ローラン流 季節の花あそび vol.21 春を待ち望む大人シックなウェディングブーケ
人気フランス人フラワーデザイナー、ローラン・ボーニッシュさんによる、旬の花や植物素材を使ったブーケとアレンジメントの提案。
洗練された花合わせ、色使いのアイデアをお伝えします。
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vol.21 春を待ち望む大人シックなウェディングブーケ
まだ寒い日は続くものの、市場には柔らかいパステルカラーの花が並び、少しずつ春の雰囲気も感じられるようになってくる1月。
今回は、そんな季節に贈るウェディングブーケです。
市場で見つけた2種類のバラがインスピレーションの源。
くすんだピンクの‘ショコラロマンティカ’と、ロゼシャンパンの泡のような淡いピンクの‘ロゼドリュヌ’です。
‘ショコラロマンティカ’は、咲いてくると中の花弁がブラウンベージュになることから、この名がついているそう。
ともに香りのよい品種です。
この色に合わせて同色のラナンキュラスとスイートピーを選び、ボルドーカラーのスイートーピーとアストランチア、紫のスカビオサへとつなげ、ワスレナグサの青をアクセントに配して大人シックに。
冬の澄んだ空気と、春の優しい光が感じられるように仕上げました。
花はたっぷり使って贅沢に。
バラは同じ品種が並ばないように全体にまんべんなく配し、スイートピーは2本ずつグルーピングをして質感を出しながらラウンド形に束ねます。
スパイラルで組みますが、茎は上下2箇所を麻紐で結んで広がらないようにし、花嫁が持ちやすい形にまとめています。
リボンなどで装飾はせず、茎の美しさを含めた花の魅力を表現するのが、ヨーロッパのウェディングブーケのスタイル。
360°どこから見て美しく、片手で持ってもさまになるブーケです。
flower&green
バラ(ショコラロマンチカ、ロゼドリュヌ)、ラナンキュラス、スイートピー2種、スカビオサ、アストランチア、ワスレナグサ、アカシア、ゼラニウム
撮影/山家 学 取材/植物生活編集部
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プロフィール
Laurent Borniche(ローラン・ボーニッシュ)
フラワーデザイナー、Laurent.B Bouquetier 代表。
フランス・パリ郊外、ブーローニュの森に隣接する高級住宅地ヌイイ市の花店の4代目。エコール・デ・フルーリスト・ドゥ・パリ卒業後、パリの老舗花店等で研鑽を積み、母校派遣講師として1998年に来日。2014年、東京・田園調布にデザインアトリエ「Laurent.B Bouquetier( ローラン・べー・ブーケティエ)」を設立。著書に『ローラン・ボーニッシュのブーケレッスン new edition』『ローラン・ボーニッシュのフレンチスタイルの花贈り』『Jeux de fleurs』(以上誠文堂新光社刊)がある。
https://www.laurentb-bouquetier.com/
(c)Kenji Kusakabe
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この記事のライター
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