植物生活編集部 植物生活編集部 2020/03/02

続・きょうの花活け  花と鎌倉とウーロンと、ときどき茶話。/vol.29 小花諸々


vol.29 小花諸々


こんにちは! CHAJINです。

こちらは、かつて月刊フローリストさんで連載させていただいていた
「花と鎌倉とウーロンと。」のエピソード2……とでも言いましょうか。

季節ごとに出逢う日々の花あしらいについて、
花活けを始めたばかりの植物好きなアラフォー女子のMちゃんに
わかり易~く(時に脱線しながら)お話ししてゆくWEB版の花教室みたいなコーナーです。

また、アトリエのある鎌倉界隈のことや愛猫ウーロンについての茶話も綴っております。

諸々緩さ満載ながら、皆さまの日々の花活けに少しでもお役に立てればうれしいです。
それでは今回もよろしくおねがいします~!
 



花と

  





CHAJINさん(以下C)「年始から春の花っていうのは出てるけど、段々やっぱり暦的に、どんどん春といわれるあったかいところに近づいていっていて」

植物好きなアラフォー女子M(以下M)「はい」

C「そういうのが結構たくさんこの時季出てるので、それを花教室でご用意することも多いんです」

M「かわいいですよね~、ちっちゃいヤツ!」

C「そうですね~。どかーん!と主役になるような花が1個あって、それを支える脇役っていう構成じゃなくて、どの子をとっても“これもいいな”っていう」

M「うんうん」

C「まぁ書籍(CHAJINさんの著書『きょうの花活け』のこと)の方でもお話ししましたけど……」

M「はい、はい」

C「グループアイドルみたいな、それで一つの作品っていうか」

M「なるほどー! みんなカワイイ!みたいな」

C「そういう良さが小花づくしの中にはあるかなって。それで今回は小花を中心としたコチラなんですけど」

M「はい! カワイイですね……(シミジミ)。いろいろ入ってますよね?」

C「いろいろ入ってます! いちばん目を引くというか、黄色いのがユメホタルっていう花ですね」

M「カワイイですよね~、名前も姿も!」

C「ですねー。なんか、大分農協の方が出荷していると聞いて。生産者がそちらしかいらっしゃらなくて」

M「へぇ~~~」

C「僕はね、毎年買ってるんですけど、去年だか、同じ花市場で集う仲間がいてユメホタルの話をしたら、この花を知らなかったのね」

M「えーーーー! そうなんですか!?」

C「別にその年から出始めて知らなかったじゃなくて、もう何年も出てるのに全然視界に入ってなかったっていう」

M「へぇ~。あれなんですかね、そんなに出荷量が多くないとか?」

C「出荷量は確かに多くないけど、でも、う~~~~ん(悩)」

M「ささやかな存在すぎて?」

C「そうなのかなぁ。だから、同じ花に携わる人でも自分の好みによって、目に映っててもスルーしちゃう花もあるんだなって」

M「ほぉ」

C「逆に僕なんかはいまの時季になると、もう(市場の)スミからスミまでユメホタルを探し回るくらいなので(笑)。なので知らなかったって、そういうこともあるんだな~ってね」

M「ですね、ちょっと意外な感じ」

C「そうですね~。で、そんな非常に可憐なユメホタルとか。あとはルピナスっていわれる花と」

M「あぁ、この紫ピンクの粒みたいな」

C「はい。あとワスレナグサ。これは名前聞いたことがあると思うんですけど」

M「はい!」

C「白い方のワスレナグサです」

M「これですか(白い小さな花を指差しながら)? ほぉ~」

C「一般的にワスレナグサっていうとブルーが多いけど、白もね、あったりして。それが非常にかわいくて」

M「ほおー」

C「大体そんなところ(の花)が使われていますね」

M「はい」

C「あとは、こういう花揃えが洋の器や……カゴとかでもいいですけど、ここでは片口みたいな(器と合わせて)ちょっと和風の合わせにしています」

M「合いますよね、和に。この小花ちゃんたちが」

C「そうですね、それもいいかなって。この作品は吸水性のスポンジ、しかもボール型・丸い形のものを使っていて」

M「(吸水性スポンジは)元々丸い?」

C「はい。小さいところだと5センチくらいから、上は15センチとか確かそれくらいまで、何センチか刻みで種類があったと思うんですけど、それを使って」

M「はい」

C「これを作ったころって苔玉とかがもてはやされていた時代で、なんか苔玉風の春小花のあしらいっていうのがどうかなって思って。そこから苔玉だと、和の食器みたいなのが合わせとしていいかなと」

M「ほうほうほう」

C「要は、スポンジに活けているので投げ入れではないです」

M「スポンジに花が挿さっている、と。この苔も、スポンジに貼り付いているというか、どうなってるんでしょうか?」

C「本当の山ゴケっていうのもあるし、そういうのじゃなかったらドライモス(乾燥したコケ)みたいなものとかプリザーブド系の山ゴケもどきとか。手に入りやすいものでいいと思うんですけど」

M「はい、はい」

C「それをボール型の吸水性スポンジの周りに、ちょっとほどこして。湿り気があるとペタッといくし、もうちょっとフォルムをしっかりと見せたかったらUピンみたいなもので軽く留めるとか」

M「あぁ、なるほど!」

C「そうすると本来のボール型の丸い形に馴染んでいくので、シルエットとしても苔玉風な感じになると思います」

M「なるほど~。思ったより、自分でもできるかも!?っていう(ワクワク)」

C「ね! で、厳密にいうとこれ活けどころは上の、ボール型の吸水性スポンジが10センチくらいだとしたら、2~3センチだけのところに活けていて」

M「はい」

C「あと全部コケで覆ってる、みたいな感じなんですよ」

M「ほぉほぉ」

C「だから活けどころとしてはスゴく小さいんですけど、コケも含めてちょっと大きい印象に見えるから、全部の吸水性スポンジを使って(花を活けて)ももちろんかまわないんだけど、そうすると苔玉感がより隠し味になっちゃうので」

M「そうですね」

C「苔玉風っていうことを伝えたかったら、どこかのゾーンでコケだけが覗くような部分も作ってあげると、引きで見たときにこういう雰囲気になるので」

M「ふんふんふん」

C「でもこのごろあまり苔玉って聞かないかも。売ってるのかな?」

M「苔玉~……、お花屋さん行くと見ることもありますよ」

C「あります?」

M「あります、あります」

C「そういえば元プロレスラーの人で苔玉アーティストになった人もいるんですよ」

M「えーーー! いるんですか、そういう人が!」

C「いるんです~。引退された後、苔玉のアーティストになった方が……」

……ここから元プロレスラーの苔玉アーティストさんについてのアツい語りが始まったのでした(笑)。ご興味ある方は下記「活けラジ」の最後の方をお聴きくださいませ~。


と、いうことで
まだ肌寒い日も多いですが
花はもう春真っ盛り!
春の小花を見ていると、可憐でありながらも
強い生命力を感じてジーンときます。
お部屋に小花で、ちょっぴり元気をチャージです。(byM)
 


 

鎌倉と、



期間限定



食卓の窓前にある藪椿。
”花と”のところは、小花づくしのお話でしたが、
〇〇づくし繋がりでいうと、この椿づくしの風景もなかなか。
今だけの華やかな食卓です。




ときどき茶話、


音友募集


花とのところで、小花づくし=グループアイドル的なお話をしておいて、
昨今のグループアイドルについては全く詳しくない自分です(笑)。
その筋で唯一愛聴していると言えば、K-POPだったりするのですが、
それも10年前のグループだったりで、共有できる友人は皆無~(笑笑)。
お好きな方がいたら是非とも語り合いたいものでございます。

 

活けラジ

脱線しまくり!?「花と」のところでおしゃべりしているCHAJINさんと、編集者Mとの花トークラジオ「活けラジ」やってます。

「迷わず活けよ、活ければわかるさ!」youtubeで 「vol.7」 配信中  vol.1から聴きたい、という人はこちら



プロフィール

CHAJIN/チャジン





フラワーアーティスト。
ORIGINAL FLOWER STYLE CHAJIN 主宰。

暮らしまわりの雑貨と季節の花を合わせ、個性的でありながらもカジュアルな花あしらい、存在感あるリースの作品が得意技。
雑誌や広告の花活け、店舗や温泉宿のディスプレイ、展示会の花活けの他、
鎌倉のアトリエや、池袋コミュニティカレッジ、NHKカルチャー青山教室、NHKカルチャー横浜ランドマーク教室、二子玉川高島屋S.C教室ほか、都内各所で開催中の花教室も人気。
著書に『きょうの花活け』(誠文堂新光社刊)、『花活けのココロ』(主婦と生活社刊)、
『小さな花あしらいと12ヶ月の花の話』、『季節の花でつくる12ヶ月のリース』(ともに芸文社刊)がある。
紅茶好きでプロレス好きで愛猫家。鎌倉在住。 

インスタグラム instagram.com/chajin_eye


これまでのお話はこちら


 
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この記事のライター

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「植物生活」とは花や植物を中心とした情報をお届けするメディアです。 「NOTHING BUT FLOWERS」をコンセプトに専門的な花や植物の育てかた、飾り方、フラワーアート情報、園芸情報、アレンジメント、おすすめ花屋さん情報などを発信します。

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