植物生活編集部 植物生活編集部 2019/09/11

いけばなって、どんなレッスンしているの? Tumbler&FLOWERS体験レポート

花を自分の手で、日々飾れたら素敵ですよね。
そのためには、自分の好きな雰囲気で、思った通りに花を生けられるようになったほうがより面白くなります。

そして花の表現にも、フラワーアレンジメント、いけばな、その中にもスタイルによってさまざま細分化されていきます。

今回は、植物生活レポーターとして活躍しているフラワーフォトグラファーのshionさんに
自身も大好きだという「いけばな」のレッスンに参加してもらいました。

いけばなというと、硬いイメージがあったり、伝統や格式というものを感じる人も多いかと思いますが、気軽に、しかし論理的に受けられるレッスンはないかと探した結果、Tumbler&FLOWERS(タンブラー&フラワーズ)の渡来 徹さんが開催されている体験レッスンがあったので、参加させてもらいました。




こんにちは。フラワーフォトグラファー/ライターのshionです。

今日は「Tumbler&FLOWERS」の渡来徹さんに、いけばなのお話を伺い、体験レッスンを受けてきたので、そのご紹介をします。

Tumbler & FLOWERSのコンセプトはウェブサイトに記載されていました。

タンブラーにさっくりと花を挿す。そんな気軽さでいけばなに接する。
Tumbler & FLOWERSとは、そんな想いでつけた名前です。
華道という響きは長く厳しい道のりのように捉えられがちです。でも個人的には、道を究めることは遠泳や素潜り記録にも似たようなもので、誰も彼もがその道を究めんとストイックに向き合う必要はないと思っています(もちろん究めんとする方へのお付き合いもします)。丘から海辺を眺めている人にまず浜まで降りてきてもらいたい。いけばなの敷居を低く、間口は広く。いけばなに興味を持ってくれた人たちが気軽に始められる環境が増えたら、そんな気持ちで始めた教室です。波打ち際で水遊びをしたり、浮き輪で波に揺られるのもいい。同じ様にいけばなの愉しみ方だって千差万別あるはずです。その上で、道を究める思いを抱くことだってあるかもしれません。また、浜に降りることで見向きもしなかったものに目が向くように、いけばなを始めることで日々の暮らしにも新たな気づきがあるかもしれません。
もちろん、僕自身が編集者として撮影現場などで得た体験などを踏まえてみても色彩感覚や空間構成力を養うのに適していると確信するところで、実用性の高いトレーニングとしてもいけばなをおすすめします。
最後に、弊教室には花屋を併設しています。伝統だとか伝承だとか、芸事でおのれの道を究めんとする姿勢は大切ですが、同じくらい次世代へきちんと繋いでいく作業も欠かせないと考えています。そのためには時代の移り変わりを捉えて、変わらぬ本質に、時代感という少々の化粧が必要だと考えているからです。僕らの部屋に似合う花を、適切なサイズ感で。そんな花をいけばなをTumbler&FLOWERSではご案内しています。


http://tumblerandflowers.com

 

飲食業に従事しながら、いけばな小原流のお稽古に通いはじめた渡来さん。
お稽古を習い始めてから10年後、2012年オーダー花屋を併設したいけばな教室「Tumbler&FLOWERS」をオープンされました。

「生活で身近にあるタンブラー。そのタンブラーにお花を1輪飾るくらいの気軽さで、いけばなを教えていきたいし、広めていきたい」という想いを込めて、教室名を付けたそうです。

体験レッスンや小原流の資格取得のレッスンなども教えながら、ファッションブランドでの展示会場での装花、カフェやサロンでの定期装花なども行われています。
 

体験レッスンでは、まず渡来さんの考えるいけばなについて、お話を伺いました。


「料理といけばなは一緒なんです」こう話を切り出します。

料理のレシピが、いけばなでいうところの「花型」にあたるそうです。
 

「その花型を知ることが、いけばなの最終的なゴールになってしまっていますが、実はそうではないんです。レシピ通りに料理を作っても、自分のイメージ通りの味に仕上がるって稀ですよね。これと同じで、花型を学んだからと言って、イメージ通りにお花が飾れるわけではないんです。料理して食べることで経験値が蓄積され、しょっぱいのか、丁度いいのか、薄いのか、味の基準が出来上がってくる。これをいけばなに置き換えてみると……、お花に触れる機会を増やし、何度も飾ってみる。この経験を積むことで、お花の生き生きとした姿を見極める力が養われるのではないでしょうか。自分はこれが、いけばなには大切だと考えています」


お花が花市場に並ぶ前、自然界でどんな風に咲いていたのか。
太陽に向かって、生き生きとした立ち姿を想像する。
こうしたことが大事だと、渡来さんは語ります。

「さらに……、少し難しい話になりますが。器とお花と場所は、ともに相関しています。上に伸びた立ち姿が気に入っても、天井が低い場所では、その特性は生かせません。横に伸びて垂れ下がった、たおやかな実を表現したいと思っても、横に空間がなければ飾ることはできないのです」

「つまり、イメージ通りにお花が飾れるようになるには、それにはまず、そのお花が自然界でどんな立ち姿で生きていたのかを、想像できることが重要です。また、そのお花の持つ特性を活かせるいけ方ができるということだと思います。いけばなに『生け花』と『活け花』の2つの表現の仕方があるのと一緒です。そのため、今回の体験レッスンでは、直接自分が花型を教えるということはありません。まずは自分自身で、考えていけてみてください」

と話を締めくくり、いざ、体験レッスンがスタート。

私は秋明菊を選びました。
1輪の中に沢山蕾があり、唯一1つ花が咲いている。
このピンクの儚げさと、秋明菊の茎の曲線美を表現してみたかったからです。

バランスなども考え、楕円形の水盤に剣山を入れて生けてみたのが、こちら。

完成後、渡来さんにどんな想いでいけたのか説明をし、手直しをしてもらいました。
この手直しの過程がものすごく、不思議で。

自分ではなぜか見つけることの出来なかった角度や立ち姿。
それを渡来さんが瞬時に見つけ、剣山に素早く活けていく。
こちらのほうが、より自然な立ち姿であり、秋明菊が生き生きしているように感じられます。

蕾も水盤から吸水して、今にも咲きだしそう!

体験レッスン後、今後の活動について、お話を伺ってみました。


「いけばなが伝統芸能である限り、誰かが教えて、繋いでいかなければならない。その使命を自分が『教える』ことで繋いでいきたいです。教えるというハードルも上がっているから、花器や剣山、ハサミ、お花がそろい、そこに行けばいつでも気軽にいけばなを教えられるし、教えてもらうことができます。そんな場を作りたいと思っています。いけばなの入口を広げて、お花に触れる機会やきっかけを作っていきたいんです」

お花に触れてみたい。いけばなを習ってみたい。
けれど、その1歩が踏み出せない。

そんな人は、是非1度「Tumbler&FLOWERS」の体験レッスンを受けてみてはいかがでしょうか。
草花を観察する力がつき、「生け花」も「活け花」も学ぶことができるはずです。



お店、ワークショップ

Tumbler&FLOWERS  タンブラーアンドフラワーズ

体験レッスンでは、渡来さんからお花を飾るコツなどのお話を聞いたあと、自分で好きな花材とうつわを選び、いけばなを体験できる。受講料は花材代込みで5,000円。

体験レッスンのほか、資格取得コースや実用いけばなレッスンも行っている。

詳しくは下記、サイトにて。

http://tumblerandflowers.com/

体験レッスン申し込みはこちら

http://tumblerandflowers.com/classroom

※レッスン内容により、開催場所が異なりますので、ご注意ください。


植物生活レポーター

フラワーフォトグラファー/ライターshion

学生時代、草月流華道部に所属し、お花に魅了される。現在は都内で会社員をしながら、フラワーフォトグラファー/ライターとして、植物生活にて執筆中。SNSを通して、より多くの方に「お花のある暮らし」を楽しんでもらいたい、と活動している。

http://instagram.com/shiooont/

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