ウチダ トモコ ウチダ トモコ 2019/05/18

「残念なラン」の自信 [東京]

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夏期最大規模の洋ラン展示会

大型連休の、疲れを癒す期間としてもふさわしい5月の中〜後半。
そういえば、五月晴れ! が広がる日がないような気がするここ最近の東京です。
やがて梅雨か、そうだ、神田祭も終わったし、東京は夏の入り口にあるのだなと実感できます。


さて、この気温と湿度の肌感から思い起こされるのは、そう、夏蘭。
今年もサンシャインシティで始まります。主催はやっぱりランの愛好団体では古参の蘭友会。
上の写真は昨年、第58回の会場の様子です。
歴史ある団体だからこそできる展示のあれこれから、今年の注目コンテンツを拾ってみましょう。


リリースの文字に目が引き寄せられ、そして離れなかったのはやっぱりこれ。
「残念なラン」。

残念!? とは!?

自虐かと思いきや、全然違う。

この企画内容は、
「鉢物の商品価値としてはイマイチ評価を得られないものの、愛好家にとってはとてつもない魅力があるラン」を集めたそう。
そう、これぞマニアックなランの世界。
たとえ市場や間様に見向きされなかったとしても、マニアにずっと愛されてきた個性あふれるランたち。
ビギナーにはわかりにくい「見立て」が学べたり、愛好の幅が広がるヒントになりそうです。
しかしながら、このタイトルに、私は改めて、ラン愛好家たちのたゆみない自信を感じましたが、
みなさんはいかがでしょうか。

ではその「残念なラン」からチラ見。
それでは蘭友会さんの解説で、マニアな世界を予習してみましょう。

Megaclinium purpreorachis(メガクリニウム パープレオプシス)
残念要素:ランとしては極めて異形。色彩に乏しい。
開花状態:花茎が大きくへら状で、全体が焦げ茶 色。花も焦げ茶色で形状がわからないぐらい小さい。



Chiloschista pusilla(キロシスタ プシラ)
無葉蘭ともいう
残念要素:葉がない(植物体は小さな茎に根が付いて いるだけ)
開花状態:葉が退化していて非常に短い茎 に根がついている。根から直接花茎が でているような不思議なラン。



Lepanthes calodictyon(レパンティス カロディクティオン)
残念要素:形態はランだがサイズが異常(花が極めて小さい)
開花状態:肉眼では花かどうか判別が難しいほど小さいが面白い形状の花
上の写真が花の拡大写真。下の写真が株全体の姿。小ささがわかりますか?





Bulbophillum phalaenopsis (バルボフィラム ファレノプシス)
残念要素:強烈な腐臭(肉の腐った匂い)
開花状態:巨大な葉に隠れるように毛むくじゃらの目立 たない花がつく



さぁ、そしてもう一つ。
ランの植え替えを実践で学べる栽培教室に加え、今年は「木づけ」を実体験できるワークショップが開催されます。鉢ではなく、流木や板にくくりつけて育てられるのも、ランの魅力。なんと、コチョウランの「木づけ」にトライしますよ! この機会に自分でできるようになれば、ウデがワンランク上がりそうです。

栽培教室 5/23(木)午後、24(金)午前、午後、26(日)午前
ワークショップ 5/25(土)午前の部、午後の部 人数制限あり。有料。


△ コチョウランの木づけの例。


△ こちらはコルクにつけた例。


ほか
1000株におよぶ愛好家たちの自慢の株の展示、この30年の歴史を追う「平成の名花を写真で綴る」「いけばな展」、そして昨年好評だった「魅せて楽しむ」のコーナーも特設展示されるそう。
今年も夏の入り口に、誰もが楽しめる夏蘭@池袋サンシャインへどうぞ。

△ 入賞花コーナー(昨年、第58回の入賞花)。


 

=== イベント情報 ===

第59回蘭友会らん展 in サンシャインシティ ー 初夏の蘭を楽しむ ー
日時 2019年5/23(木)~ 26(日)10時 ~ 18時(最終日は16時半まで)
会場 池袋サンシャインシティ ワールドインポートマートビル 4階 展示ホールA [地図]
入場料 無料
蘭友会 http://www.orchidjaos.gr.jp


text ウチダトモコ 写真提供:蘭友会

 
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この記事のライター

ウチダ トモコ
ウチダ トモコ

園芸ライター、グリーンアドバイザー、江戸東京野菜コンシェルジュ。
園芸雑誌、ライフスタイル誌などの編集、ライターを経て、現在は主にウェブで提案および取材執筆活動中。

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