梅木 あゆみ 梅木 あゆみ 2019/06/26

北国のコテージガーデンから[22・最終回]

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5月|私の好きな花

 


こんにちは。梅木あゆみでございます。

 

■ 好きな花は? ■



△ 大好きな花たち。


「好きな花は?」 とよく聞かれますが、はっきりとした答えはありません。
ましてや、好きな花は季節ごとに現れるので、どれか一つといわれたとしても、絞りきれないのが実際のところ。

あえて言えば、私の好きな花は背が高くなる花々。
フロックス、セントーレア、ジニア、ルドベキア、三尺バーベナ。
これらはそのまま育てていたらニーハイ(膝丈)を超えたところで花を咲かせます。
だから、流通に乗せづらいのです。
本当は、花の咲く前の幼苗のうちに植えるのが一番いいのですが、花が咲かなければ市場では相手にされません。
なので、流通しているこれら植物は、矮化剤をかけ背丈を制限したものしか出回らないと思います。


△ ルドベキア。


△ のびのび育つガイラルディア。


△ フロックス。これはエレガントは花色。


△ のびのび育つフロックスを欲しがる人が多い。


矮化剤は魔法の薬です。
使いようによっては草丈を自在にコントロールし、乱れを防ぐのです。
生産者としては、矮化剤を使いこなしてようやく一人前といっても過言ではありません。
ですが、私の育て方に矮化剤という文字はなく(^_^;)
つまり、真の生産者とはいえない私。
「売れるもの」よりも「自分の好きを」を優先させると、自然とそうなるのです。



 

■ ジニア ■






△ 大好きなジニアたち。


好きななかでも好きな花。
それはジニア。
ジニアは和名をヒャクニチソウといいますが、その名の通り一つ一つの花持ちがよく、まさしく百日咲くイメージです。
品種もバラエティ豊かで、花壇用の矮性種からニーハイ(膝丈)、もしくは草丈70cm以上になるものも!
さらに中輪、大輪、一重、八重、ダリア咲き、カクタス咲き、単色、複色、ニュアンスカラー。



△ なかでも痺れるほどステキなカクタス咲き。







育てれば育てるほど気になるものが出てきて、気がついたら育てたジニアだけで45品種(^_^;)
そして今年は選ばれしは20品種。

そんな大好きなジニアですが、育てるうえでは注意点も。
赤ちゃん、子どものときはとっても病弱なので、タネまきから気を使います。
だから、各ステージでの消毒が欠かせないのです。

第一の関門は双葉の段階。
プラグで双葉の時に1回目の消毒をします。
ポットに上げたときに2回目、その後もう一回。
でもご心配なく。
このまま一生病弱かと思いますが、ある程度の大きさになったら、病気の心配はなくなります。


△ 細心の注意を払って育苗されるジニア。


大きくなるタイプはピンチで枝数を増やします。
黙っていたら、ぐんぐん伸びる。
この間、大事なのは水やりと追肥。
ジニアは水切れを起こしやすく、水が切れると曲がって育つのです。
追肥も必須です。
私のところでは液肥を使っていないので、どの植物もピンチのタイミングで、あるいは葉色、花の様子を見ながら、*玉肥を追肥しています。

*玉肥…ボール状の固形肥料。化成肥料、有機質の混合肥料などがある。




■ 好きな花をつくりたい ■


△ クラシックなタイプのジニアも人気。


△ 仏さんの花として親しまれてきたタイプ。こちらも人気品種。


好きな花。
たくさんあって、絞りきれない。
好きすぎて、売れても売れなくても、手がかかりすぎても病弱でも、どうしてもつくりたくなる。

私がタネをまく理由は、売れる花をつくりたいからではなく、好きな花をつくりたいから。
タネをまき始めて25年。
紆余曲折あったけれど、スタート当時も同じ考え。
ここだけはどうしても譲れないのでした。
みなさんの好きな花をつくってくれる生産者。
お近くにそういう生産者がいるといいですね。



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22回に渡る「北国のコテージガーデンから」をお楽しみいただき、ありがとうございました。
 

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この記事のライター

梅木 あゆみ
梅木 あゆみ

1995年月形町で生産直販店「コテージガーデン」を主婦から起業。現在は年間を通し2000品種以上の植物苗を生産し、札幌市百合が原公園ガーデンショップの売店も経営する。ノーザンホースパークK’s Garden、滝野公園、層雲峡温泉、個人庭園などの、企画、設計、工事、管理などを行う。「オープンガーデンof北海道」を発行するブレインズ種まく私たちのメンバー。2009年度北海道「輝く女性のチャレンジ賞」2010年度内閣府「女性のチャレンジ賞」受賞。日本ハンギングバスケット協会公認講師。三男一女の母。

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