jardin nostalgique jardin nostalgique 2021/03/23

花の生命力を愛でて

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
3月下旬になり、ぽかぽか暖かい日も増えてきましたね。

jardin nostalgiqueのお店の周りの学校では、
この一週間が卒業式のラッシュ。
たくさんのお花をご依頼いただいております。
今朝はオーダーの花束をお届けに伺っておりました。

少し早く着いた桜の咲くキャンパス。
納品する会場を少し通り過ぎたところで車をとめて、
ミラー越しに見えた
制服姿の学生さんたちがお友達同士、お母様やお父様と
楽しそうに写真撮影をしている風景。

「こうして式ができて本当に良かったねー」と、
自分もなんだか嬉しい気持ちに。
そして、自分がこの年齢だった時って、はたまた何年前!!?
と、時が経って年をとったなーと、
時間の経過も感じたりして。
そんなこんな気持ちとともにぼんやりミラーを眺めているとお渡し時間になっていたのでした。

桜咲いたら1年生だった頃もあったけど、
桜咲いてご卒業の昨今も、桜がみんなの卒業を祝福してくれているようで、
良いものだなーと思いました。


お店はというと、そういった状況もあって
2月下旬くらいからはなかなか忙しい毎日。
自分は寝不足からか指をハサミで切ってしまったり、
暗い気持ちの時に暗い曲を聴いてわざわざドツボにはまってみたり、
少し気持ちが上向かない時がありました。


そんな時、家で活けていたとってもきれいな白い花のヤグルマソウも、
ちょうど最初の花を終えてしまいました。
でも、次の蕾が元気に伸びていて、茎も生き生きとしている様子に、
「この子を最後まで育てよう!」とばかりに、
毎日お水を変えて、茎をカットして可愛がっていました。

蕾はなかなか咲かなかったけど、そうこうしているうちに脇芽が成長してきました。
光合成をさせてみよう!なんて時々窓際で日に当てたりして。

根がない切り花故にきっとこの先にいつかはだめになってしまうことを心の片隅では気付いていながら、
それ故にか、どうにか少しでも長く「生きて」と思って世話をしていたように思います。
一生懸命に伸びいている新しい芽と膨らむ蕾、毎日動く茎に、
今日も元気だったねーという喜びと、
明日はどうなっているだろうという期待と
明日も元気でいてほしいという願いと
書くと大袈裟ですが、愛でていたのだなーと思います。

結局、その後1週間くらいして、蕾は開かないまま、
新しい芽もしおれてしまいましたが、
自分はもうその時は元気になっていて、
ありがとうと、そっとお別れしました。


普段、花屋さんでたくさんの花を扱って、
ブーケを作ってご提案している立場でありますが、
仕事としての多くは、花の美しさを提案することが多くて、
花の生命力という点を見過ごしていることが多かったなーと思います。

切り花だとその命は有限であることが多いのですが、
それでも変化・成長するお花の生命力が心にエネルギーをくれること、
うっかり忘れていたなあーと思う時間だったのでした。
花が咲いていなくても、枯れそうになっていたとしても、
もしかしたら枯れてしまっても、
花を愛でている時間は癒しになります。


いつも元気いっぱいガンガン行こう!だと気付けなかったこと。
小さなお花のようにさりげない優しさや強さに気付けて感動したり感謝できるなら、
時々元気がなくなる時間もあっても良いのかもしれないですねー。

月末までは元気がなくなる暇もない毎日が続きそう!
たくさんのご依頼に感謝しつつ、
店にあふれる花のエネルギーをしっかり感じて、
3月の営業を無事に終えられるように、スタッフみんなでがんばりたいと思います。

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この記事のライター

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ジャルダン ノスタルジック、2012年にオープンした東京・神楽坂にあるフローリストの青江、フローリスト/パティシエの加藤が経営する花店。おもちゃ箱をひっくりかえしたような、懐かしくてわくわくするお店づくりをコンセプトにした店内には、青江・加藤が選んだ季節の花とともに、焼き菓子、ハーブティーや花器、フランスのブロカントなどの雑貨が所狭しと並んでいる。土日の15時からは店内の一角でカフェも営業中。

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