マチナカ*花さんぽ [6]
花やみどりをクローズアップしてみれば、
街がもっとステキに見えてくる。
もっと楽しく見えてくる。
今日もてくてく、マチナカを花さんぽ。

花さんぽガイド
三浦香澄さん
プロフィール*NPO法人Green Works副代表 グリーンアドバイザー園芸ソムリエ
街中の緑と花を育てるさまざまな活動に携わっている。
→→→ これまでのお話は マチナカ*花さんぽ[5] へ!
本日のコース:後半
(前半から続く) A 中道(なかみち)通り 〜 C 大正通り → D 吉祥寺西公園 → E 中道通り → G〜 H 井の頭恩賜公園
[ルートマップ]

さぁ、ご一同様がやって参りました通りはここ。
わかりますか?
そう。「中道(なかみち)通り」です。
吉祥寺の街の北西に位置する中道通りと、その脇道から形成されるエリアは、今、吉祥寺の街でもっとも人気の高いエリアとして知られています。
雑貨屋さん、ヘアサロン、カフェにレストラン。こじんまりとした個人ショップが多く、つまりその店ごとの個性が一体となって、このストリートの雰囲気をつくっています。
さて、最初の角を折れると、仕舞屋(しもたや)風の古い家屋が現れました。


△ こちらの築80年を越すお宅とイチョウの大木は、このエリアのランドマーク。
「この辺は、けっこうこうした古いお宅と樹木が残っていたのですが、今ではここぐらいになりましたね」(香澄さん)。
のどかだった時代から、ずっと吉祥寺を見てきたイチョウの古木。街を訪れたときは、必ず梢を仰ぎに行きたくなります。
そして、大正通りへ向かう路地を進むと…
△ 人気カレー店「まめ蔵」前の植栽。レンギョウがきれいでした。


△ こちらも人気の「カレルチャペック紅茶店 吉祥寺本店」。グリーン主体の植栽のセンスが光ります。

△ 学校の周りは、ソメイヨシノが満開でした。すかさず写真を撮る香澄さん。
そして大正通りを西へぐんぐん進むと、素敵な植栽が次々に。

△ 「新しくできたダイニングレストラン。壁飾りにした花もスペイン風で素敵ね」。


△ 「お花屋さんです。ご覧ください、あの小窓をやがてバラが囲むんですよ。素敵ですね」。


△ 「一般住宅でも、最近は外構をつくならいオープンなお宅がふえました」と香澄さん。目をひくオブジェがかわいらしい。また、敷地のほんの少しの隙間にも、植物が植えられていました。
さて、大正通りから住宅地の間を抜けて、再び中道通りにやってきましたよ。

△ かわいい「はらドーナツ」。さりげないグリーンのあしらいは、真似したい!

△ 店頭のウッドデッキのディスプレイが素敵なお花屋さん、「coco de class 吉祥寺店」。
そして、お店の目の前には、こんな気持ちのよい広場が、すこーんと広がっていました。空が広い!

△ 吉祥寺西公園。目印の大きなシラカシとコブシは、公園ができる前の施設の時から存在し、住民の希望にそって残されました。奥にある築山は防災用具収納庫になっており、同公園は防災公園を兼ねているとのこと。
のびのびとした空間で30分ほど休憩したら、さぁ出発です。

△ お次はどこかな♪

△ 軒上のプランターと、店頭のマツの盆栽のミスマッチが楽しい「Endalaust 吉祥寺」

△ 壁面緑化が見ごとな設計事務所のアプローチ。モダンで硬質な建物に、和らぎを添えます。

△ ガーデニング雑貨でもおなじみ、「コベントガーデンバザール 吉祥寺店」の店頭。大きな木があると、街中であることを忘れてしまいそう。


△ 猫カフェ「吉祥寺プティット村」のかわいい建物は、ジブリみたいで人目をひきます。中庭も素敵。

△ 忘れちゃいけません。こうした古いお店の店頭の街角園芸も、見どころいっぱい。
さて、中道通りから、南へ向かう路地に入りました。

△ 隠れ家イタリアン、「リストランテ・イマイ」の外構植栽は、今日も素敵。

△ 井の頭通りを渡って住宅地を進むと、行く先にはJR中央線の高架が見えてきました。

△ エントラスいっぱいに草花を飾ったお宅を観賞したり…
混み合った街中には、日当たり具合がいまひとつな場所もあります。
そんな場所でもグリーンがあふれるお宅を発見しました。

△ 「日が当たらない場所だとガーデニングは無理といわれていますが、こちらは日陰の植物を上手に使っていますね。参考になります」(香澄さん)。

△ ジャノヒゲ、プミラなどのグリーンのなか、クリスマスローズが差し色になっていました。

△ 玄関周りを覆うグリーンはテイカカズラ。グリーンのボリュームがすばらしい。
瀟洒な住宅地の路地に点在する、花と緑の空間はどれもコンパクト。
ですが、街中にあると、その意味合いはぐっと深まるのです。
あちこちを見て歩ければ歩くほどに、それを実感できたことでしょう。

△ さぁ、ご一同さまは公園通りを渡って行きます。到着したのは、そう、おなじみ「井の頭恩賜公園」。吉祥寺の街の宝物。この季節、どんな表情を見せてくれるでしょうか。

△ 園内は、ちょうどサクラが満開。香澄さん、植栽のなかに何か見つけたようですよ。

(写真・1563)
△ カタクリでした。「井の頭公園にカタクリがあるとは知らなかった!」みなさん、夢中で写真を撮っていました。ほかにも、ニリンソウが咲き始めていましたよ。


△ サクラは満開、花見客でにぎわう園内を、一同で観賞。何回訪れても気持ちのよい井の頭公園。
井の頭公園が、一年でもっとも美しくにぎわう季節。サクラと萌える木々を楽しみながら、今日はここで解散です。
各自それぞれ、園内を自由に花さんぽを楽しみました。
そして本日の「マチナカ花さんぽ」の距離ですが、前後半合せても、休憩なし、観賞なしで歩けば、わずか45分ほど、3キロほどです。見どころいっぱいのうえ、健康散歩としても、毎日歩きたい距離ですね。
香澄さん、今日もありがとうございました!


イベントメモ
第28回2018日本フラワー&ガーデンショウ
期間 2018年4/20(金)〜22(日)10:00 〜 17:00(最終日は 〜 16:00)
会場 パシフィコ横浜展示ホールA,B
神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1 [地図]
入場料 800円(当日券。中学生以下無料)
http://www.kateiengei.or.jp/show/show2018/index.html
text & photo ウチダトモコ 取材協力 「武蔵野ガーデン倶楽部」
街がもっとステキに見えてくる。
もっと楽しく見えてくる。
今日もてくてく、マチナカを花さんぽ。
花さんぽガイド
三浦香澄さん
プロフィール*NPO法人Green Works副代表 グリーンアドバイザー園芸ソムリエ
街中の緑と花を育てるさまざまな活動に携わっている。
住みたい街 を花さんぽ 3
→→→ これまでのお話は マチナカ*花さんぽ[5] へ!
本日のコース:後半
(前半から続く) A 中道(なかみち)通り 〜 C 大正通り → D 吉祥寺西公園 → E 中道通り → G〜 H 井の頭恩賜公園
[ルートマップ]
吉祥寺の人気エリアも、花と緑がいっぱい
さぁ、ご一同様がやって参りました通りはここ。
わかりますか?
そう。「中道(なかみち)通り」です。
吉祥寺の街の北西に位置する中道通りと、その脇道から形成されるエリアは、今、吉祥寺の街でもっとも人気の高いエリアとして知られています。
雑貨屋さん、ヘアサロン、カフェにレストラン。こじんまりとした個人ショップが多く、つまりその店ごとの個性が一体となって、このストリートの雰囲気をつくっています。
さて、最初の角を折れると、仕舞屋(しもたや)風の古い家屋が現れました。
△ こちらの築80年を越すお宅とイチョウの大木は、このエリアのランドマーク。
「この辺は、けっこうこうした古いお宅と樹木が残っていたのですが、今ではここぐらいになりましたね」(香澄さん)。
のどかだった時代から、ずっと吉祥寺を見てきたイチョウの古木。街を訪れたときは、必ず梢を仰ぎに行きたくなります。
そして、大正通りへ向かう路地を進むと…
△ こちらも人気の「カレルチャペック紅茶店 吉祥寺本店」。グリーン主体の植栽のセンスが光ります。
△ 学校の周りは、ソメイヨシノが満開でした。すかさず写真を撮る香澄さん。
そして大正通りを西へぐんぐん進むと、素敵な植栽が次々に。
△ 「新しくできたダイニングレストラン。壁飾りにした花もスペイン風で素敵ね」。
△ 「お花屋さんです。ご覧ください、あの小窓をやがてバラが囲むんですよ。素敵ですね」。
△ 「一般住宅でも、最近は外構をつくならいオープンなお宅がふえました」と香澄さん。目をひくオブジェがかわいらしい。また、敷地のほんの少しの隙間にも、植物が植えられていました。
さて、大正通りから住宅地の間を抜けて、再び中道通りにやってきましたよ。
△ かわいい「はらドーナツ」。さりげないグリーンのあしらいは、真似したい!
△ 店頭のウッドデッキのディスプレイが素敵なお花屋さん、「coco de class 吉祥寺店」。
そして、お店の目の前には、こんな気持ちのよい広場が、すこーんと広がっていました。空が広い!
△ 吉祥寺西公園。目印の大きなシラカシとコブシは、公園ができる前の施設の時から存在し、住民の希望にそって残されました。奥にある築山は防災用具収納庫になっており、同公園は防災公園を兼ねているとのこと。
のびのびとした空間で30分ほど休憩したら、さぁ出発です。
△ お次はどこかな♪
△ 軒上のプランターと、店頭のマツの盆栽のミスマッチが楽しい「Endalaust 吉祥寺」
△ 壁面緑化が見ごとな設計事務所のアプローチ。モダンで硬質な建物に、和らぎを添えます。
△ ガーデニング雑貨でもおなじみ、「コベントガーデンバザール 吉祥寺店」の店頭。大きな木があると、街中であることを忘れてしまいそう。
△ 猫カフェ「吉祥寺プティット村」のかわいい建物は、ジブリみたいで人目をひきます。中庭も素敵。
△ 忘れちゃいけません。こうした古いお店の店頭の街角園芸も、見どころいっぱい。
さらに知る人ぞ知る、路地を抜けて
さて、中道通りから、南へ向かう路地に入りました。
△ 隠れ家イタリアン、「リストランテ・イマイ」の外構植栽は、今日も素敵。
△ 井の頭通りを渡って住宅地を進むと、行く先にはJR中央線の高架が見えてきました。
△ エントラスいっぱいに草花を飾ったお宅を観賞したり…
混み合った街中には、日当たり具合がいまひとつな場所もあります。
そんな場所でもグリーンがあふれるお宅を発見しました。
△ 「日が当たらない場所だとガーデニングは無理といわれていますが、こちらは日陰の植物を上手に使っていますね。参考になります」(香澄さん)。
△ ジャノヒゲ、プミラなどのグリーンのなか、クリスマスローズが差し色になっていました。
△ 玄関周りを覆うグリーンはテイカカズラ。グリーンのボリュームがすばらしい。
瀟洒な住宅地の路地に点在する、花と緑の空間はどれもコンパクト。
ですが、街中にあると、その意味合いはぐっと深まるのです。
あちこちを見て歩ければ歩くほどに、それを実感できたことでしょう。
吉祥寺の自慢といえば、やっぱりここ!
△ さぁ、ご一同さまは公園通りを渡って行きます。到着したのは、そう、おなじみ「井の頭恩賜公園」。吉祥寺の街の宝物。この季節、どんな表情を見せてくれるでしょうか。
△ 園内は、ちょうどサクラが満開。香澄さん、植栽のなかに何か見つけたようですよ。
(写真・1563)
△ カタクリでした。「井の頭公園にカタクリがあるとは知らなかった!」みなさん、夢中で写真を撮っていました。ほかにも、ニリンソウが咲き始めていましたよ。
△ サクラは満開、花見客でにぎわう園内を、一同で観賞。何回訪れても気持ちのよい井の頭公園。
井の頭公園が、一年でもっとも美しくにぎわう季節。サクラと萌える木々を楽しみながら、今日はここで解散です。
各自それぞれ、園内を自由に花さんぽを楽しみました。
そして本日の「マチナカ花さんぽ」の距離ですが、前後半合せても、休憩なし、観賞なしで歩けば、わずか45分ほど、3キロほどです。見どころいっぱいのうえ、健康散歩としても、毎日歩きたい距離ですね。
香澄さん、今日もありがとうございました!
* information *
そんな三浦香澄さんが園芸相談員としても活躍するイベントメモ
第28回2018日本フラワー&ガーデンショウ
期間 2018年4/20(金)〜22(日)10:00 〜 17:00(最終日は 〜 16:00)
会場 パシフィコ横浜展示ホールA,B
神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1 [地図]
入場料 800円(当日券。中学生以下無料)
http://www.kateiengei.or.jp/show/show2018/index.html
text & photo ウチダトモコ 取材協力 「武蔵野ガーデン倶楽部」
- すてき 1
- クリップ
この記事のライター
植物生活編集部
「植物生活」とは花や植物を中心とした情報をお届けするメディアです。 「NOTHING BUT FLOWERS」をコンセプトに専門的な花や植物の育てかた、飾り方、フラワーアート情報、園芸情報、アレンジメント、おすすめ花屋さん情報などを発信します。