北国のコテージガーデンから[8]
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3月|エディブルフラワー
■ コテージガーデンのコンセプト ■
こんにちは。梅木あゆみでございます。
コテージガーデンのコンセプトは庭を生活に取り込むっていうところにあります。
それは、庭や玄関先で植物を楽しむということだけではなく、庭の花を切って飾ったり、香り高い花を育てて楽しんだり、野菜やハーブを庭で育て、日々の料理に使ったり。
△ 庭の花を室内にたっぷりと飾る。これはフィソステギアなど夏のシーン。
△ コテージガーデンのカフェのテーブルにも、もちろん花!
さらに「食べる花」をもっと普通に生活に取り入れてみたいと、昨年から積極的にエディブルフラワー作戦を展開しているところ。
実は、その存在は、私もずいぶん前から意識していました。
キッチンガーデンには必ず植えていましたし、野菜の寄せ植えにももちろん、お供として「食べる花」植え込みました。
でも、みなさまにお勧めすることはあっても、自分が積極的に料理で普段づかいするかといえば、そうでもなく。
少なくとも、シソやバジルやネギのような登場回数にはおよばなく、たまに何かのときに料理に花を飾る程度だったのです。
■ エディブルフラワーブーム ■
「飾る花」
そう。
考えてみれば、今まではエディブルフラワーは料理を飾る存在だったのですが、ある仕事がきっかけで一人の野菜ソムリエに出会い、その考えが大きく変わりました。
飾る花ではなく、食べる花がエディブルフラワー。
もっと花を食べよう。
そのためには自分で植え、手元に置いて、日々お皿に登場させる。
これは花苗生産者としても、園芸店としても、植物や庭を生活に取り入れるというコテージガーデンのコンセプトにもピッタリではないかと。
そして、自分がつくっている花、あるいはつくることができる花のなかに、どれだけ食べられる花があるのかを調べてみたとことろ。。。。。
その数、なんと100以上。
△ 食べられる花はこんなにいっぱい! カラフルです。
春の花でお勧めは、パンジー・ビオラはもちろんのこと、ストック、アリッサムなどアブラナ科の花がとてもおいしいということがわかりました。
そしてシェフが喜ぶのが香り高いマリーゴールド。
△ ピリッとした辛味は、さすがアブラナ科のアリッサム。
△ マリーゴールドは天ぷらにオススメ!
△ チューリップの花はレタスの味。レタス代わりにこんなスタッフ・ド・サラダに。
もちろんチャイブの花や、セリ科のハーブの花は引く手あまた。
ホスタは花が開くとすぐに虫が入ってしまうけれど、蕾はめっちゃおいしくて、ついつい庭でつまみ食い。
花がかわいいインゲンは、ほんのり豆の味。
食べてみると、とても花がおいしいということを実感したのです。
△ ハーブ類の花は、どれもおいしい。
■ ちょこっとづかい から始めてみましょう ■
ジュースだって…
↑Before ↓After
ごく普通なグリーンサラダは…
↑Before ↓After
ケーキとエディブルフラワーは相性抜群!
プレートのなかに色々組み合わせて
△ こうなったら上級者のエディブルフラワーつかい!
■ ただし、注意することも ■
ただし、気をつけなければいけないことがこれ。
1.有毒な花もある。たとえば野菜などの食用植物でも、ナス科など花は有毒の場合がある。
2.園芸店で販売している苗には、食用に適さない農薬や鮮度保持剤などが使用されていることがある。農水省のガイドラインに基づいた農薬の使用方法、使用量を守り、食用に栽培されたエディブルフラワーを利用する。
というわけで、自分でタネをまき、安心安全で育てるのが一番明確といえるでしょう。
コテージガーデンの花苗は食べられるものにはその表示をし、できるだけ多くの方が安心して食べることができるように、農薬は不使用で栽培しています!
そんな園芸店が全国に増えると、もっとエディブルフラワーが広まるのにね。
北国の園芸店はスタートダッシュ直前。
今年も頑張って、エディブルフラワーを広めることにしましょう。
△ エディブルフラワーがあふれる、コテージガーデンのエントランス
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この記事のライター
1995年月形町で生産直販店「コテージガーデン」を主婦から起業。現在は年間を通し2000品種以上の植物苗を生産し、札幌市百合が原公園ガーデンショップの売店も経営する。ノーザンホースパークK’s Garden、滝野公園、層雲峡温泉、個人庭園などの、企画、設計、工事、管理などを行う。「オープンガーデンof北海道」を発行するブレインズ種まく私たちのメンバー。2009年度北海道「輝く女性のチャレンジ賞」2010年度内閣府「女性のチャレンジ賞」受賞。日本ハンギングバスケット協会公認講師。三男一女の母。