植物生活編集部 植物生活編集部 2020/03/06

続・きょうの花活け  花と鎌倉とウーロンと、ときどき茶話。/vol.30 ミモザ力


vol.30 ミモザ力


こんにちは! CHAJINです。

こちらは、かつて月刊フローリストさんで連載させていただいていた
「花と鎌倉とウーロンと。」のエピソード2……とでも言いましょうか。

季節ごとに出逢う日々の花あしらいについて、
花活けを始めたばかりの植物好きなアラフォー女子のMちゃんに
わかり易~く(時に脱線しながら)お話ししてゆくWEB版の花教室みたいなコーナーです。

また、アトリエのある鎌倉界隈のことや愛猫ウーロンについての茶話も綴っております。

諸々緩さ満載ながら、皆さまの日々の花活けに少しでもお役に立てればうれしいです。
それでは今回もよろしくおねがいします~!
 



花と

  






CHAJINさん(以下C)「3月は、一年を通じても結構好きな花が集約されている時季。3月は8日に“ミモザの日”っていうのがあって」

植物好きなアラフォー女子M(以下M)「はい」

C「実は、花市場的には1月とか2月なんかが(ミモザの)引き合いが強くて」

M「へぇ~」

C「今年はあんまり採れ高がよくないっていう噂が年始からあって。3月のミモザの日に、果たしてコンディションのよいものがあるだろうかっていう風の噂と言うか、市場の花仲間づてに……」

M「なんと」

C「で、ミモザの日に合わせて、昨年もやっぱりミモザをご紹介したんですけど。ミモザって最近一挙にスターダムに躍り出たみたいな感じで」

M「本当にそうですよね。この時季っていったら、ミモザを見たい!っていう気持ちになります」

C「ね。そういうミモザ女子みたいな方が多いんですよね」

M「あら~、ミモザ女子~」

C「わかりませんけど、いま考えました(笑)」

M「(笑)」

C「ほかにも結構有力な花がある時季に勝ち抜いて、ミモザっていうのが突出した存在になったという印象があります」

M「やっぱりこのフワフワ・ポンポンしたこの感じと、あと近寄るとちょっと甘い匂いが」

C「あ、匂いするんだ。僕ちょっと花粉症なんでね……」

M「そうなんですね。なにの匂いって言ったらいいのかわからないんですけど、個人的には砂糖水みたいな匂いだなって(笑)」

C「砂糖水……カブトムシみたいですね(笑)」

M「なははは(笑)。でもまぁ、ちょっといい匂いがして。葉っぱもカワイイし、1本でも様になるし。やっぱりリースとか作りたくなっちゃいますね」

C「そうですね~」

M「あとこの黄色い明るい色もいいし。好きになっちゃう気持ちもスゴくわかるっていうか」

C「ですね~。春って黄色っていう色がなんかね、似合いますもんね。いろいろなところでミモザのリースとかをテーマに教室とかしてますけど」

M「はい」

C「まぁ、今回はリースではないんですが、投げ入れ的な感じで」

M「ほぉ」

C「こちらはですね、“ミランドール”」

M「ミランドール?」

C「はい。今年市場で1月2月ごろから、輸入のミモザというか、アカシアというかが“ミランドール”という表記をされているのをよく見ました」

M「ほぉ~」

C「(このミランドールというミモザは)オランダの方から来てたりしてて」

M「あら、長旅」

C「はい。フランスミモザっていうのは去年ご紹介したと思うんですけど」

M「はい、はい」

C「それと(見た目が)近いから、多分いっしょ(のモノ)なんだけど。フランスミモザも名称でフランスって書いてあるからフランスから来たのかって聞いたら、オランダから来てましたしね(笑)(※静岡産もあるようです!)。でも詳細はわかんない、本当はフランスから来てたらゴメンナサイね(苦笑)」

M「いえいえいえ~(笑)」

C「でもちょっと聞いたところによると、これはオランダから来てるねって」

M「はい」

C「いずれにしても、このミランドールというミモザは葉っぱが少しニュアンスが強いっていうか。一般的にワークショップとかでもてはやされるものは出荷量からいっても銀葉アカシアっていう、もうちょっと櫛形みたいな小さめの葉っぱのミモザだと思うんですよ」

M「ほぉ~」

C「こちら(ミランドール)は輸入のミモザで」

M「なんかミランドールっていう名前、ちょっとカッコイイですね」

C「そうですね~。(花と葉の色の)コントラストが黄色と濃いグリーンで、葉っぱもちょっと長めの枝垂れた感じとかで」

M「はい」

C「そんな可愛らしい花ですけど、ちょっと動きとか力強さもあって。とくに今回みたいに投げ入れをしたときに、本来咲いているミモザの枝振りがたわわと垂れているような感じになって」

M「ほうほうほう」

C「実は、鎌倉のいろんなところで、この時季ミモザの木が咲いて枝垂れてたりする風景を散歩中によく見かけたりするんですけど、そういうのからなんとなくヒントをもらうっていうか」

M「はぁ~~」

C「だからリースとかカワイイ形に落とし込むのもいいんですけど、本来の力強さみたいなものとか、量でワサッととか。そういうのがこのごろの自分の好みと合っていて」

M「ほぉ~」

C「リースももちろん作るんだけど、なんか素直に活けるとこういう感じになっちゃうって感じですかね~」

M「この重さでしなっている“たわわ感”っていうのはスゴいいいですよね~。なんか、生きてる!って感じがします。ちなみにこれはミランドール1種類だけを活けているんですか?」

C「そうですね」

M「スゴい様になりますね、1種類なのに」

C「そうね~。1種類でも絵になる、そういう花でもあるかな。もちろん(ほかの花と)交ぜてもいろんなコントラストにはなるんだけど、何回か飾る機会があるなら、まずはミモザだけで活けるような時間を楽しむのもオススメかもしれません」

M「いいですね~。ミモザの木が縮小してここにある、みたいな」

C「うんうんうん。ちょっとホワホワ咲いているのと、まだツボミなのと、そして葉っぱと……1種類でも微妙なコントラストが生まれるので。あと枝の暴れ加減とか。だからホントね、これだけで活けても全然いいと思います」

M「器は専用の花瓶ですか?」

C「これは一般的な円柱型の花瓶で、ちょっとだけ下が広がってる感じですけど。枝ものってちょっと倒れたりする懸念もあるし、とくにこうして(枝を)前に流したりすると、バランスもあれなので。少し重量感のある器で合わせるといいかもしれませんよね」

M「確かに。安心感がありますよね」

C「もしプラスチックなど軽めの器しかなければ、砂利とか石みたいな重石を(器の)中に入れると、水の重さと相まって割と安定感が増しますよ」

M「おぉ!」

C「クリアな器だったら石もちょっとセレクトして、白い石とか質感のいい石で、それもひとつのアクセントになるような感じで合わせるといいのかも」

M「なるほどー! 確かにお花屋さんでちょっと色付きの石とか売ってるところもあるんで、そいうのを入れるとよりオシャな感じに……!!」

C「ね。そういうのもアリかもしれない」

M「勉強になります!」

C「コレを機会にMちゃんも器と砂利を買って(笑)」

M「オシャレな砂利を買いたいです!」


ちなみに3月8日のミモザの日は
国際女性デーでもあり、
お母さんや奥さん、恋人、同僚などの女性たちに
ミモザをプレゼントするということも
海外ではあるそうですよ~。
いつもの感謝を、フワフワ優しい黄色のミモザで伝える……
なんていいですよね! 私も欲しい~~~!!
(でも多分自分で買います……:byM)


 

鎌倉と、



芸術菓子



ミモザカラーのコチラの上生菓子。

以前の記事でも御紹介した
鎌倉の老舗和菓子処“美鈴”さんの練り切りです。

季節の花々にならったデザインが多いなか
こちらのモチーフは…はて?

ハイ、正解!そうです、“紋黄蝶”でございます!
(って、勝手にクイズ形式!~w)。

早春に似合うこの黄色味加減といい、
絶妙な蝶々の切り取り加減といい、どれをとっても美しい。

いつもは迷わずパクっと行ってますが、
私的一番人気のこの上生菓子の時だけは、
暫し眺め~眺め倒してからゆっくり頂戴しております。




ときどき茶話、


猫マスク



マスク不足が叫ばれて久しい昨今。
わが家の在庫もぼちぼち底が見えてきました。

そこで、思い切って手作りマスクにチャレンジ!ってことで、
装花でお世話になっているおしゃれ生地屋(CHECK&STRIPE)さんにて
めっちゃかわいい~トラネコボンボンさんのガーゼ生地&マスクヒモを購入!

コチラの生地マスクの方がいつもの不織布よりテンション上がりそう。
日々の暗いニュースを忘れさせてくれる小さな楽しみを見つけたような…。

プロレス好きとしてはタイガーマスクも良いですね~(なんちゃって)。
 

活けラジ

脱線しまくり!?「花と」のところでおしゃべりしているCHAJINさんと、編集者Mとの花トークラジオ「活けラジ」やってます。

「迷わず活けよ、活ければわかるさ!」youtubeで 「vol.9」 配信中  vol.1から聴きたい、という人はこちら



プロフィール

CHAJIN/チャジン





フラワーアーティスト。
ORIGINAL FLOWER STYLE CHAJIN 主宰。

暮らしまわりの雑貨と季節の花を合わせ、個性的でありながらもカジュアルな花あしらい、存在感あるリースの作品が得意技。
雑誌や広告の花活け、店舗や温泉宿のディスプレイ、展示会の花活けの他、
鎌倉のアトリエや、池袋コミュニティカレッジ、NHKカルチャー青山教室、NHKカルチャー横浜ランドマーク教室、二子玉川高島屋S.C教室ほか、都内各所で開催中の花教室も人気。
著書に『きょうの花活け』(誠文堂新光社刊)、『花活けのココロ』(主婦と生活社刊)、
『小さな花あしらいと12ヶ月の花の話』、『季節の花でつくる12ヶ月のリース』(ともに芸文社刊)がある。
紅茶好きでプロレス好きで愛猫家。鎌倉在住。 

インスタグラム instagram.com/chajin_eye


これまでのお話はこちら


 
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この記事のライター

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「植物生活」とは花や植物を中心とした情報をお届けするメディアです。 「NOTHING BUT FLOWERS」をコンセプトに専門的な花や植物の育てかた、飾り方、フラワーアート情報、園芸情報、アレンジメント、おすすめ花屋さん情報などを発信します。

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