ローラン流 季節の花あそび vol.11 大人カラーのヒヤシンスで春の彩りを
人気フランス人フラワーデザイナー、ローラン・ボーニッシュさんによる、旬の花や植物素材を使ったブーケとアレンジメントの提案。
洗練された花合わせ、色使いのアイデアをお伝えします。
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vol.11 大人カラーのヒヤシンスで春の彩りを
華やかな色と花姿で、春先に私たちの目を楽しませるくれるヒヤシンス。
鉢植えや水耕栽培でも、成長の様子が手軽に楽しめる球根花です。
球根から顔を出した緑の葉が伸び、蕾が膨らみ、やがて開花すると、
部屋中が甘く爽やかな香りで満たされます。
今回は、切り花のヒヤシンスをたっぷりと使い、色と香りで室内に春を取り込むアレンジメントを提案します。
ヒヤシンスは、淡いピンクと紫色のニュアンスカラーが美しい品種をセレクト。
まだかたい蕾のものも混ぜて、20本以上を贅沢に使用します。
この色調にリンクさせたクリスマスローズと、花の形がヒヤシンスに似たラケナリアをサブ花材として合わせました。
器として使ったのは、アンティーク風のバスケット。
もともとはフルーツなどを盛るためのものですが、
こっくりとした色みと、味わいのある形が気に入って採用しました。
浅いタイプなので花との馴染みもよく、自然の中に咲いているようなナチュラルな雰囲気が演出できます。
アレンジするときは、ヒヤシンスとラケナリア、クリスマスローズを中心からランダムに、高低差をつけて配置していきます。
ヒヤシンスは2色をバランスよく混ぜることがポイントです。
銀葉アカシアのくすんだオレンジをアクセントに。
グリーンは濃い緑のアイビーを合わせ、あえて冬のニュアンスを残しました。
柔らかい印象のヒヤシンスとのコントラストでアレンジメントに面白みが加わり、
春先のすがすがしい空気感も表現できます。
飾っているうちにヒヤシンスが花開き、成長すると、雰囲気がガラッと変わります。
「静」から「動」への変化が楽しめるところも、このアレンジメントの魅力です。
flower&green
ヒヤシンス、クリスマスローズ、ラケナリア、銀葉アカシア、アイビー、ヤマゴケ
撮影/山家 学 取材/植物生活編集部
大人気につき、リニューアル入荷!
ローラン・ボーニッシュ
オリジナル花器
ローラン・ボーニッシュ「ワイヤー装飾置き型花器」約20.5×39.5×19.8cm(縦×横×奥行き)の木のベースにワイヤーが組み込まれ、ガラスの小瓶がセットできる置き型花器です。フレンチスタイルの日常を演出できます。
※ 写真はイメージです。 すべてローラン・ボーニッシュさんによるハンドメイドのため、ワイヤーなど写真のものとは若干違いがございます。 実際の商品と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
※花はつきません。
ワイヤーは、水に濡れたり、時間経過で錆びます。
ローラン・ボーニッシュさんは、ブロカント風の雰囲気を演出するため、あえてその「サビ」を出すように制作しています。
そのため、出荷時にサビ止め等は塗っていません。
サビを出したくない方は、あらかじめ使用前に市販のサビ止め等でワイヤーを塗ってからご使用ください。
錆はそのままにすると風合いはありますが、触ると衣服等に付着することがあるのでご注意ください。
数に限りがございますので、お求めの方はお早めにどうぞ。
ローラン・ボーニッシュさんの世界観を存分に堪能したい!
自身初の作品集『Jeux de fleurs』をごらんください。
プロフィール
Laurent Borniche(ローラン・ボーニッシュ)
フラワーデザイナー、Laurent.B Bouquetier 代表。
フランス・パリ郊外、ブーローニュの森に隣接する高級住宅地ヌイイ市の花店の4代目。エコール・デ・フルーリスト・ドゥ・パリ卒業後、パリの老舗花店等で研鑽を積み、母校派遣講師として1998年に来日。2014年、東京・田園調布にデザインアトリエ「Laurent.B Bouquetier( ローラン・べー・ブーケティエ)」を設立。著書に『ローラン・ボーニッシュのブーケレッスン new edition』『ローラン・ボーニッシュのフレンチスタイルの花贈り』『Jeux de fleurs』(以上誠文堂新光社刊)がある。
https://www.laurentb-bouquetier.com/
(c)Kenji Kusakabe
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この記事のライター
「植物生活」とは花や植物を中心とした情報をお届けするメディアです。 「NOTHING BUT FLOWERS」をコンセプトに専門的な花や植物の育てかた、飾り方、フラワーアート情報、園芸情報、アレンジメント、おすすめ花屋さん情報などを発信します。