梅木 あゆみ 梅木 あゆみ 2018/05/23

北国のコテージガーデンから[09]

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4月|4月の仕事

■ 春も、忙しさも4月に爆発 ■


こんにちは。梅木あゆみでございます。

半年間、寒さと雪に閉ざされている北国へ、春は4月になった途端、一気にやってきます。
そんな春が来る4月を、人々は冬のあいだじゅう待ち焦がれ、妙にウキウキ。
ふだんは草木に見向きもしない人でさえ、この時期だけは春の恩恵を意識してしまうのではないでしょうか。


△  4月のコテージガーデンの庭は、こんなようす。


そして4月は、北国の園芸関係者にとって爆発的に忙しい月。
私が関わるガーデン関係や園芸店、植栽している各施設などが、毎年4月20日前後に一斉オープンするため、そのすべての準備を同時進行でしなければならなのです。



△ こちらは店舗ではなく、公共施設の現場。ディスプレイの準備中です。


私のお店のオープン準備は、それぞれの地域の雪の解け具合を見ながら進めます。

たとえば、同じ札幌市内でもコテージガーデン・百合が原公園店のある北区や、国営滝野すずらん丘陵公園 がある滝野地区は、標高が高いので雪解けが遅く、さらに本店があるここ月形町は、まだまだ雪の山。

また、問題は雪だけではありません。
苫小牧市にあるノーザンホースパークは雪が少ないため、雪解けは早いのですが、まだまだ地面は凍っているのです。
これらの状況を見極め、オープンに向けた準備をするのです。
 


■生産苗も一気に育つ ■


△ 生産ハウスのなかでは、苗たちがすくすく育っています。


そして生産の仕事のほうはどうかというと。

ご覧ください。写真は3月の生産ハウスのなか。
ここまでは順調ですが、勝負はこれからなんです。
まず、いい苗を作るためには欠かせない *スペーシングをしていきます。

*スペーシング … 苗の成長に合わせて、ポリポットの間隔を広げていく作業のこと。


が、しかし。
スペーシングをするための場所の確保は、じつはとても難しい。
株が大きくなるものを育てるためには、タネまきから小さな苗の時期まで、24ポット入りケースにびっしりセットしていたポリポットを、成長に合わせて間をあけて、1ケースにつき6ポットだけセットします。
つまり、ポリポットを置くための面積は、小苗時に比べれば、4倍必要になるのです。


雪解けが早く、苗を ** 順化させるための予備ハウスへの、ビニール掛けも計画通りに完了。スペーシングし、大きくすくすく育った苗を、このまま順調に出荷できれば何の問題もありません。

でも、そうなかなか思い通りにいかないのが、常なんですよね。さて、この春は、どんなトラブルに見舞われるのでしょうか。ワクワクの気持ちの合間に、ちょっと心配を予想してみたり。

** 順化 … その環境に適応するように慣れさせること。



△ 4月後半、今期のコテージガーデンがオープン!


△ オープンの日、お客さまが並んでお待ちかね!

やがて迎える4月の後半。
多くの準備を重ねてきて、関連公園やガーデン、施設、そして、コテージガーデンの2店舗が同時にオープンします。



月形町皆楽公園の土手に1キロほど続くエゾエンゴサクの群生。



△ オープンの時期、コテージガーデン上空には、いつも白鳥が飛び交う。



4月は、この半年間の準備具合が試される月。
土の匂いや芽吹きが待ち遠しいとともに、結果となって現れる自分の実力が試される、ちょっとだけ怖い4月。

こうして、何もかもがが一斉に始まる4月の北海道。
さぁ、新たな気持ちで頑張りましょう。


 
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この記事のライター

梅木 あゆみ
梅木 あゆみ

1995年月形町で生産直販店「コテージガーデン」を主婦から起業。現在は年間を通し2000品種以上の植物苗を生産し、札幌市百合が原公園ガーデンショップの売店も経営する。ノーザンホースパークK’s Garden、滝野公園、層雲峡温泉、個人庭園などの、企画、設計、工事、管理などを行う。「オープンガーデンof北海道」を発行するブレインズ種まく私たちのメンバー。2009年度北海道「輝く女性のチャレンジ賞」2010年度内閣府「女性のチャレンジ賞」受賞。日本ハンギングバスケット協会公認講師。三男一女の母。

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