植物生活編集部 植物生活編集部 3週間前

続・きょうの花活け  花と鎌倉とウーロンと、ときどき茶話。/vol.23 SWAG


vol.23 SWAG


こんにちは! CHAJINです。

こちらは、かつて月刊フローリストさんで連載させていただいていた
「花と鎌倉とウーロンと。」のエピソード2……とでも言いましょうか。

季節ごとに出逢う日々の花あしらいについて、
花活けを始めたばかりの植物好きなアラフォー女子のMちゃんに
わかり易~く(時に脱線しながら)お話ししてゆくWEB版の花教室みたいなコーナーです。

また、アトリエのある鎌倉界隈のことや愛猫ウーロンについての茶話も綴っております。

諸々緩さ満載ながら、皆さまの日々の花活けに少しでもお役に立てればうれしいです。
それでは今回もよろしくおねがいします~!
 



花と

 


CHAJINさん(以下C)「普段は花屋さんとかやってないので、花束とかって日常的に作るっていうスタンスじゃないんですけど」

植物好きなアラフォー女子M(以下M)「はい」

C「ちょうどクリスマスの1ヵ月くらい前からクリスマスに向けて、よく世間的にいうスワッグですか」

M「あの壁に掛ける、花束を逆さにしたようなヤツですね」

C「はい。(スワッグって)ドイツ語でしたっけ?」

M「だったかな? 英語じゃないですよね?」

C「英語じゃないですよね、英語もドイツ語もどっちも詳しくないんですけど(笑)」

M「うかつなコトは言えないんですけど……海外の言葉です(汗)」

C「そうですね~(笑)。で、ここ数年その“スワッグ”という言葉が女性誌に出てたりしていて」

M「よく見ますね」

C「ね。随分浸透してきてると思うんですけど。でも僕結構、スワッグって言わないで“壁掛け花束”とか、ちょっとひねくれた感じに……」

M「え、なんでですか?」

C「ちょっとわかんない(笑)。なんかみんなと一緒なのがイヤなのかな~、わかんないけど(笑)」

M「(笑)」

C「まぁでもね、スワッグという言葉がすごく浸透して、たとえばクリスマスを意識してもいままでリースっていう選択肢くらいしかなかったのが、こういう非常にカジュアルでちょっといい雰囲気のものがもう一個出現したっていうのは結構いいことだなって思ってて」

M「ふんふんふん」

C「あんまり壁掛け……要はスワッグを、そんなに昔からずっと作ってたワケじゃないんだけど、そういう流れに乗って自分も何年か前から作るようになってきたんですよね」

M「ほぉー」

C「そういう風にしてみると、結構合わせ方とか組み方とか見る目線も変わってくるので、自分の中でも小さな発見があったりとかいろいろ楽しいことはあって」

M「ほぉ~~~」

C「で、ちょうどこの時期、結構量を作っていて。なので前置き長くなりましたけど、今回はこういう“壁掛け花束”ならぬ“スワッグ”ですかね~」

M「はい」

C「この写真に使っているのはユーカリが主なんですけど」

M「この細長い葉っぱですかね?」

C「そうですね~。あと、少し茶色く顔が覗いているのが、オセアニア方面の、オーストラリアとかの……これちょっと名前あとで調べますけど……(苦笑)」

M「(苦笑)花? 花ですよね?」

C「ドライフラワーみたいな……花なんですけど、バンクシアみたいな感じの」

M「あぁ! はいはいはい」

C「乾いてるんだけど、ちゃんと花の顔みたいなのがあって」

M「へぇ~」

C「オーストラリアにお家がある生徒さんが言っていたんですけど」

M「はい」

C「(その生徒さんが)向こうで青春時代を過ごしたときに、こういう花が花屋さんにすごくいっぱい並んでたり、地面から生えてるのがこういうエキゾチックな花だったりしたそうです」

M「へぇ~~~~」

C「だから、一目見てちょっと日本とかで見る花ではないなっていう花は、大概、あっちのものですよね」

M「なんか形が変わってたり、ちょっとたくましい感じがしたりしますよね」

C「そうですね~。なんかゴビ砂漠とかでも生きていけそうな、ちょっとムーミン谷に生えているようなね」

M「ありそうですね~。ニョロニョロ的な!」

C「そんな個性的なものが多いですよね~」

M「はい」

C「で、そういう(オーストラリアの)花的なものと、小さく覗いてるのはね……実付きのユーカリの花かなぁ?」

M「へぇ~」

C「いずれにしても(このスワッグは)オセアニア尽くしみたいなところがあって。あとこのノコギリみたいな葉っぱも……いま名前が出て来ないんですけど(苦笑)」

M「あぁ……(苦笑)。シダっぽい感じでしょうか?」

C「えっとね、もうちょっと硬くて……この写真で見ると確かにシダみたいな感じなんですけど、なんだろ、もうちょっとギザギザしてる」

M「わかんない……」

C「あ、グレビリアだ。そんな名前です」

M「おぉ!」

C「(グレビリアは)夏とかでもあるんですけど。あともう一個、イガイガしているのが……」

M「あ、それ気になってました」

C「これはオヤマボクチといって、クリスマスの時期っていうよりは、晩夏とか初秋とか中秋くらいのもの。市場でいうと8月の終わりから9月いっぱいくらいまで出ている、日本の山間とかに生えてるヤツなんだけど」

M「はい」

C「クリスマスに出回っている素材だけでクリスマスのスワッグを作るっていうだけじゃなく、なにか捻りたいなって思ったときに、ワンシーズン前の秋の素材もちょっとだけ隠し味に入れると、クリスマス尽くしとはちょっと違った雰囲気になるっていうか」

M「ふんふんふん」

C「なので大体、夏の終わりくらいからそういう素材集めとかをしていて」

M「その時期から準備して蓄えておく感じですね」

C「はい。なんとなく心持ち的にはクリスマス以外のシーズンのものもちょっとだけ混ぜて、味を整えるっていうか」

M「なるほど~」

C「そういう料理方法が、自分は最近好きなんですね」

M「ほぉ~。スワッグを作るときは、最初は生の状態から作った方がいいのか、それとも花を乾かしてから作った方がいいんでしょうか?」

C「えっとね、僕もねぇ、Mr.スワッグって言われるほどでもないので全然スワッグ初心者に近いんですけど(笑)」

M「いえいえいえ(笑)」

C「でも、それね、どっちもアリだと思います」

M「ほぉーー」

C「まずドライの素材の組み合わせで見せるっていうのも(スワッグの作り方として)王道としてあると思うんだけど、いまMさんがおっしゃったように生花で組んでいるのが段々ドライに変わっていく……どっちかっていうと僕もそっちが好きですね」

M「段々、飾りながら変化していくっていうのはいいですよね」

C「そそそそ。なんとなくそういうスパンを楽しむっていうか。だから生花で組んだときは、花瓶に飾るような目線で見てるんだけど」

M「はい」

C「段々後半になって、そろそろ水から上げてパート2を楽しもうってときに、今度は逆になって、足元が上にくるっていうね。そこでもしかしたら組み直してもいいし」

M「うんうん」

C「多少やっぱり見る目線が変わって、花束で飾ってるときはたとえばテーブルの上だったら(目線の)少し斜め下で飾ってたとして。で、(スワッグにしたら)今度は壁に飾るから横だったり、下から見上げるようになるんで」

M「そうですよね~」

C「活かし方というか、多少組み方も変えると、テーブルでは名傍役だった花がもしかしたら壁に飾ったら主役に躍り出たり」

M「ほぉ~~」

C「いろんな変化があると思うんですよ」

M「ほうほうほう」

C「で、加えて質感も変わってくるんで」

M「ふんふん」

C「変化を楽しむっていう意味では、(スワッグ作りは)生花からドライっていうそっちのパターンが僕も気持ちがそっちに寄ってるかなって感じですかね」

M「二度オイシイ感ありますよね」

C「うん。あとは生花で柔らかさがあったものがそのままドライになっていくのと、もともとドライでカチッとしたものをカチッと組むのと、もちろんTPOでそれぞれの良さが映える状況ってあると思うんだけど」

M「はい」

C「なんとなく柔らかいまんまドライになるっていうのは、個人的に僕もそっちが好きです」

M「やっぱり変化を見てると、植物だなっていう、なんかトキメキみたいなのがあるっていうか……」

C「そうですね~。確かに確かに」

M「よりグッとくる感じはあります、個人的には」

C「ホントホント。だからね、蕾から咲いた状態、そして終盤にちょっと乾いていって……やっぱこれも前回に続き人生みたいな(笑)」

M「(笑)」

C「段々、宗教感増してってるんですけど(苦笑)」

M「スピリチュアルの方向に、教祖様的な……(笑)」

C「いえいえ(苦笑)。髪もちょうどそれくらいの感じですけど(笑)」

M「長い感じをまとめて(笑)」

C「もう一回軌道修正してね、健全な番組としてまたこれからも頑張っていきたいと思いますけど(笑)」

M「はい、はい(笑)」

C「て、いうことでありがとうございました(笑)」

M「ありがとうございました(笑)」


スワッグは、なんだかここ数年で
気付かないうちに雑貨感覚で浸透していたな~
っていう感じがします。
CHAJINさんがおっしゃっていたように
最初は生花で飾っておいて
ちょっとしたら第2の楽しみとして組んでスワッグ化してみるのは
一粒で二度美味しくて、お得感満載ですっ!
クリスマス、リースもいいけどスワッグもね!!(byM)


 

鎌倉と、



自然調和



アトリエの外壁から垂れたヘクソカズラ。
何の衒いもなく、そのまま自然に生長した花姿が何とも美しい。
こういう神バランスは、活けることができない。
これに倣って活けてみることはできても、このままを再現するのは難しい。
それは神の領域と言いますか。もうギブアップ!の世界。




ときどき茶話、



無為自然


コチラ(上写真 ↑ )、
題するとすれば「山の花束!」ですかね。
“花と”のところでも
今回はスワッグのお話をさせていただきましたが、
こちらもある意味そんな感じで。

この束は、先月に花仲間と開催した花展で活けた(下写真 ↓ )
山採りの花々をそのまま抜いて、
干しておいたものなんでございます。



デザインして束ねた、というよりも、
花器から抜いたそのままを、
ワサッと?ザックリと?纏めた結果~の姿。

無為に束ねただけ~のもの。

それがかえって、
無作為に野に生えていた
元々の山風景を思い出させるような姿になり、
何とも気に入っております。

花束も花活けも、
気持ちが入りすぎると上手くいかないこともあるもので、

野に咲く花々のような、
なりゆき任せの花姿が一番美しいのかもな~?
なんて思う今日この頃。

クリスマスに向け、
デザインを考えながらのスワッグ作りの最中に、
そんな気持ちに立ち返るのは如何なものか?とも思うのですが、
でも、やはりそれも然り!な気も。。

お知らせ
静岡のアンミクンペさんで開催される
クリスマスマーケット(11/23~12/22)にて
オリジナルスワッグを製作販売いたします。
よろしくおねがいいたします~!
http://blog.anmikunpe.com/post-5053/
 

活けラジ

脱線しまくり!? 「花と」のところでおしゃべりしているCHAJINさんと、編集者Mとの花トークラジオ
「活けラジ」やってます。

「迷わず活けよ、活ければわかるさ!」youtubeで 「vol.2」 配信中




プロフィール

CHAJIN/チャジン





フラワーアーティスト。
ORIGINAL FLOWER STYLE CHAJIN 主宰。

暮らしまわりの雑貨と季節の花を合わせ、個性的でありながらもカジュアルな花あしらい、存在感あるリースの作品が得意技。
雑誌や広告の花活け、店舗や温泉宿のディスプレイ、展示会の花活けの他、
鎌倉のアトリエや、池袋コミュニティカレッジ、NHKカルチャー青山教室、NHKカルチャー横浜ランドマーク教室、二子玉川高島屋S.C教室ほか、都内各所で開催中の花教室も人気。
著書に『きょうの花活け』(誠文堂新光社刊)、『花活けのココロ』(主婦と生活社刊)、
『小さな花あしらいと12ヶ月の花の話』、『季節の花でつくる12ヶ月のリース』(ともに芸文社刊)がある。
紅茶好きでプロレス好きで愛猫家。鎌倉在住。  

インスタグラム instagram.com/chajin_eye


これまでのお話はこちら


 
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