jardin nostalgique jardin nostalgique 2020/11/16

秋バラのブーケ ルドゥーテの絵画のように

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
11月も中旬を過ぎ、冬の気配を感じる日も多くなりました。

つらい寒さは好きではないのですが、
徐々に着る服も増えて、出かけるまでの時間がかかるのも、
面倒くさがりな自分にとっては好きではないことの1つです(笑)。

でも、寒くなるとお花の管理をしやすくなる点が、
花屋としての自分の喜びポイント!
自分の感覚ですが、最高気温が20度を下回ると、ぐっと花瓶のお水の濁りが少なくなります。
しかも、例年は感じなかった冬の利点として、
今までお店の中の温度が上がるのでできなかった換気が思う存分できるので、
コロナ対策にも良い点があるなーと思っています。
11月からは、お店の小窓をしっかり開けて営業していますよー!

市場では、前回のコラムでも書いたように春のお花も増えてきています。
市場にいる時に冬を感じるくらいの寒さの日は、
春のお花を仕入れよう!と思うのが不思議。
春のお花なのに、寒さが仕入れ意欲を高めます(笑)。

そして、春のお花とともに今華やかなのが秋のバラ達。
少し前まで、夏の暑さからか顔の小さかったバラ達が、
ぐんと大きな顔をして並んでいると、ついつい手にとってしまいます。

今年は春のバラのシーズンを楽しめなかったこともあり、
秋にこそバラを楽しみたい!と思って開催を決定したレッスンが、
秋バラのブーケ。

様々なバラの個性を活かして束ねるブーケにしたいな、と思って付けたタイトルが、
~ルドゥーテの絵画のように~でした。
ルドゥーテはナポレオン皇妃ジョセフィーヌが育てたバラを描く宮廷画家で、
たくさんのバラの絵を残しています。
描かれたバラは、花はもちろん、その茎の動き、葉、トゲに至るまで、
細かく描かれています。

レッスンでは、ルドゥーテのようにバラの細部まで愛でて、観察して、
それぞれの魅力を活かせるように束ねることを意識してみました。

10種類以上のバラは、秋を意識して少しアンティークな印象の色合いのものを集めてみました。
また、八木バラ園さんから出荷されている、ラボガーデンという、
いろいろな色や咲き方のミックスの束の中には、よりガーデン感のある咲き方のものや、
脇芽が伸びて自然な表情のものがあって、
今回はたくさん仕入れさせていただき、テーマに似合う色のものを選んで使ってみました。

合わせる草花で、バラでは出せない色味や、繊細な雰囲気をプラスします。
今回は、バラ達が持つそれぞれの色の中に、こっそり潜んでいるブルーを感じ、
それを引き出してアクセントにするように、クレマチスやデルフィニュームでブルーを加えてみました。

また、紅葉を入れて、いつ誰が見ても(忘れっぽい自分が未来で見ても 笑)、秋のバラのブーケ!
と感じてもらえるようにしています。





2週間、何度か開催するたびにバラの品種は少しづつ違いましたが、
どのレッスンでも、バラがゆったり、気持ちよくいられるよう束ねることを意識してもらいました。
今だけではなくて、日々開いていくバラがずっと窮屈なくいてくれたら嬉しいなーと思って、
1輪1輪にかなりのソーシャルディスタンスを設けています。

お顔がかわいいなーと思ったバラはお顔をしっかりと見せて、
動きがかわいいなーと思ったバラはダンスするように飛び出してみたり。
時に後ろに向いてしまったら、後ろ姿がかわいいねー、なんて言いながら。。。

きっと、ルドゥーテもバラと話をするように描いたのではないかなと思います。
「あなたの魅力はどこですかー!?」って。
そして、描いているうちに、
「あれ、あなたはここも魅力的!あれれ、ここも!あれれれ、ここも!!」
って、見つめるたびにいろんな魅力に気付いたことだと思います。

ブーケを束ねる時間は絵画を描く時間よりも短いと思うけど、
それでも花をしっかり見つめていると、花が魅力を教えてくれたり、
実はその花自身も魅力と思っていないかもしれない魅力に気付いたりできる気がします。
直に花を手に取り作成するブーケ作りでは、葉っぱのお掃除をする時、束ねる時、
花の動き、質感、香りなど、描くのとは違う花の魅力にも気づける気がします。

そして、お花の魅力に気付けたら、それをみんなに伝えられるように束ねよう!
なんて思ってブーケを束ねたら、
ルドゥーテがたくさんのバラを描いていた時の気持ちに一歩、近づけるのかなーなんて思います。
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この記事のライター

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ジャルダン ノスタルジック、2012年にオープンした東京・神楽坂にあるフローリストの青江、フローリスト/パティシエの加藤が経営する花店。おもちゃ箱をひっくりかえしたような、懐かしくてわくわくするお店づくりをコンセプトにした店内には、青江・加藤が選んだ季節の花とともに、焼き菓子、ハーブティーや花器、フランスのブロカントなどの雑貨が所狭しと並んでいる。土日の15時からは店内の一角でカフェも営業中。

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