ウチダ トモコ ウチダ トモコ 65ヶ月前

熱帯スイレンと暮らす夏[1]

先月、銀座で楽しんだ「あじさいの空中庭園」。
庭園めぐりの最中、小さな小さな池で見つけたのは、熱帯スイレンの花でした。


△ 「あじさいの空中庭園」で見つけた熱帯スイレンの小さな水鉢。


熱帯スイレン。
その名前からわかるように、これらは、アフリカ、アメリカ、オーストラリア、アジアなどの熱帯地域を原産とするスイレンの総称です。

だから自宅で栽培するには、温室が必要だったりするのかな?
なんてうっすら思っておりました。

そして後日、ホームセンターに出かけてみると。
再会してしまったんですね、熱帯スイレンに!


熱帯スイレン「ミニミニミロク」


熱帯スイレンのミニミニタイプは、次の2品種がありました。
そして驚くことに、どちらも香水のような、とても清々しい香りがするのです♪


熱帯スイレン「ミニミニミロク」。熱帯スイレン育種家、加藤宣幸氏作出。次々に花が途切れず咲くそう。


熱帯スイレン「ミニミニドウベン」をガラスの器で。涼し気!
 フラワートライアル2015年グッドプランニング部門最優秀賞受賞


どちらも花形のかき氷カップ容器に植えられていて、見た目も涼し気でいいな♪
でも、一般的なポット苗と同じように、買ったら大きな器に植え替えないとダメなのかな?


……そこでパンフレットなどをよくよく読んで調べてみたら、秋まではこのままのカップで育ててOKとのこと。

コンパクトで小さなベランダでも、半日以上日が当たれば十分に育てられそうだし、特別な容器や植え替えの土なども不要。

うん! これは手軽ですね。

それに水替えの必要もなく、極端に水が減ったら足し、水が濁ったりしたときだけ水替えすれば大丈夫というのも嬉しい。
これなら子どもたちにお任せしても大丈夫そうだし、夏休みの観察日記にもおすすめできます。


花は夏の間だけに限らず、な、なんと、*11月ごろまで花が咲くそうですよ! 
「熱帯」スイレン なのに、つまり品種を選べば、晩秋の戸外でOKっていうのはうれしいですね。

* 関東地方以西での、ミニミニミロクとミニミニドウベンの開花期。



△ 気分転換にカフェオレボウルに植え替えてみた例。隣のカップとの対比から、小ささがわかりますか? そして、こんなに小さくでも咲くのです♪ 品種は「ミニミニドウベン」。


△ 右のように大きな器に植え替えると、こんなに伸び伸びと育ち、花数もぐっとふえます。左の小鉢の株と比べてみてください。
これぐらい大きな器ならメダカも飼って、ミニビオトープにしたい。ボウフラ予防にもなります。


手軽に育てられそうなので、この夏のお楽しみとして1ポットお持ち帰りすることに。
小型で花が次々と咲く「ミニミニミロク」を選びました。
さて、次々に咲くかな!?


△ 「ミニミニミロク」。葉はこのように外側にはみ出しても大丈夫。大きな器ならスイレンらしく、自然に水面に浮かべてあげることができます。



*続きはこちらへ→ 熱帯スイレンと暮らす夏[2] 

*熱帯性スイレン展が開催されます!→ https://shokubutsuseikatsu.jp/article/news/p/6508/



Text ウチダトモコ   写真提供 赤塚植物園 http://www.jp-akatsuka.co.jp





 
  • すてき 0
  • クリップ
  • 埋め込み

この記事をシェアするには埋め込みコードをコピーしてSNSやブログに貼り付けてください。

この記事のライター

ウチダ トモコ
ウチダ トモコ

園芸ライター、グリーンアドバイザー、江戸東京野菜コンシェルジュ。
園芸雑誌、ライフスタイル誌などの編集、ライターを経て、現在は主にウェブで提案および取材執筆活動中。

直近の記事