植物生活編集部 植物生活編集部 1週間前

続・きょうの花活け  花と鎌倉とウーロンと、ときどき茶話。/vol.24 洋菓子感


vol.24 洋菓子感


こんにちは! CHAJINです。

こちらは、かつて月刊フローリストさんで連載させていただいていた
「花と鎌倉とウーロンと。」のエピソード2……とでも言いましょうか。

季節ごとに出逢う日々の花あしらいについて、
花活けを始めたばかりの植物好きなアラフォー女子のMちゃんに
わかり易~く(時に脱線しながら)お話ししてゆくWEB版の花教室みたいなコーナーです。

また、アトリエのある鎌倉界隈のことや愛猫ウーロンについての茶話も綴っております。

諸々緩さ満載ながら、皆さまの日々の花活けに少しでもお役に立てればうれしいです。
それでは今回もよろしくおねがいします~!
 



花と

  



CHAJINさん(以下C)「ちょうどクリスマスが、あとひと月くらいかな?という時期だと思うんです。そろそろ」

植物好きなアラフォー女子M(以下M)「はい!」

C「どうなんでしょうかね、クリスマス感」

M「年々早くなって来ている気がしますけどね、クリスマスが」

C「東京とかね、ハロウィンの次の日からもうクリスマスみたいなディスプレーですもんね」

M「はい」

C「なので、今回はちょっとクリスマスっぽい作品なんですけど」

M「はい!」

C「この作品は『きょうの花活け』(※編集部注:CHAJINさんの著書)にも出てるヤツで、多分5年以上前(に活けたもの)ですかね~」

M「ふんふん」

C「(いま時分は)ちょうど秋によく出回る実ものとか、クリスマスの花材とか、そういうものが切れ目で重複して出る時期っていうか」

M「へぇーーー」

C「で、たとえばピンクの実はシンフォリカルフォスっていう」

M「はい」

C「昔はシンポリカルポスって言うときもあったんだけどね~」

M「シンフォリカルポスっていうのも聞いたことあります」

C「あ、それもありますね~」

M「英語かなんかを日本語にするから微妙に揺らいだりしますよね、花の名前って」

C「そうですねー。(このシンフォリカルポスを)花教室でもよく使うんですけど、大体花材の説明をした後、ちょっと(名前が)競馬の馬に似てますねとか言うと、こうシーンとするっていうね……」

M「まぁ多分、女性相手だと……(苦笑)」

C「かもですね(苦笑)」

M「でも“っぽさ”はありますよね(笑)」

C「あの~僕、昔、府中(競馬場がある東京の都市)に住んでたんで。府中市民は毎週競馬に行かなきゃいけないのかと思って、毎週競馬場行ってたんですよね」

M「あそこ行くと子どもさんとかもいて」

C「そうそうそう」

M「馬にも触れるじゃないですか。柵があって……ってこの話を広げてどうするって感じなんですけど(苦笑)」

C「たまにはいいのかもしれないですけど(笑)。あと青黒い実は、これはこの時季に限ったものではなく、もうちょっと幅広く出てるんですけど。ビバーナム・ティナスっていって」

M「スゴいこの、メタリックな感じがカッコいいですよね」

C「そうですよね。青黒いっていうか、ちょっとツヤっぽくて。元々お花って黒っぽいものってなかなか無いから……こういうのがちょっと入っただけで、ただカワイイというよりは少しシックな感じが覗いたり」

M「すっごい色ですよね。なんか車のカラーリングみたいな……」

C「あぁ~。え、こういう車にお乗りなんですか(笑)」

M「いえいえいえいえ(汗)、なんかこう、ちょっとヤンチャな人が乗ってそうなスゴい速い車にこういう塗装がされてそうって(笑)」

C「確かに、僕が中高くらいに、週末とか江ノ島を走っている車にこういう色あったかもしれないね。竹槍とかあって……ってこういう話はいいんですけど(苦笑)」

M「はい(笑)」

C「とにかく多少メタリックな、いいアクセントになる。(ビバーナム・ティナスは)そういうお花だと思います」

M「ふんふん」

C「それと、赤いのはリンゴ」

M「あ、大きいヤツですか?」

C「そうですね、これがねヒメリンゴと、もう一個これもリンゴの仲間で」

M「サクランボみたいですね~」

C「そうですね~。この時期になるとこういうリンゴも出てきますね。2種類くらい」

M「ほぉ~」

C「それとあと、もっと粒状の小さいのはシキミアっていうお花。これもスキミアとシキミアっていう言い方ありますね」

M「まぁ、場合による、みたいな感じですかね」

C「それを活けるときに少しカットして、本来のシキミア感とはちょっと違った感じで活かされているんですけど」

M「ふんふんふん」

C「この作品を作ったときって……いまもそうですけど、花のイメージを考えるときにお花の本を見て考えるっていうよりは、全然異ジャンルのものを見て自分的に花に落とし込むっていうのがわりと多くて」

M「はい」

C「これも料理本とかお菓子の本とか、そういうのを見て、なおかつクリスマスっていう時期も手伝って。やっぱり(クリスマスって)ケーキっていうものが普段より身近にあるじゃないですか」

M「はい」

C「まぁ、いつも普段から身近にあるんですけどね……(笑)」

M「(笑)」

C「だからそういうのを意識して、活けた作品だったんですよ」

M「ほぉ~。じゃあケーキっぽい感じっていう」

C「ちょっと美味しそうに見えれば、みたいな」

M「はい。食べられそう感が!」

C「そうですね~。それで“実づくし”みたいな。ケーキのデコレーションの上に実が乗っているような……」

M「フルーツみたいな……」

C「そういうイメージで。そうした季節柄のテーマを花に落とし込むとか、自分の好きな“花ではないもの”を頭の中で消化して、花になったらどうだとか。お花活けてる方とかは、純粋に組み合わせっていうもので楽しむ人もいると思うんだけど、もうちょっと、よりその人のパーソナルな部分が花に落とし込まれると“その人らしい”花になるっていう意味では、好きなものって大なり小なり覗くと思うんですね」

M「ほうほうほう」

C「それがわかりやすくてもいいし、隠し味に覗いてもいいと思うんだけど」

M「自分だけがわかる、みたいな」

C「そそそそ。僕なんかもう、思いっきり食いしん坊全開みたいになっちゃって(笑)っていうのがコレだったと思うんです」

M「ふんふんふん」

C「でもちょっと若い作品なので、いま(作るとしたら)少し違うかもしれないけど」

M「ほぉ~」

C「でもこうやってストレートに表現するっていうことも、あってもいいのかなっていう気はするので」

M「はい」

C「お好みでぜひ、チャレンジしていただければなっていう感じですかね!」

M「はい! ちなみにこのリースは、作り方としては吸水性スポンジ的な土台があって、そこにお花を挿す、みたいな?」

C「そうですね。ただ市場や花屋さんで売っているスポンジは少し高さがあるので、それをちょっとスライスして、極力薄くしてお皿の上にのっけています」

M「へぇ~~~!」

C「上面を活けると、おのずと側面もフォローされるくらいの薄さで」

M「結構薄いですね、じゃあ」

C「そうですね。もしそのまま(の高さで)使うと側面が見えることになるので、たとえば同じ花材を側面に這わすのもいいし、または側面だけは葉っぱみたいなもので巻いて上面と側面少し変えてみるとか」

M「おぉ~」

C「そういうケーキがあるのかな? わかんないけど(笑)」

M「ありそうですよね、クリーム違いとか」

C「そうそう、上面にてんこ盛りのフルーツで横はクリーム仕立て、みたいなのありますよね~。そういう風にちょっと上と横を変えてみるっていう意味では、(スポンジに)少し高さがあってもいいと思うし」

M「ふんふん」

C「(この作品のように)実づくしにして作りたければ、スポンジの方を調整して活けるとそれが守られるっていう感じですかね」

M「作りたいものによって(スポンジ)の高さとか、そういうものも変えてみるといいよ、みたいな」

C「(吸水性スポンジは)お花屋さんはわかると思うんだけど、カゴのアレンジメントとかを作るときに、カゴのフチからちょっと浮いてるか、ちょっと下がっているか、ギリギリちょうどとか。それによって活け方が変わってくるのでTPOに合わせて微妙にスポンジの高さって加減してると思うんですけど」

M「ふんふん」

C「活ける前に、そこからもう花活けが始まっているところもあるので」

M「なるほど!」

C「案外スポンジの高さとか、そういうのも大事かもしれないですね!」


今回は競馬場や車のカラーリングで大いに脱線しつつ、
最後には花教室らしい
吸水性スポンジの使い方のコツを教えていただき
なんだか幅広い感じでした(笑)。
リースを自分で作るのは少しハードルが高いけれど
ケーキを作るようなイメージで
小さなものをお試しでやってみるのもよさそう!
と、思った単純なMでした~。(byM)


 

鎌倉と、



菓子心象


こちらは先日の花教室で御用意させていただいたブラムリーアップルのタルト。
鎌倉にある老舗ドイツ洋菓子店のベルグフェルドさんで人気の今だけスイーツ(めっちゃオススメ!)です。
“花と”のコーナーでも、季節柄ケーキのお話をさせていただきましたが、
花活けのイメージは、案外お花以外のものから降りてくるなんてこともしばしばで…。
今回のようなリースのあしらいですと、その形状などからもケーキ的なものはかなり参考になったりしますね。
主治医による糖分摂取チエックを上手くスルーしながら、今冬もイエローカードくらいまでは食べまくっていますが、
“クリスマス”を言い訳にケーキ旅はもう少し続くことかと存じます。




ときどき茶話、



蛸焼機械


クリスマス前ということで飲み会シーズンでもありますね。
鎌倉にも昨今、お洒落フレンチやイタリアンのお店は多し!な印象ですが、
そんなお洒落空間が苦手な自分としては、
親しい友人宅での家飲み(少人数)なんていう方が好みなんでございます。

先日お呼ばれした友人宅では、タコ焼きを囲んだ家飲み会でした。
具材を丸い穴に流し込み、大きくカットしたタコを漏れなく投入したら、
一穴ごとにクルクルしながら、焼きあがるまでの間、トークを楽しむ。
出来上がったら、一気にハフハフ。
完食したらまた先ほどの流れでクルクル&ハフハフを3~4ステージ。
この緩いルーティーンがなかなか良くて、トークにもどんどん花が咲くと言いますか。
季節柄でいうと、鍋のフィーリングなのですが、鍋よりお手間もかからずで。
ホームセンターなどで度々見かけていながらも、
購入までには至らずだった(個人的なお話ですが)このタコ焼きマシーン。
一家に一台あっても良いかも?と強く思った次第です。
皆さんもこの冬ぜひ!御一考のほどを~。



お知らせ
静岡のアンミクンペさんで開催される
クリスマスマーケット(11/23~12/22)にて
オリジナルスワッグを製作販売いたします。
よろしくおねがいいたします~!
http://blog.anmikunpe.com/post-5053/
 

活けラジ

脱線しまくり!? 「花と」のところでおしゃべりしているCHAJINさんと、編集者Mとの花トークラジオ
「活けラジ」やってます。

「迷わず活けよ、活ければわかるさ!」youtubeで 「vol.3」 配信中




プロフィール

CHAJIN/チャジン





フラワーアーティスト。
ORIGINAL FLOWER STYLE CHAJIN 主宰。

暮らしまわりの雑貨と季節の花を合わせ、個性的でありながらもカジュアルな花あしらい、存在感あるリースの作品が得意技。
雑誌や広告の花活け、店舗や温泉宿のディスプレイ、展示会の花活けの他、
鎌倉のアトリエや、池袋コミュニティカレッジ、NHKカルチャー青山教室、NHKカルチャー横浜ランドマーク教室、二子玉川高島屋S.C教室ほか、都内各所で開催中の花教室も人気。
著書に『きょうの花活け』(誠文堂新光社刊)、『花活けのココロ』(主婦と生活社刊)、
『小さな花あしらいと12ヶ月の花の話』、『季節の花でつくる12ヶ月のリース』(ともに芸文社刊)がある。
紅茶好きでプロレス好きで愛猫家。鎌倉在住。  

インスタグラム instagram.com/chajin_eye


これまでのお話はこちら


 
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