デイリー・ガーデニング[13]
『デイリー・ガーデニング』第13回 土谷ますみさん
ベテランガーデナーたちの、
今日のガーデニング風景を切り取って紡いでいく企画、
それが、
デイリー・ガーデニングです。
第1回の記事はこちら→ 『デイリー・ガーデニング』第1回 土谷ますみさん
第2回の記事はこちら→ 『デイリー・ガーデニング』第2回 梁瀬泰子さん「ベランダを夏模様にしたい」
第3回の記事はこちら→ 『デイリー・ガーデニング』第3回 梁瀬泰子さん「花の咲くシェードはいかが?」
第4回の記事はこちら→ 『デイリー・ガーデニング』第4回 土谷ますみさん「ミニ花壇とハンギングバスケットの手入れ」
第5回の記事はこちら→ 『デイリー・ガーデニング』第5回 土谷ますみさん「アジサイガーデン」
第6回の記事はこちら→ 『デイリー・ガーデニング』第6回 若松則子さん「カラーリーフを楽しむ」
第7回の記事はこちら→ 『デイリー・ガーデニング』第7回 若松則子さん「グラウンドカバーの使い方」
第8回の記事はこちら→ 『デイリー・ガーデニング』第8回 土谷ますみさん「秋の入り口庭景色」
第9回の記事はこちら→ 『デイリー・ガーデニング』第9回 土谷ますみさん「静かな秋の寄せ植え」
第10回の記事はこちら→ 『デイリー・ガーデニング』第10回 若松則子さん「雨の庭」
第11回の記事はこちら→ 『デイリー・ガーデニング』第11回 若松則子さん「ハロウィンの寄せ植え」
第12回の記事はこちら→ 『デイリー・ガーデニング』第12回 土谷ますみさん「鳥さんのカフェ」
今回のガーデナー
土谷ますみさん
プロフィール*寄せ植え教室講師。グリーンアドバイザー、ハンギングバスケットマスター。雑誌「園芸ガイド」(主婦の友社)にて寄せ植え作品が多数紹介されている。著書「この植物をお買い!」「3ポットから作れる寄せ植え105」(以上主婦の友社)など。 ブログ「この植物をお買い2」okai2.exblog.jp
「春ももうそこ! っていうのに
やっぱりまだ庭がさびしいでしょ。
そこで春を迎える
寄せ植えをつくろうかなと思って」とますみさん。
おお! すでに準備が整っているようですよ。
1 クリスマスローズをリーフ使いに
△ [使用する植物]クリスマスローズ・ステルニー ‘シルバーダラー’、プリムラ・ジュリアン(2つ)、イベリス、オオバジャノヒゲ‘黒竜’、シロタエギク
△ クリスマスローズ・ステルニー は、リビタスとアーグティフォリウスという2種類の原種の交配種。‘シルバーダラー’ はシルバーリーフがクールでかっこいい品種。渋いピンク色の花が咲きます。
△ プリムラ・ジュリアンは、バラ咲きのタイプ。微妙に違う赤系を2つセレクト。
2 肥料を混ぜた用土をコンテナに入れる
△ コンテナの鉢穴に鉢底ネットをかぶせ、鉢底が隠れるぐらいの量の鉢底石を敷きます。あらかじめ、適量の緩効性化成肥料を混ぜておいた草花用培養土を、コンテナの1/2量ほど入れます。
3 ポットのまま、植える配置を決めます
△ まず背が高いクリスマスローズを、次にプリムラ・ジュリアンを配置。そして手前にイベリスを配した場合、右奥のリーフはどんな形でどんな色がキマるかな? よーく見極めて!
4 根鉢を崩し、植えつけます
△ クリスマスローズは、根鉢の表面と底部を軽くほぐし、3で決めた位置に配置します。
△ プリムラは開花中。底部の土を軽くほぐします。傷んだ葉があったら、摘み取っておきましょう。
△ プリムラも指定位置に配し、3株の位置を微調整。
5 株分けして植える[イベリス]
△ 最近のイベリスはとても丈夫に改良され、開花中でも株分けOK。根鉢を軽くもんでほぐし、分かれそうな部分でちぎり分けます。
△ 2つに分けた株の、どちらがふさわしいか、選びます。
△ 選んだほうの株の根鉢を小さくまとめます。
△ 3 で決めた場所に植えつけます。
5 株分けして植える[シロタエギク]
△ シロタエギクもイベリスと同じように株分けし、3 で決めた左奥と右角の2か所に配置します。
6 株分けして植える[黒竜]
△ ‘黒竜’ の根鉢をほぐすと、根でつながっているのがわかるので、その部分をハサミでカットして分けます。
【ポイント!】
△ 分けた株を見比べてみましょう。右は「カールがきつくまとまった印象」、左は「大きく広がった印象」。この寄せ植えでは、どちらを手前に配して目立たせたらよいか、よーく見極めて。△ 決めた位置に、それぞれの株を植えつけます。
7 土を足して植えつける
△ すき間に土を足して植えつけます。
【ポイント!】
△ 割りばし程度の太さの棒で、コンテナの側面や株と株の合間をつつくと土が凹むので、新たに土を足します。こうすると、コンテナの中にすき間ができず、しおれることを防げます。
△ コンテナの底穴から流れ出てくるまで、水をたっぷり注ぎます。一か所に注ぐのではなく、あちこちまんべんなく注ぎましょう。
△ ‘黒竜’ の葉を散らすように整えて、エレガントに。微妙な赤の違いを、クールなシルバーリーフのクリスマスローズが映えさせてくれます。
クリスマスローズといえば、
バラやクレマチスと並ぶ憧れの花。
そろそろクリスマスローズのシーズンで、
ガーデンショップの店頭にも
さまざまな品種が並ぶことでしょう。
憧れの花だけあって、
この時期ならクリスマスローズを主役に選びがちだけれども、
今回はリーフとして登場。
こんなに素敵なリーフもあるのですね。
「クリスマスローズはシクラメンと同様、
葉っぱも十分に観賞できます。
花のない時期でも見ごたえがあるので、
こんなふうにも使ってみてください」(ますみさん)。
ますみさん、今日も植物の新しい使い方の提案を
ありがとうございました♥
△ エントランスのウエルカム寄せ植えになりました。
To be continued…
text & Photo ウチダトモコ
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この記事のライター
植物生活編集部
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