植物生活編集部 植物生活編集部 3週間前

花店インタビュー|花をもらったあとの特別な体験をデザインする| 花のあるくらし研究所


静岡県静岡市葵区にある、目を引く名前のお花屋さんを見つけました。
その名も「花のあるくらし研究所」
2021年3月末にオープンし、まさに人々の新しい生活様式とともにスタートしたお店です。
 

お店のこと


親しみやすい外観でありながら、モダンなおしゃれさも感じさせる店舗には、近隣の地域の幅広い層の人が足繁く通います。
どんなお店なのか、どういった商品を扱っているのか、店主の中村将史さんに伺いました。

お店は、名前の通り「花のある暮らしを広げていくために、いろんなことを試みる」がコンセプト。
ギフトやブライダルを中心とした業態とは違い、近所の人が立ち寄る、「街のお花屋さん」という雰囲気です。

明るいゆったりとした店内の空間には、大きなテーブルがあり花が置いてあったり、作業台になっていたりしていますが、ひとたびそのテーブルを動かせば、店全体は大きいスペースとなり、様々な使い方ができるという場になっています。


イメージしたのは、人が集まったり、コミュニティスペースになる空間。
「花を買いにくる」というより「ちょっと寄れる場所」に。

「もともとワークショップなど花を起点にいろんなアプローチをしたかったということもあり、このような空間を作り上げました」と中村さん。

届けたいのは、「季節を五感で感じ、小さな幸せに気づかせてくれるお花を通した体験」だそうです。
 

月に50人以上は来店する理由とは


今、いちばん人気なのはサブスクリプション商品で、発送型のいわゆる「定期便」ではなくて、来店すれば花を受け取れる「定額サービス」です。

コースは、花のあるくらし研究生(2200円/月)、バラのあるくらし研究生(3300円/月)、花のあるくらし特別研究生(550円/月)とコース名にも工夫を凝らしています。

それぞれ日替わりミニブーケが、1日1回、月に何度でも受け取れたり、店内商品を10%引きで購入できたり、さまざまな特典が得られ、このサービスは近隣地域の人たちに好評で、スタート2ヶ月で購入者160人を超える勢いに。
その効果として、1日に50人以上は毎日来店しています。

「特別な時でなくても1輪の花が家にあるとか、誰かの家に行くときになにげなく1輪を持っていくとか、そういう暮らしが実現できたらなという意味で始めたサービスです」

来店を促すチラシのような意味合いもあり、また店の理念を浸透させる意味でもリーズナブルな価格で提供をしています。
地域にファンを作るということを目指したこのサービスの結果、来店客の層は幅広く50~60歳代のもともと花が好きな顧客層のほか、子育て世代、特に14時ごろの迎えの時間帯などに親子で来店される人も多いそうです。



当然、来店してくれたお客様が定額制以外にも花の需要があれば同店に頼んでくれるようになる、そういった信頼関係を結んでいます。

花のあるくらし研究所は、花の飾り方、お手入れの技術、贈り方の相談はもちろん、くらしへの取り入れ方を日々考え、お客様とともに「花をもらったあとの特別な体験をデザインする」ことを目標にして活動しています。


お店のコンセプト


中村さんは、開業前はもともと市内の別の店で14年ほど勤務されていました。
ギフトやブライダルなどの需要の多い店でしたが、独立後は一転、日常の花を中心とした店をコンセプトにスタート。

「ギフトやブライダルという業務も好きだったのですが、ふと立ち返ってみると一般目線で見れば、花に触ったことがない人や手入れもわからない人が増えているなという印象を強く感じています。
データで見ても、例えば60歳代と20歳代では花の需要が10分の1になっているという数字も目の当たりにしてしまうと、花が身近な物でなくなってきているということに危機感を感じざるを得なかったんです。
普段花を飾ったことない人に、花を贈ってみようかという気にはならないような気がしていまして、このままいくとギフトの花も減っていってしまうよなと考えました。
しかしその一方、特にコロナ禍で、花を飾ってみたいという欲求のある人もいるように感じていまして、花に憧れを持っている人もまだまだ多くいるように思います」



日常に花があるという光景が、当たり前にあるという社会を作るにはどうしたらいいか。

お花屋さんに足を運ぶ回数を増やしたいということもあり、「お花の楽しさを伝える店を作りたい」と創業したことが花のあるくらし研究所の原点となりました。


花のデザイン


お店の商品や中村さんが制作する花のデザインはどちらかというとナチュラルな感じです。
「自然な感じや、ただ生えている姿が好きなので草花が入っている商品が多いですね」

静岡は花の名産地なので、なるべく鮮度も良くてリーズナブルな静岡産をなるべく使うようにしています。
顧客ニーズの多くは「日常使い」なので、高価で珍しい花は、あまり求められず、ごく普通の花をうまく合わせたり、良く見せるということを大切にされているそうです。

 


教えてくれたフローリスト
中村将史

花のあるくらし研究所
静岡市葵区上足洗4丁目6−1ひまわりハイツ102
https://hanano-ken.com

Instagram:@hana_no_arukurashi.laboratry

写真提供/花のあるくらし研究所


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