植物生活編集部 植物生活編集部 2020/07/26

花店インタビュー|ここはフランスの田園地帯?洋菓子店のような花店のブランディングとは|インターフラワーデザインズ

茨城県筑西市にある花店「インターフラワーデザインズ」は、田園地帯の立地を生かし、店ごとヨーロピアンな雰囲気を創出。
洋菓子店のような花店空間をセルフプロデュースして、滞在中のお客様満足度もアップ。
地元だけでなく、遠方からもファンが来店する愛され花店。商品も雰囲気にあったトータルなコーディネートで素敵なお店をつくりあげた店主にインタビュー。

 

花店開業の立地選びと店内の空間イメージづくり、どうプロデュースしてる? 


店舗入口に向かうアプローチは、まるでヨーロッパの田舎にいるような眺め。
白い塀の向こうには、屋外のイベントスペースが広がっています。
茨城県筑西市は、蒸気機関車が走る街。
真岡鐵道(もおかてつどう)の下館二高前駅よりしばらく歩いたところに、「インターフラワーデザインズ」はあります。
そこは、実りの秋には黄金色の稲穂が揺れ、穏やかな空気が流れる田園地帯です。

店内はいくつかの扉によって、空間が区切られています。 
写真の扉はフランスから輸入されたアンティーク。
もともとは花店で使用されていたとか。 
開放感のある高い天井は、枝物が映えます。 
のびのびと買い物を楽しめるような心のゆとりが生れる場所です。 
漆喰の壁や古材を使うなど、建築空間としてのおもしろさを生かしています。



こだわり抜いたインテリアにより、温かみがあって、フランスの田舎町を髣髴(ほうふつ)とさせる空間を作り出しています。
こういった雰囲気が好きなお客様層にとって、待つ間も楽しんでもらえるということをブランディングしています。

 

 

お客様をゆったり優雅な気分にさせる仕掛けとは?


ソファからは花のディスプレーや、制作カウンターを見わたせます。 
ギフトを注文したお客様が座りながら、制作の様子を見ることもできます。  

店内にある扉の向こうは、空調が管理された生花のディスプレールーム。  
冷蔵庫を置かない代わりに、壁で仕切られた一室を丸ごと使用しています。

ゆったりとした45坪の広さに、生花や多肉植物、鉢植えなどがコーナーごとに分かれています。

周囲は豊かな環境に恵まれ、庭で育てた季節の花を使うこともあるそうです。
ダリアやエキナセアなど、秋の庭で採れた花を使ってブーケを制作する姿を、ゆっくりソファから見学させていただきました。



足を休めるためのソファや、椅子がたくさんあり、店内は心休まる空間に。
「洋菓子店と勘違いしていらっしゃるお客様もいるんですよ」と高橋さん。


 
生花のディスプレールーム内。
小売りだけでなく、ウェディング業務も兼ねているので、量も種類も豊富。
お気に入りの花を中心にディスプレーしています。
 


生花のディスプレールーム内。
小売りだけでなく、ウェディング業務も兼ねているので、量も種類も豊富。
お気に入りの花を中心にディスプレーしています。



 

店主これまでの道のり

 
店主の高橋光治さんは、この場所で花の仕事をはじめ、今年で20周年を迎えます。 
2016年6月の改装工事を経て、現在の店舗へと生まれ変わりました。 
柔らかな笑顔が印象的な高橋さん。
大学卒業後、自宅ガレージの一角で花の仕事をはじめたそうです。

「開業当初は、軽トラの後ろに花束を積んでPRに回ったり、生け込みの営業に行ったりしていました」とお話してくださいました。 


 

人気商品を作るクリエーション拝見


「秋のおめかしアレンジメント」
グリーンを多用したナチュラルなアレンジメントは、オモチャカボチャがアクセントに。季節感を出しながら、ユーモアもたっぷり!ベースも木の枝を接着して自作したそう。
使用花材/ 
オモチャカボチャ、アジサイ、セダム、センニチコウ、ヨウシュヤマゴボウ、スモークグラス、リキュウソウ、ゼラニウム、キイチゴ‘ベビーハンズ’
バラ



「ブック型のボックスアレンジメント」
防水加工をほどこしたボックスは、インターフラワーデザインズのオリジナル。生花を詰め込んだ宝石箱のように、大切な人へのサプライズにも。
使用花材/
バラ(ロマンティック アンティーク、ヴィオリーチェ)、コチョウラン、ダリア、レモンゼラニウム、ロシアンオリーブ



「シャンペトルブーケはナチュラルにざっくりと」
見る向きによって印象が変わるのが特徴。秋の花材をたっぷりと使用しています。
華やかさとボリューム感が売りのブーケ。わざわざ東京から注文する人も多いようで、自然に触れ合う機会の少ない都会の人にもうってつけ。
使用花材/
バラ、カラー、ダリア、シュウメイギク、アジサイ、セダム、ビバーナム・ティナス、ヨウシュヤマゴボウ、セイヨウニンジンボク’プループレア’






高橋さんの、穏やかな話しぶりと、周辺の豊かな自然に時が過ぎることを忘れてしまいます。
遠方からわざわざ足を運ぶファンもいるそうですが、それも納得の安らぎの場所がここにありました。

text&photo 月刊フローリスト 撮影/徳田 悟
 


店舗情報

Inter Flower Designs   インターフラワーデザインズ
住所:茨城県筑西市小林737
http://interflowerdesigns.net/
Facebook :@interflowerdesigns737
instagram:inter_flower





 
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