒャクニチソウだって、
すてきなドライフラワーになるし。
そうそう、もちろんバラやクレマチスの果実も。

△ キイチゴを植えるなら、とげ無しを選んでおくのがポイント。

△ アジサイを植えたら、咲きがらをドライにして材料にできます。

(写真・材料1)△ サンゴミズキの赤い枝や、果実がついたノイバラの枝は、丸めただけで絵になりそう。ぜひ庭に植えたい。

△ なんとシトラスの香りがするコンコロールモミ。この芳香も、リースのお楽しみにしていきたい。

△ ゆかいなリースはドライのヒマワリで作ったもの。個性的!
では、次回、12月に入ったら、
実際のリースいろいろをお見せしたいと思います。
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11月|リースは庭からの贈り物 Ⅰ
オンリーワンのクリスマスリース
こんにちは。梅木あゆみです。初冬とはいえ、北海道の外はすっかり冬景色。
でも家の中は、ほかほかに暖かいのが北国の幸せです。
北国のガーデナーにとって
外仕事のかたがついてから、クリスマスまでの楽しみといえば
冬のクラフト=リース作り。
11月に入ると、街やネットには素敵なリースがあふれているので、
もちろん仕上がりを買うもよしなのですが、
オンリーワンのリースを作るのはまた格別です。
リース作りは基本的にそう難しくありません。
リース土台と、生の針葉樹の枝、
それにオーナメントやリボンのお気に入りを購入して
手作りするのです。
多少不格好でも、自分さえ満足なら、それでオッケー。
素敵な素敵なオンリーワンです。
でも、もし幸いなことに、
自宅の庭に素材があったり山があったり、
もしくは自由に枝を切らせてもらえるところがあるなら、
一からリースを作ってみるのをお勧めします。
△ 様々な素材のリース土台。購入するのは手軽だけど、手作りでオンリーワンのリースを目指そう!
庭からの贈りもの(材料)
初冬のリース作りは、暗くて憂鬱で何ひとつ浮かれることのない季節を
楽しませてくれる、数少ないおたのしみ。
木々の葉が落ちて、明るくなった森や林、
山の藪をかき分け、ツルや枝を採取。
庭のランブラローズを、血だらけになりながらも、
軽くまとめてリース型にしておく。
霜が当たる前には、ローズヒップ(バラの実)やトウガラシを採取。
嵐の後はマツボックリを拾っておく。
タネになった面白い形の植物を採取し、ドライにしておく。
まさかと思う物も、とりあえず採取して乾かしてみる。
様々な素材が集まると俄然楽しくなるリース作り。
庭や山から採ってきた枝やツル、木の実、花がら、タネは、
本来なら捨てられてしまうものばかりですが、
捨てられる前にもう一回活躍して
私たちを楽しませてくれる「庭からの贈りもの」となるのです。
△ 枝やつるや木の実など、あらゆるものがリースの材料になります。
△ 集めた材料は種類ごとに束ねて吊るし、ドライにしておきます。吊るす場所がなくなるころには、いよいよリース作りのスタートです。
庭に植えるなら
もし、まだ庭に何か植える余裕があるなら、あるいはこれから庭を作るなら、
リース素材になるものを植えておくのも、いいものです。
私のおすすめは、
ノイバラ、ギンフミズキ、とげ無しキイチゴ、アナベル、アジサイ。
これらは剪定自由なので、短く切ってもまた枝が出てきます。
針葉樹では、コンコロールモミやヒバの仲間。
コンコロールモミはシルバーの葉が美しく、
何よりプンゲンストウヒとは違い、
チクチクしないし、
ハサミを入れた時のシトラスの香りが素晴らしい。
大きくなるまで少し時間がかかりますが、
剪定がある程度効く、とてもいい木です。
これまでは苗の入手が難しかったのですが
生産者を見つけたので、
来春は自分の庭に10本は植えようかと考えています。
草花では、クリスマスやお正月に欠かせないトウガラシ。
小さめのヒマワリ、
立ち枯れた葉が美しいムラサキセンダイハギ。
マリーゴールドやヒャクニチソウだって、
すてきなドライフラワーになるし。
そうそう、もちろんバラやクレマチスの果実も。
△ キイチゴを植えるなら、とげ無しを選んでおくのがポイント。
△ アジサイを植えたら、咲きがらをドライにして材料にできます。
(写真・材料1)△ サンゴミズキの赤い枝や、果実がついたノイバラの枝は、丸めただけで絵になりそう。ぜひ庭に植えたい。
△ なんとシトラスの香りがするコンコロールモミ。この芳香も、リースのお楽しみにしていきたい。
△ ゆかいなリースはドライのヒマワリで作ったもの。個性的!
では、次回、12月に入ったら、
実際のリースいろいろをお見せしたいと思います。
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この記事のライター
梅木 あゆみ
1995年月形町で生産直販店「コテージガーデン」を主婦から起業。現在は年間を通し2000品種以上の植物苗を生産し、札幌市百合が原公園ガーデンショップの売店も経営する。ノーザンホースパークK’s Garden、滝野公園、層雲峡温泉、個人庭園などの、企画、設計、工事、管理などを行う。「オープンガーデンof北海道」を発行するブレインズ種まく私たちのメンバー。2009年度北海道「輝く女性のチャレンジ賞」2010年度内閣府「女性のチャレンジ賞」受賞。日本ハンギングバスケット協会公認講師。三男一女の母。