NEWSEE NEWSEE 42ヶ月前

内幸町の「草枕」


新橋駅に降りると古本まつりというイベントが行われていた。
少し遅れてくると連絡をもらっていたので、軽くお店を覗いてみることにした。
様々な店舗のテントがSL広場にびっしり並び、相当な数の本が並べられている。
雑誌や漫画、写真集、文庫本から洋書まですべてを見るのに1日かかりそうである。
どのお店を眺めようかなと思っていると、到着したとの連絡があり古本まつりは次回のお楽しみとなった。
遅れてきた彼女は改札できょろきょろし、僕を探していた。
いつも通り、スニーカーを履いていてとても似合っていた。僕を見つけるとこちらに向かってくる。
「遅れてすいません」
「いや、そんなに待ってないから大丈夫だよ」
軽く会話をして僕たちは「草枕」に向かった。
草枕と聞くと、夏目漱石の小説か新宿御苑前のカレー屋さんのイメージしか無かったが、
今回は珈琲が美味しいという話を聞いて伺うことにした。
最寄り駅は内幸町駅らしいが、新橋駅からでも歩いて10分くらいで珈琲という看板が見えてきた。

のれんをくぐり、中に入ると数人のお客さんが読書をしたり、それぞれ珈琲を楽しんでいた。
店内は少し暗めで、文庫本が棚いっぱいに並べられていた。
パッと見た限りだと、「羅生門」「檸檬」「葉隠入門」そしてもちろん「草枕」も。
僕は冷たい珈琲を、彼女は冷たい牛乳珈琲を注文しそれぞれ頂く。
味はさらっとし、フルーティーな味わいでとても美味しい。そして何よりも店内の居心地の良さというか、
クラシック音楽と珈琲という愛称の良さが更に味を引き立てていた。
居心地が良すぎると会話が弾まない。なんてことになってしまいがちだったりするので、
今回は早めにお店を出ることにした。
「どこか行きたい場所はある?」
「公園とかですかね」
「そしたら日比谷公園を散歩して、そのあとは銀座ウエストでミルフィーユでも食べようか」
「すごくいいコースだと思います」
散歩のあとの甘いものは罪ではない。
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この記事のライター

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色々な表現を用いコミュニケーションの場を表す。
イベント、ウェディング、ウェブサイトなど。

H:運転好き。お菓子好き。
大小イベントスペース、VACANTでの経験を経てニューシー。

K:母の影響で子供のころからアートや音楽、ダンスが好き。
花屋で4年働いた後、VACANT、TRAUMARIS、IMPOSSIBLEなどのスペースで経験を経て今に至る。
最近気になるものは薬草。

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