今年もアイツがやってきた! ナガミヒナゲシ
ソメイヨシノが散りはじめ、春まっただ中。
昔から「タネまきはサクラが散るころに」など、サクラの開花は、ガーデニング作業の目安とされてきました。
さて、そんなさなか、日課となっているサクラめぐりのお散歩をしていたら。
アレ!?


△ 道端の塀際や、街路樹の根元の雑草類のなかに、見覚えのあるキラキラオレンジ色の花が…。
あぁ!
ちょっとサクラや春の花々に目を奪われているうちに、花まで咲いていようとは。
そう、ナガミヒナゲシです。
環境省の「特定外来生物」には指定されていないものの、環境に悪影響を及ぼすリスク評価が高いといわれている植物です。
よくよく見れば、花どころか、すでにタネのサヤができている株もありますね。
花がかわいらしいことから、処分はなかなか進んでおらず、
昨年もこうした記事を書きました。
→→ 2017年の記事「はびこらせないための、花摘みブーケ」は[こちら]
雑草の除草は、関東地方以西であれば、まだ雑草が小さく根が張っていない2月下旬から3月の間に済ませておくのがベターです。すでにソメイヨシノが散りはじめたこの時期、みなさんは除草を終えたでしょうか?
花見散歩から帰宅した私は、さっそく外構周りをチェックしてみました。

△ 壁際にはこんな大きな株がありました。花が咲いていなくても、茎葉の特徴を覚えておけばすぐに発見できます。

△ 昨春ばらまかれたタネから発芽した株でしょうか。小さな株です。除草フォークと大きさを比べてみてください。

△ 株元に除草フォークを差し込んで、グイッと引き抜きます。できるだけ根が土中に残らないようにまっすぐ引き抜きましょう。

△ 除草フォークに挟まらない小さな株は、手で抜き取ります。株元をつまんで引き抜きます。

△ 中ぐらいの大きさの株を抜いたところ。茎葉と同じぐらいの長さの根が伸びています。もっと大株になれば、抜き取らなくてはならない長さは相当になることがわかります。除草するなら、これぐらいの大きさのときまでに行いたいもの。土中に根が残っていると、そこから新しい株が伸びてしまいます。
昨年の記事では、
いずれにしても、ナガミヒナゲシのようにタネの数が多くはびこりやすい植物は、タネをつけさせないことが大切です。
また、今回の除草時に抜き取らず、残した植物もあります。このように「それほどはびこらない植物は、あえて選んで残す」ことを、選択除草といいます。今春からの作業の参考にしてみてください。

△ ホトケノザ。この場所ではそれほどはびこっていないので、残しておきました。

△ カナダオダマキ。どこからかタネが飛んできて芽生えたようです。こちらもそれほどはびこっていないうえに、園芸的に楽しめるため、残すことに。
text & Photo ウチダトモコ
昔から「タネまきはサクラが散るころに」など、サクラの開花は、ガーデニング作業の目安とされてきました。
さて、そんなさなか、日課となっているサクラめぐりのお散歩をしていたら。
アレ!?
△ 道端の塀際や、街路樹の根元の雑草類のなかに、見覚えのあるキラキラオレンジ色の花が…。
あぁ!
ちょっとサクラや春の花々に目を奪われているうちに、花まで咲いていようとは。
そう、ナガミヒナゲシです。
環境省の「特定外来生物」には指定されていないものの、環境に悪影響を及ぼすリスク評価が高いといわれている植物です。
よくよく見れば、花どころか、すでにタネのサヤができている株もありますね。
花がかわいらしいことから、処分はなかなか進んでおらず、
昨年もこうした記事を書きました。
→→ 2017年の記事「はびこらせないための、花摘みブーケ」は[こちら]
庭や敷地内のナガミヒナゲシを見つける
雑草の除草は、関東地方以西であれば、まだ雑草が小さく根が張っていない2月下旬から3月の間に済ませておくのがベターです。すでにソメイヨシノが散りはじめたこの時期、みなさんは除草を終えたでしょうか?花見散歩から帰宅した私は、さっそく外構周りをチェックしてみました。
△ 壁際にはこんな大きな株がありました。花が咲いていなくても、茎葉の特徴を覚えておけばすぐに発見できます。
△ 昨春ばらまかれたタネから発芽した株でしょうか。小さな株です。除草フォークと大きさを比べてみてください。
ナガミヒナゲシを除草してみる
除草は、土が乾いている晴天続きの時期がラクです。なお、ナガミヒナゲシは切り口から黄色い液汁が出て手が汚れます。かぶれる人もいるかもしれませんので、除草作業の際は、手袋すると安心です。△ 株元に除草フォークを差し込んで、グイッと引き抜きます。できるだけ根が土中に残らないようにまっすぐ引き抜きましょう。
△ 除草フォークに挟まらない小さな株は、手で抜き取ります。株元をつまんで引き抜きます。
△ 中ぐらいの大きさの株を抜いたところ。茎葉と同じぐらいの長さの根が伸びています。もっと大株になれば、抜き取らなくてはならない長さは相当になることがわかります。除草するなら、これぐらいの大きさのときまでに行いたいもの。土中に根が残っていると、そこから新しい株が伸びてしまいます。
まとめ
今年は、ナガミヒナゲシの早期除草を紹介してみました。昨年の記事では、
- 「タネになる前の花を摘んでブーケで楽しむ」
- 「ナガミヒナゲシのアレロパシーを利用して、ほかの雑草を抑える」
いずれにしても、ナガミヒナゲシのようにタネの数が多くはびこりやすい植物は、タネをつけさせないことが大切です。
また、今回の除草時に抜き取らず、残した植物もあります。このように「それほどはびこらない植物は、あえて選んで残す」ことを、選択除草といいます。今春からの作業の参考にしてみてください。
△ ホトケノザ。この場所ではそれほどはびこっていないので、残しておきました。
△ カナダオダマキ。どこからかタネが飛んできて芽生えたようです。こちらもそれほどはびこっていないうえに、園芸的に楽しめるため、残すことに。
→→ Twitter でもこんな楽しいナガミヒナゲシの楽しみ方 を見つけたよ!
今年もナガミヒナゲシでスタンプをしました。
— inori (@kusabanaasobi) 2018年4月2日
若い実鞘を使っています。
急激に増え不安視されているナガミヒナゲシですが草むしりがてら遊ぶのはどうでしょうか?
種が熟し始めたら蒔かないように注意です。 pic.twitter.com/L3ZkBDwqrx
text & Photo ウチダトモコ
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この記事のライター
ウチダ トモコ
園芸ライター、グリーンアドバイザー、江戸東京野菜コンシェルジュ。
園芸雑誌、ライフスタイル誌などの編集、ライターを経て、現在は主にウェブで提案および取材執筆活動中。