相壁 琢人 相壁 琢人 2019/06/10

【アートワークに対する思い】

ご無沙汰しております。

ahi.相壁です。
如何お過ごしでしょうか。

先日僕が過去にアートワークを担当した作品を同じバンドの違う楽曲に無断で再度使用されてしまうという事がありました。

まず内容を詳しく書きます。
昨年にあるバンドの「Dance in the Dark」という楽曲に対してアートワークを担当しました。
こちらの楽曲のアートワークを制作するにあたり、スタジオに出向き演奏を聴かせてもらい。
また歌詞やメロディからイメージをして何度もメールのやり取りをして制作に取り掛かった事は覚えています。

またその後、同じような内容で別の楽曲のアートワークも担当させて頂きました。
その様な背景があった上で、今回事前相談や連絡も無く過去の楽曲アートワークを同バンドの別楽曲に使用されていたという内容です。
「Dance in the Dark」のアートワークを担当した際の取り扱い内容にも別楽曲に使用するとの記載はございませんでした。

前提としてお伝えをすると、今回起きてしまった事に対し怒ったり悲しんだりという感情はございません。
また今回の件について、バンド側に違反金やリリース規制などは求めていません。
今後も求めるつもりはありません。
もちろん今後の活動を追い込むつもりも無いです。

その様な事よりも僕が捉えている「アートワーク」についての大切にしている思いを理解していただきたく思っています。

花を使用したアートワークは、きっと思っている以上に多くの方々が動いています。
生産者の方が休みなく愛情を込めて花を育て、市場の方が朝早く(夜遅く)から花を管理して、
僕の元にイメージした花が届きます。
そこから、ahi.カメラマンがイメージに合うようにセッティングをして撮影(この作業は繰り返し)
でやっと1つの作品に対するアートワークが完成します。

簡単に書きましたが、1つの楽曲を制作するのに恐ろしく時間がかかるのと同様に、
1つの花のアートワークを制作するのも恐ろしく時間がかかっています。
アートワークを制作するのに恐ろしく時間がかかり大変なんだよ、と伝えたい訳ではございません。
むしろ僕一人では到底完成されないものなので、恐ろしく時間がかかることは厭わないです。

それを言ったら世の中の仕事は全てそうだよと思うかもしれません。
その通りで全ての仕事がそうなのです。
全ての仕事は、多くの方々の熱意と愛情があって完成されると思います。

もしかするとこのような文章を書いた事によって、誰かを傷つけたり不快な思いにさせてしまうかもしれません。
ただ、僕が今回の事に対し思いを伝えずに「何でもいいよ」と無かったことにしてしまうと
「花業界」、強いては僕に関わってくださっている方々の熱意と愛情に対して失礼になってしまうと思うと同時に、
僕が今後も花に向き合っていくという事が曲がっていってしまうと思い書きました。

今回の件について、何度も書きますがバンド側に違反金やリリース規制などは求めていません。
また今後も求めるつもりはありません。

間違いを起こさない人間などいないからこそ、今回の事がきっかけで再度向き合い、バンドとして新たな楽曲制作や活動をしていってもらえればと思っております。
僕もいたらないこと、たくさんあるので向き合っていきましょう。

日々の生活に花がありますよう。
どうか届きますように祈っています。

同じ時代を生きていきましょう。

ahi.相壁
  • すてき 0
  • クリップ
  • 埋め込み

この記事をシェアするには埋め込みコードをコピーしてSNSやブログに貼り付けてください。

この記事のライター

相壁 琢人
相壁 琢人

ahi.代表
1985年生まれ。2015年より植物が未来へ繋がる可能性を提示するため、フラワーアーティスト・フラワーディレクションを開始。フラワーアート・保存に特化した押し花制作・アートディレクション・企画・作品コラボレーションなど。
東京を拠点に、既存の押し花に捉われず、流通している植物を使用した制作活動と各地で植生している植物を採取し保存を目的とした制作活動を行っている。スワッグ作り、作品販売の個展など提案中。

直近の記事