吉野みゆき 吉野みゆき 2020/05/25

有機的里山暮らし<vol.9>春の庭

都心から、山と湖のある町に移住したのは10年前のこと。
自然に魅了され、触れ合ううちに、いつしか植物との関係は切っても切れないものになりました。
ふと気がつけば、自然と共にあって、植物の恩恵をうけている里山暮らしの、ちいさな、ちいさな楽しみを連載しています。

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おうち時間

緊急事態宣言が発令され、不安とともに多くの時間を自宅で過ごしたこの春。
鳥の声や、庭の花には、ただただ癒やされました。
ちいさな庭ですが、手入れをする仕事のあることはとても有り難く感じる日々。
そして手入れをすればするほど、植物は答えてくれます。
ブラックハンドと思っていた私ですが、毎日少しずつ手入れを出来たおかげで、たくさんのきれいな花たちに出会えました。

いままでは、手入れが足りなかったのですね。



4月に



春を知らせる、チューリップが咲きました。
私は自然な雰囲気が好きで、きちんと並べずいろいろなところに植えています。

黄色は原種系のとてもちいさなチューリップ。

小手毬は今年もまた大きくなり、風に揺れては、心地よい音を奏でていました。
 


何よりモチベーションをあげてくれたのは、3年目にして初めて花をつけたモッコウバラです。
花のつかない枝があり、調べてみると、剪定が遅かった枝でした。
今年は、花が終わったら早めに剪定しようと思います。



私は、ヘチマとバジルの種を植え、



息子はイチゴの苗を植えました。




落ち葉と土を混ぜて、腐葉土をつくります。



枕木とアンティークレンガをアクセントに。



そして5月になると、




一雨ごとに増える雑草との競争、小さいうちに抜いてしまおうと必死に作業しています。
雑草に負けず、めきめき育っているのは庭の主、アーティチョークの野生種カルドン。
つぼみのうちにゆでて食したり、インパクトのあるドライフラワーにするのも気に入っています。



抜いたドクダミも、ついでに洗って干して入浴剤に利用します。
我が家では、汗疹や、虫刺されの痒みなど皮膚の症状に役立っています。
余力があれば、スギナも干して、お茶にします。
スギナには、カルシウムが多いそうです。



少ししか使わないハーブは、買って余らせてしまうより、苗を買ってきて、植えてしまいます。
苗の方が安く買えることもあるし、あまり場所もとりません。



ヘチマの芽が出て、そろそろ定植の時期になりました。今年はグリーンカーテンに挑戦します。
バジルは芽が出たものの、なかなか大きくなりません。気温が低かったのかなぁ……。



イチゴも、毎日少しずつ収穫出来るようになりました。
はじめに熟れた実は、虫に先に食べられてしまい、それからは、息子がせっせと番をしています。



そして、春庭のクライマックスは、なんといっても家族のみんなが、たのしみにしていた芍薬。
今年は、よりゴージャスに咲きました!

4月につぼみが出来ると、早速ナメクジにをやられてしまったり、虫がつき始め、うどんこ病も気になりと、日々気が抜けず、酢水を散布し、虫を見つけては取り観察しました。

葉は、風通し良く漉き、つぼみは惜しい気持ちをグッとこらえ、1本の枝に一つだけに摘み取りました。

幾重にも法則的に重なっているつぼみが開く様子は、とても見事で、ついついうっとり眺めてしまいます。

今年は、花が虫食いになることも無く、一度にたくさんの芍薬を飾ることが出来て、それはそれはなんとも大きな達成感です!



ステイホームの庭仕事は、毎日よく観察し、慌てずその植物にあった手入れをコツコツと。
それは、私にとって癒やしとなるだけでは無く、未知なるウイルスにどう対応するかも示唆してくれているように感じました。

これで、この連載は最終回となります。こちらで、庭をテーマにするのは、正直なところお恥ずかしいのですが、
素人の私なりの庭の楽しみを紹介させて頂きました。
これまで、お付き合い頂きまして、ありがとうございました。

文・写真/吉野みゆき

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この記事のライター

吉野みゆき
吉野みゆき

吉野みゆき ファッションスタイリスト、エディターを経て、結婚、二児の母となる。 10年ほど前、都心より、山と湖のある里山に移住。自然と繋がっている、手しごと、美しいもの、素敵なことを研究中。

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