植物生活編集部 植物生活編集部 2019/10/17

知らないと話せない花業界用語 花の基礎用語(2)【か】〜【こ】

花の仕事には、種苗、生産、流通、販売とさまざまあります。
それぞれの分野における最低限の用語の知識があれば、より深く、より豊かな花の世界を築くことが可能です。

そんな、知っておきたい知識と用語を連載でお届けします。


花の用語を覚える前に、まずは、花がどのようにして生まれて生活者の皆さんに届けられるのか、その流れを知っておくことが肝心です。

植物に関する基本知識にはじまり、種苗、生産、流通、加工、装飾、販売、販売管理という流れです。
それぞれの分野で専門用語が存在します。

それらの用語を知っておけば、どんなシチュエーションでも困ることはありません。
もしわからなくても、はじめは自分の知っている言葉でも構いませんし、対話は成り立ちます。

例えば、「切り前」という用語の意味を知らなくても、花の咲き具合が何分咲きか、という会話に置き換えることができます。
しかしながら、「切り前」という用語を知っておけばコミュニケーションはよりスムーズに進みますし、仕事もよりはかどることでしょう。
ここでは、花の仕事の中で頻繁に用いられる用語だけを厳選して選び出し、簡潔にわかりやすく解説しています。

これらを理解しておけば、花業界でのコミュニケーションにつまづくことはないでしょう。


これまでの用語解説はこちらから
>> 知っておきたい花用語 花の基礎用語(1)【あ】〜【お】



知っておきたい花用語 花の基礎用語(2)


【か】〜【こ】


 か 
family 生物分類学上の分類階級のひとつ。
基本的形態を共有するひとつ以上の属のグループ。

カーネーション咲き かーねーしょんざき
カーネーション以外の花で、カーネーションのような八重波状弁を特徴とする花型を持った種の咲き方の俗称。バラの「ラ・カンパネラ」のような、不規則な花弁の配列を持つ咲き方。

塊茎 かいけい
地下茎の先端が肥大し、塊状に大きくなったもの。球根ベゴニアやシクラメンなどがある。

塊根 かいこん
根が肥大し、塊状に大きくなったもの。ダリアやラナンキュラスなどがある。

外来種(帰化植物) がいらいしゅ(きかしょくぶつ) 
本来の自生地から人間の媒介などによって他の地域へ運ばれ、野生化した植物の総称。その種類を外来種(帰化植物)と呼ぶ。園芸植物として移入して野生化したり、輸入された飼料などに種子が混じっていて日本で発芽し増殖するケースもある。セイタカアワダチソウやセイヨウタンポポなどは、すでに広く国内に分布している。

ガク がく
花冠の外側にある花葉の部分。葉や茎のような緑色のものが多いが、ガクが花弁のような外見に変化し、見かけの上では花弁や花として扱われる植物もある。

学名 がくめい
学問上、生物につけられた世界共通の名称で、属名と種小名の組み合わせで表される。ラテン語で表記される。

花径 かけい
自然開花状態での花の寸法、直径。花の業務では頻繁に使われる言葉。その花の標準サイズを「中輪」、大きいものを「大輪」、小さいものを「小輪」と呼ぶ。

花香 かこう
花の香りのこと。さまざまな種類があり、媒介する虫の数だけあるとも言われている。
植物の香りには2種類のタイプがある。
パテントアロマ(顕在型) そのままでも香りを放つ花(バラ、カーネーションなど)→受粉のために虫を集める目的で香りを発する
ラテントアロマ(潜在型) 傷つけたとき香りを放つ葉や幹(ハーブ、ヒノキなど)→自己防衛を目的として香りを発する

花姿 かし
花の咲くありさま。主に花径、花色、咲き方(○○咲き)を指す。

仮軸 かじく
主軸の先端部が伸長を停止し、翌年は腋芽が(見かけの上では)主軸として伸長していくこと。シンビジウムなどがこれにあたる。【⇔単軸】

花序 かじょ
茎、枝上における花の配列状態、花の付き方。

花色 かしょく
花の色。花の場合、色素としては主にフラボノイド、カロテノイド、ベタレイン、クロロフィルが花色の元になっている。一般に用いられる色の呼び名の他に、複色や中間色など、花の場合は品種の花色特性を指して呼ばれるケースも多く、品種名+色で使われるケースも少なくない。

花芯 かしん
。花の中心。おしべ、めしべの総称。

下垂性 かすいせい
下へ垂れ下がりながら成長し、花を着ける性質のこと。シンビジウム、ベゴニア、ペチュニアなどにこの性質を持つ品種がある。

カップ咲き かっぷざき
バラの咲き方の形状分類のひとつで、外弁がカップのように丸く中心が開く花型。

花弁 かべん
花びら。丸弁、剣弁などさまざまな形状がある。

CAM植物 かむしょくぶつ 
crassulacean acid metabolism plant ベンケイソウ型有機酸代謝植物。
涼しい夜間に気孔を開けて二酸化炭素を取り込み、リンゴ酸を主とする有機酸を生成し、昼間にこのリンゴ酸を分解して炭水化物(でんぷん)を生成する植物群の総称。通常の光合成と違って、昼間は気孔を閉じるので、水分の損失を抑えることができる。乾燥した地域に自生する多肉植物や着生植物に多い。

環境保全 かんきょうほぜん
自然生態系を守ること。エコ意識の高い現代では、営農する上で、自然環境の維持は大きなテーマのひとつとなっている。

鑑賞園芸 かんしょうえんげい
植物を育種、栽培し、植物の美しさを引き出し、それを鑑賞し美を探求すること。

観葉植物 かんようしょくぶつ
主に葉の形や色合いなどを観賞する目的で栽培される植物の総称。ポトス、パキラなどが代表的。

帰化植物(外来種)きかしょくぶつ(がいらいしゅ)
→【外来種】参照

気孔 きこう
植物の表皮の、孔辺細胞およびその間にある小孔。光合成・呼吸・蒸散などの際に空気や水蒸気の通路となり、人でいうところの毛穴と同じ役割を持つ。

寄生植物 きせいしょくぶつ
植物が他の植物の体表に付着または体内に侵入し、そこから栄養分を吸収して生活する植物のこと。ヤドリギなど。

擬態花 ぎたいか
花の姿を動物や昆虫の色や形に似せている種の花。受粉を助けるためや、自己防衛のために擬態する。グロリオサなど。

球根植物 きゅうこんしょくぶつ
地下茎に球根をつくる植物。球根は、肥大する部分によって鱗茎(ユリ、スイセン、チューリップなど)、球茎(フリージア、グラジオラスなど)、塊茎(アネモネ、シクラメンなど)、根茎(カンナ、ジャーマンアイリスなど)、塊根(ダリアやラナンキュラスなど)に分類される。

原産地 げんさんち
植物のもともとの自生地。その花の原産地を知ることで、栽培や管理の方法がイメージできる。例えば、熱帯のタイ原産のクルクマなら高温多湿を好み、地中海沿岸が原産のスターチスは湿気を嫌う、など。

原種 げんしゅ
改良品種や栽培種の祖先である在来種や野生種、自生種。市場に出回るのは、それらから園芸向けに品種改良されたものが大半を占める。

光合成 こうごうせい
光のエネルギーを使って行う炭酸同化。明反応と暗反応の過程からなり、緑色植物では、通常は水と二酸化炭素から炭水化物(でんぷん)を合成し、その際、酸素を放出する。



 
出典
「知らないと話せない、花業界用語500」(誠文堂新光社刊) 宍戸 純 著(株式会社大田花き)




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