jardin nostalgique jardin nostalgique 20ヶ月前

映画の世界をブーケで パリのアメリのブーケロン

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。


 

ここしばらく雨が続きましたが、今日天気予報を見たら、

関東地方もしばらくずっと晴れマーク!

気温も25度前後が続いてくれて、それだけで何かほっとしますね。

前回のコラムで書いたように、

わりと大きな模様替えをして再開した秋の営業も

徐々にリズムをつかんできたように思います。
 

よくよく考えたら、9月はいつも休業真っただ中なことが多く、

営業しているのは数年ぶり。

「いつもはお休みなのに、今年はお花をお願いできてうれしいー!」とおっしゃってくれるお客様もいらして、とてもうれしい気持ちです。
 

市場はというと、

夏の長雨、高温でいろいろな品目で例年よりも出荷が少ないとのお話がある中で、

4連休前はコロナ後一番ではないかというくらいの人が仕入れに来ていました。

「需要>供給」感からか、なかなか相場が高い状況が続いています。

花も他の農作物と同じで、天気や気候によって毎年一定とはいかないことを

改めて感じることで、生産してくれる産地の皆様ありきだなーとつくづく思うとともに、

こうしてまた市場が活気づいていることは、花業界として嬉しいなーとも思うのでした。
 

市場から帰って水揚げ、陳列していると、

秋はコスモス、ワレモコウ、リンドウにシュウメイギクなどなど、

ノッポな草花が多い気がして、細長い花瓶をいっぱい使ってしまいます。

以前書きましたが、短い花瓶がいっぱい必要な春と反対だなって思います。

思い返すと、自然の中でも春はひざ下でお花を楽しんでいて、

秋は腰や目線の高さでお花を楽しんでいる気がしますね。
 

レッスンももう1つのテーマを終えました。

だいたい、休業明け最初のテーマは、休業中に旅した思い出の何かをブーケにするのが恒例なのですが、

今年は旅ができない代わりに、たくさんの映画を見たので、

その映画の中からテーマを探してみました。


 

そんなこんなの、初回のレッスンのテーマは、「パリのアメリのブーケロン」。

2002年に公開された人気のフランス映画「アメリ」を見て得た印象を基にブーケを提案してみました。
 

実は、アメリについては、今年の夏の休業前にも見たことがあったのですが、

フランス滞在時に、フランス語のDVDで鑑賞したので、ほとんど言葉やニュアンスがわからず、さっぱり印象に残らなかったということがありました。

DVDはずっと持っているものの、やや苦い思い出とともに自分の中でアンタッチャブルだったのですが、
思い立ってようやく、ネット配信の日本語バージョンを楽しむことにしてみました。

 

そうしたらようやく、以前は意味不明だった場面も理解でき、
アメリと一緒にドキドキしたり、
客観的にじれったいなー(笑)なんて思いながら、楽しく鑑賞できたのでした。

最初から日本語で見ればよかった(笑)。
 

映画「アメリ」は、お話もとても印象的でしたが、映像表現もとても心に残っていて、

特に、赤、グリーンを多用した独特の色彩表現が、

アメリをただのかわいい映画ではなくてアート的な印象にしているように感じました。
 

赤とグリーンって補色の関係にあるので、とても強いコントラストで

2時間見続けると目が疲れそう!と思うのですが、

アメリを見た後も目が心地よく、印象としてはその2色がとても調和しているように感じて、なんでかなーと思ったのですが、

セピアで表現されるノスタルジックなパリ・モンマルトルの空気感のおかげで、グリーンと赤が時にコントラスト、時に調和して見えるからかなーと思いました。
 

そこで、グリーンと赤をセピアでつなぐような印象のブーケを、

アメリのようにかわいくブーケにできたら!と思って提案したのが、

今回の「パリのアメリのブーケロン」でした。

アメリの世界を表現するのには、ノスタルジックさという点でも、

セピアな紅葉がたくさん手に入って、赤とグリーンをつなぎやすそうという点でも秋がピッタリな気がしました。
 

イメージを膨らませた花選びでは、

アメリのかわいらしい印象を表現する、丸いダリアやバラを選んだり、

乙女感のあるガーベラを選んでみたり、

不思議感として、フウセントウワタやリューカデンドロンなどを使った時も。

セピアの表現には、予定通り紅葉やケイトウなどを使ってみました。
 

また、パリの街角でアメリが持っても違和感がないようにと、

かわいらしさを引き立てる丸いブーケロンにまとめてみました。
 

2週間にわたるレッスンで、いろいろな花あわせのアメリのブーケができましたよー!!




時に、茎が極太なダリアを使った時には、アメリのブーケというタイトルでは想像がつかないような茎の太いブーケになったり、

ブーケ自体も結構な大きさになって、10年後のアメリ。。なんて言っていた時もあったのですが(笑)、

みんな、アメリ気分で楽しく束ねてくれましたよー!!
 

その時はお店のBGMもアメリのサウンドトラックを流していましたが、

音楽もとっても素敵で、レッスン終了後も時々流しています。
 

スイーツ担当のタカと相談できていれば、クリームブリュレもセットでー(笑)なんてできたら面白かったのだけど、

さすがにそこまでの仕込みはできず、みんな心の中でブリュレコンコンしてくれたかなと思います(笑)。
 

赤とグリーンにとっても執着した2週間。

これを期に、赤とグリーンはクリスマスカラー!という思い込みから脱却して、

「アメリカラー」!として、どしどし提案してみようと思います(笑)!

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この記事のライター

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ジャルダン ノスタルジック、2012年にオープンした東京・神楽坂にあるフローリストの青江、フローリスト/パティシエの加藤が経営する花店。おもちゃ箱をひっくりかえしたような、懐かしくてわくわくするお店づくりをコンセプトにした店内には、青江・加藤が選んだ季節の花とともに、焼き菓子、ハーブティーや花器、フランスのブロカントなどの雑貨が所狭しと並んでいる。土日の15時からは店内の一角でカフェも営業中。

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