植物生活編集部 植物生活編集部 2019/08/20

続・きょうの花活け  花と鎌倉とウーロンと、ときどき茶話。/vol.18 ひまわり


vol.18 ひまわり


こんにちは! CHAJINです。

こちらは、かつて月刊フローリストさんで連載させていただいていた
「花と鎌倉とウーロンと。」のエピソード2……とでも言いましょうか。

季節ごとに出逢う日々の花あしらいについて、
花活けを始めたばかりの植物好きなアラフォー女子のMちゃんに
わかり易~く(時に脱線しながら)お話ししてゆくWEB版の花教室みたいなコーナーです。

また、アトリエのある鎌倉界隈のことや愛猫ウーロンについての茶話も綴っております。

諸々緩さ満載ながら、皆さまの日々の花活けに少しでもお役に立てればうれしいです。
それでは今回もよろしくおねがいします~!
 


花と

 

CHAJINさん(以下C)「8月ってことで、だいぶ暑さも増して。夏の花っていろいろありますけど、これは割と代名詞的な。いまも昔も」

植物好きなアラフォー女子M(以下M)「ですね、夏と言えば!という感じの」

C「今回はヒマワリってことなんですけど。まぁ正直、僕あんまりヒマワリって買わなくて」

M「そうなんですか!?」

C「レッスンとかでもほぼ使わないので。ここ……そうですね、ここ5年は買ってないですね~」

M「長いですね~」

C「で、この作品自体はかれこれ10年くらい前になると思うんです」

M「ほぉ~」

C「だから……そうですね、なんか若かりしころの作品って感じもするんですけど(苦笑)」

M「懐かしいな、みたいな(笑)」

C「はい(笑)。で、ヒマワリって1本で見ると、茎があって葉っぱももちろん付いていますけど、割とヘッドがドン!と大きくて平たくて、顔がこっち向いていて。なので、そういう花姿を生かして1本でピッと活けてっていうのもいいのかもしれないんですけど」

M「はい」

C「一応いろんなテーマで考えたときに、ゴッホの「ひまわり」の絵画をひとつのモチーフにして、それ風に活けたらどうだろうって思ったんです」

M「有名な絵画ですね!」

C「それをなんでそう思ったかって言うと、この(活けている)ヒマワリ自体が‘ゴッホのひまわり’っていう名前で」

M「へぇ~!!」

C「それで、まぁそもそもダジャレみたいなものが好きなので……ゴッホの「ひまわり」風に、‘ゴッホのひまわり’を活けるっていう(笑)」

M「まさに(笑)」

C「っていうところで考えた作品ですかね~(笑)」

M「なるほどです~」

C「花器の方は、実はゴッホの「ひまわり」の絵画に出ている花器も、白とこういうマスタード色みたいなツートンの花器にワサッて(ヒマワリが)活けられていたと思うんですけど」

M「そういえば、そうだったような……」

C「花瓶のフォルムこそ違うんですが、これはたまたま鎌倉の「もやい工藝」っていう民芸のお店に僕はよく行くんですけど、そこで見つけて。それもちょっとひとつの出会いで」

M「ほぉ~~~~」

C「あっこういう色合い、このツートン加減。これゴッホの「ひまわり」もそうだなって思って、これはもう“活けろ!”ってことだなって思って活けたっていう感じなんです」

M「いろいろ運命的なものが集っているという感じですね」

C「そうなんですよ~」

M「ヒマワリの‘ゴッホのひまわり’は、この中央の花ですか?」

C「ん~っと、この茶色い花芯のものですね。これが‘ゴッホのひまわり’です」

M「花びらが尖っていてかわいいですね」

C「はい~。あとど真ん中でこっち向いているのは‘東北八重’(とうほくやえ)っていう、割と一般的な八重咲きのヒマワリです」

M「ほ~~~。では2種類のヒマワリが入っているということですか?」

C「そうですね~。だから正確には絵画とは少しだけ違うんですけど、イメージとしてはそんな感じで」

M「はい」

C「ただ、(花の)生産者さんが‘ゴッホのひまわり’っていう名前を付けてこのヒマワリを売り出したのは、ヒマワリをたびたび買わない自分でも、ちょっと足を止めて買おうかなって思っちゃうくらいとってもいい名前だなって思ったんですよね」

M「うんうん」

C「このネーミングの、コピーライトの加減が」

M「インパクトありますよね!」

C「その洒落加減がすごい好きだなって思って」

M「おぉ~」

C「割と生産者さんって花の名前を付けるときに、自分の奥さんとか好きな女優とか、または愛人の名前(!?)を使うこともあると聞いたことがあるんですけど、昭和のころ(笑)」

M「なんと!」

C「だけどそんな中で‘ゴッホのひまわり’って付けるそのセンスに脱帽して、買いたくなったっていう感じです~」

M「名前を見て、足が止まりますよね」

C「そうなんですよ」

M「しかもかわいいし」

C「そうなんです、本当にこのおぼろげな花びらが結構いいなって思って。だからちょっと久しくヒマワリを手にした品種だったんです。ただ最近市場の人と‘ゴッホのひまわり’最近見ないですねっていう話になって……」

M「あら……」

C「ま、今朝のことなんですけど、残念って思いながら……」

M「残念ですね……。巻き返してほしい!って思います」

C「ですね!」


ヒマワリと言えば
小学生のころ花壇で育てた大きな大きなあの姿を
想像してしまいますが、
花屋さんの店頭では小さくて可憐な
いろいろな種類のヒマワリが並んでいたりして驚きます。
夏だ! 元気だ! ヒマワリだ! 
ってことでお家にヒマワリ、いかがでしょーか!(byM)


 

鎌倉と、


もやい♡


今回の花活けにつかった花器(左)。
オフホワイトとマスタードの釉薬が
ツートンで使われ
一見して洋風な印象ですが、
実は、大分県の日田市にある
小鹿田焼の陶工さんによるもの。

もうかなり以前に
鎌倉にある”もやい工芸”で購入しました。
もやいさんは、日本全国の職人さんの
手仕事で作られた数多の工芸品を扱う素敵なお店。

店内にも多く並んでいる小鹿田の作品は、
飛び鉋(とびカンナ:右)が代表的な技法ですが、
今回の花活けに使用したような作風は
割と珍しいとのお話を店主さんからお聞きしました。

とにかくこちらのお店に出掛けると、
毎回必ずと言っていいほど、
素晴らしい器との出会いがあり、
これまでも手ぶらで帰ってきたことは
ほとんど無かった?ような~。

そんなわけで、
伺うのは決まって
懐が暖かい時(笑)とも言えます……。

◯もやい工芸 http://moyaikogei.jp
 



ときどき茶話、



北欧蚊取


世間がお盆休みの最中、
アトリエそうじに精を出していたら、
ふと出てきた不思議なコチラ……。

何だかお分かりでしょうか?

記憶が間違っていなければ、
確か北欧のお土産だったような……。

大きさにして
ティースプーンをひと回り大きくした位。

正解は、





ハエ叩きならぬ、” 蚊叩き"でした。

実はまだ使用したことがなかったので、
試しに、思い切って腕にパチン!とやってみたら、
なかなかの痛さ~で!

でも北欧って、それほど
蚊がいるのかな?などど夢想してみたり……。

そんな感じで、
なかなか掃除が進まない夏休みでございました(汗)。



プロフィール

CHAJIN/チャジン





フラワーアーティスト。
ORIGINAL FLOWER STYLE CHAJIN 主宰。

暮らしまわりの雑貨と季節の花を合わせ、個性的でありながらもカジュアルな花あしらい、存在感あるリースの作品が得意技。
雑誌や広告の花活け、店舗や温泉宿のディスプレイ、展示会の花活けの他、
鎌倉のアトリエや、池袋コミュニティカレッジ、NHKカルチャー青山教室、NHKカルチャー横浜ランドマーク教室、二子玉川高島屋S.C教室ほか、都内各所で開催中の花教室も人気。
著書に『きょうの花活け』(誠文堂新光社刊)、『花活けのココロ』(主婦と生活社刊)、
『小さな花あしらいと12ヶ月の花の話』、『季節の花でつくる12ヶ月のリース』(ともに芸文社刊)がある。
紅茶好きでプロレス好きで愛猫家。鎌倉在住。  

インスタグラム instagram.com/chajin_eye

これまでのお話はこちら


 
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