プロにも人気のフローリストのクリスマスリース・レッスン「アジサイのブルーグラデーションを主役に」
作り手の個性が現れるクリスマスリース。
どんな花材を選ぶ?
どんなテクニックで作る?
プロからも注目されるアーティストの
制作法を紹介します。
淡いブルーからライトグリーン。
やさしい色の変化を見せるアジサイの美しさをメインにしたリースは、品のよい贅沢感で空間に華を添えてくれます。
紫や白の小さな花々を散りばめて立体感とディテールの精度をアップ!

横から見た様子。厚みがあって、アジサイやヒムロスギなどが織りなすこんもりとした感じが愛らしい。
チランジア・ウスネオイデスの奔放なラインが楽しげな雰囲気をプラス。
リースベースにワイヤーできっちり巻き留めて完成させ(7割)、
そこから繊細な花材を上からコールドグルーで加えてより完成度を高める(3割)。
そうすることで飾ったあとでも雰囲気を変えることができ臨機応変に。
フォルムはナチュラルさもありつつ、きっちり感も大事にしたかったので、
花材をすべて10cm弱で切り揃えた。
シンプルな形でリースのフォルムをしっかりと作り、
なかを小さな花材などで繊細に仕上げるデザイン。
遠目で形の潔い美しさを、近づいて花材の表情や賑やかさを楽しんでもらえるように。

Flower&Green
アジサイ(アンティークカラー)、アルバ・シルバーキャット、宿根スターチス、グラッピア、シキミア、ロシアンオリーブ、ヒムロスギ、コニファー‘ブルーバード’、チランジア・ウスネオイデス
Material
リースワイヤー(#26)、リースベース

1.
リースワイヤーをリースベースに数回巻いてくくり付け、まずヒムロスギを数本まとめて巻き留める。
この最初の植物のボリュームが全体のボリュームを決めるので、厚めに置くこと。
側面もきっちりカバーするよう意識して配置。

2.
ロシアンオリーブ(ヒムロスギ以外)を置いて巻き留める。
花材は手元から放射状に開くように、花束を作るイメージで置いていくとバランスよくふんわりとしたリースになる。

3.
②の上から再びヒムロスギを数本まとめて置き、巻き留める。
ロシアンオリーブの足元を隠すような感覚でしっかりとボリュームを取ること。
このようにヒムロスギ→ほかの花材→ヒムロスギの順で巻いていく。

4.
次にアジサイ(面で見せるもの)を入れる。
アジサイは全体にまんべんなく、正面だけでなく側面にも入るようにするとより精度の高い仕上がりに。

5.
このようなリズムでリース全体を仕上げていく。
ヒムロスギの近くにもう一段階暗い緑色をしたコニファー‘ブルーバード’を入れることで、緑色の陰影ができ、より立体感が出る。
ここで全体の7割は完成。

6.
宿根スターチス、グラッピア、シキミア、アルバ・シルバーキャットなど細かな花材をコールドグルーで入れ込んでいく。
その後チランジア・ウスネオイデスを絡めて、完成。
最後のブラッシュアップはケーキのデコレーションや粉砂糖のような役割。

POINT
白くて毛羽立ったアルバ・シルバーキャットは小さいながらもピリリとスパイスを効かせてくれる存在。
水が下がりやすいので、掛けて飾ったときに上を向かないようワイヤーで巻き留める際には気をつけて配置すること。
そうすれば水が下がっても元気無く見えず、ドライになっても長い間楽しんでもらえる。

どれだけ長く見て楽しんでもらえるかを常に念頭に置いて制作しているという中口さん。
色、質感の違いを持たせるのはもちろんのこと、近づくと細かな花がたくさん入っていて賑やかなことなど目を引きつけて留める工夫と手間は惜しみなく。
見れば見るほど魅力的です。
教えてくれたフローリスト
中口昌子
稲葉武徳氏に師事後、2001年から「キャベッジ フラワースタイリング」スタート。「フラワーブランディング」をコンセプトにギフト、イベント装飾、ディスプレイなどで活動中。
[ cabbege flower styling ]
東京都渋谷区神宮前3-15-22-102
Facebook:Cabbege Flower Styling
Instagram: @cabbege_flower_styling
http://www.cabbege.com
どんな花材を選ぶ?
どんなテクニックで作る?
プロからも注目されるアーティストの
制作法を紹介します。
アジサイのブルーグラデーションを主役に
淡いブルーからライトグリーン。
やさしい色の変化を見せるアジサイの美しさをメインにしたリースは、品のよい贅沢感で空間に華を添えてくれます。
紫や白の小さな花々を散りばめて立体感とディテールの精度をアップ!
横から見た様子。厚みがあって、アジサイやヒムロスギなどが織りなすこんもりとした感じが愛らしい。
チランジア・ウスネオイデスの奔放なラインが楽しげな雰囲気をプラス。
POINT
「土台7割、ブラッシュアップ3割」という二段階で制作する考え方。リースベースにワイヤーできっちり巻き留めて完成させ(7割)、
そこから繊細な花材を上からコールドグルーで加えてより完成度を高める(3割)。
そうすることで飾ったあとでも雰囲気を変えることができ臨機応変に。
フォルムはナチュラルさもありつつ、きっちり感も大事にしたかったので、
花材をすべて10cm弱で切り揃えた。
シンプルな形でリースのフォルムをしっかりと作り、
なかを小さな花材などで繊細に仕上げるデザイン。
遠目で形の潔い美しさを、近づいて花材の表情や賑やかさを楽しんでもらえるように。
How to Make
Flower&Green
アジサイ(アンティークカラー)、アルバ・シルバーキャット、宿根スターチス、グラッピア、シキミア、ロシアンオリーブ、ヒムロスギ、コニファー‘ブルーバード’、チランジア・ウスネオイデス
Material
リースワイヤー(#26)、リースベース
1.
リースワイヤーをリースベースに数回巻いてくくり付け、まずヒムロスギを数本まとめて巻き留める。
この最初の植物のボリュームが全体のボリュームを決めるので、厚めに置くこと。
側面もきっちりカバーするよう意識して配置。
2.
ロシアンオリーブ(ヒムロスギ以外)を置いて巻き留める。
花材は手元から放射状に開くように、花束を作るイメージで置いていくとバランスよくふんわりとしたリースになる。
3.
②の上から再びヒムロスギを数本まとめて置き、巻き留める。
ロシアンオリーブの足元を隠すような感覚でしっかりとボリュームを取ること。
このようにヒムロスギ→ほかの花材→ヒムロスギの順で巻いていく。
4.
次にアジサイ(面で見せるもの)を入れる。
アジサイは全体にまんべんなく、正面だけでなく側面にも入るようにするとより精度の高い仕上がりに。
5.
このようなリズムでリース全体を仕上げていく。
ヒムロスギの近くにもう一段階暗い緑色をしたコニファー‘ブルーバード’を入れることで、緑色の陰影ができ、より立体感が出る。
ここで全体の7割は完成。
6.
宿根スターチス、グラッピア、シキミア、アルバ・シルバーキャットなど細かな花材をコールドグルーで入れ込んでいく。
その後チランジア・ウスネオイデスを絡めて、完成。
最後のブラッシュアップはケーキのデコレーションや粉砂糖のような役割。
POINT
白くて毛羽立ったアルバ・シルバーキャットは小さいながらもピリリとスパイスを効かせてくれる存在。
水が下がりやすいので、掛けて飾ったときに上を向かないようワイヤーで巻き留める際には気をつけて配置すること。
そうすれば水が下がっても元気無く見えず、ドライになっても長い間楽しんでもらえる。
どれだけ長く見て楽しんでもらえるかを常に念頭に置いて制作しているという中口さん。
色、質感の違いを持たせるのはもちろんのこと、近づくと細かな花がたくさん入っていて賑やかなことなど目を引きつけて留める工夫と手間は惜しみなく。
見れば見るほど魅力的です。
教えてくれたフローリスト
中口昌子
稲葉武徳氏に師事後、2001年から「キャベッジ フラワースタイリング」スタート。「フラワーブランディング」をコンセプトにギフト、イベント装飾、ディスプレイなどで活動中。
[ cabbege flower styling ]
東京都渋谷区神宮前3-15-22-102
Facebook:Cabbege Flower Styling
Instagram: @cabbege_flower_styling
http://www.cabbege.com
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この記事のライター
植物生活編集部
「植物生活」とは花や植物を中心とした情報をお届けするメディアです。 「NOTHING BUT FLOWERS」をコンセプトに専門的な花や植物の育てかた、飾り方、フラワーアート情報、園芸情報、アレンジメント、おすすめ花屋さん情報などを発信します。