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二つの風の吹き抜けるブーケ

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。

10月も中旬に差し掛かり、

そろそろ秋本番かと思いきやまたもや暑さがぶり返し、

時に半袖が似合う夏のような気温の日も。

今週末くらいからはようやく涼しくなるようで、

ほっとしている今日この頃です。
 

気候ではなかなか秋を感じられない日々でしたが、

土日だけご用意しているテイクアウトの生菓子が、

モンブラン、カボチャのチーズケーキ、スイートポテトパイと、

芋栗南瓜を制覇して秋まっさかりしており、

その様子を見てか止まらない食欲。

気候よりも先に胃袋が秋仕様になったことにびっくりしています。
 


 

最近ブーケについてのコラムが少なくなっていたので、

今日はここ最近開催した2つのレッスンのブーケから

コラムを書かせていただこうと思います。
 

まず、9月末に開催したのは、

「シャンペトルブーケ ~夏の余韻と秋の気配~」というテーマで開催したレッスン。

季節の風景をブーケで表現するようなシャンペトルブーケ、

大好きなので季節ごとにご提案しています。

昨年は秋深まる季節に、こっくりとロマンチックさを交えてご提案したのですが、

今年は少しそれより早い、夏~秋へ移り変わる様子を表現してみることにしました。


 

暖色でまとめた昨年に対し、今年は白~ブルーと夏を懐かしむような爽やかな色彩で、

合わせるグリーンも、紅葉のものに、まだまだフレッシュな青々しいグリーンや、

爽やかなライムグリーンもポイントに合わせてみました。
 

いつもはシャンペトルに「ロマンチック」とか、「ポエティック」とか、

他の要素をつけ足して、少し華やかにご提案することが多いのですが、

今回はシャンペトル100%で、華やかなお花は無く、

どれもその辺で生えているのを見たことのある、小さな草花や雑草でご提案しました。


 

束ね方の説明としては、あまり作為を込めすぎず、リズム&バランス!と言って、

風が吹き抜ける自然の風景を意識した凹凸を直感的に束ねてみよう!ということでした。
 

参加した皆様は、華やかさの少ない花達ばかりをリズムで束ねるのに苦労したようですが、

出来上がった作品はみんなそれぞれにとても素敵でした。

ちゃんと仕上がったか不安という方もいらっしゃいましたが、

多かったのが、飾っていると味わいに気付いたー!との報告です。
 

なかなか見慣れない、花らしい花の無いブーケだったので、

束ねてみてこれで良し!と思うためにはまず、

今回のブーケを愛でて、

その良さを自分の中に落とし込んでいただく必要があったのかなと思います。
 

シャンペトルブーケの奥深さは、

こうして特に華やかさもないようなありふれた花達でも、

テクニックやテーマをもって束ねた時に、一つの洗練された作品になることだと思います。


 

参加した方の中には、白壁のモダンな空間に飾ってくれた方もいましたが、

それもなんとも調和している様子に、嬉しくなったのでした。
 


 

その後10月に入り、ようやく店頭のレッスンも再開しました。

店頭レッスンの初回となったのは、

「風の吹き抜ける フェミニンなミルクティー色のブーケ」。


 

風が吹き抜けることと、フェミニンなことと、ミルクティー色なことと。。。

なんとも要素が渋滞している自分らしいテーマだなーと思いますが、

その1つ1つを丁寧にすくって花を選び作成方法をご提案することは、

要素が渋滞するほど個性が発揮できる気がして、自分の楽しみになっています。


市場ではまず、一番目立つであろう色の要素を追求しました。

「ミルクティー ミルクティー」と、頭に繰り返しつつ、

お茶とミルクとミルクティー探しをする2週間。

もう一つの要素のフェミニンさとして、そこに微かなピンク味を加えるようにお茶とは別に探してみたり。

風が吹き抜けるかどうかは、束ねる際の工夫になるのですが、

しっかりと凹凸を付けてあげたり、お花1本1本の様子をしっかり観察して

しなやかさ、軽さを活かす位置に入れてあげたりと、

少しの工夫でエアリーさを演出できます。

そのポイントをレクチャーさせていただきました。
 

一歩間違うとバランスが悪く見えたり、そよ風ならぬ強風注意報のブーケになってしまうので、
その辺の、「良い塩梅」を知っていただけたかなーと思います。

 

こうして開催した2レッスン。

シャンペトルブーケもミルクティーのブーケも、

風の印象を大切に束ねました。
 

風は、それだけでは瞬間的には動きのない花達に動きを与え、

風景を視覚的にも聴覚的にもにぎやかに演出してくれます。

自然な印象のあるテーマを基に花を束ねようと考える時に、

花が揺れるような、風の通るような雰囲気を演出することは、

思い出の中の花をブーケに投影すると必須のことのような気がしています。
 

シャンペトルブーケのように風景の中に吹き抜けるような壮大な風の表現も、

ミルクティー色のブーケのように、1本1本の花が風にそよぐようなちょっとマクロな風の表現も、自分にとってはどちらも興味深く、

小さな花や穂が揺れるかどうかで、そこから得られる印象が大きく変わることは、

些細な、小さな揺れが思い出とともに心にもたらす、とてもドラマチックな現象にも思うのでした。
 

今年の秋も穏やかな風とともに、素敵な毎日を過ごせますように。

皆様におきましても、素敵な秋になりますよう願っております!

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この記事のライター

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ジャルダン ノスタルジック、2012年にオープンした東京・神楽坂にあるフローリストの青江、フローリスト/パティシエの加藤が経営する花店。おもちゃ箱をひっくりかえしたような、懐かしくてわくわくするお店づくりをコンセプトにした店内には、青江・加藤が選んだ季節の花とともに、焼き菓子、ハーブティーや花器、フランスのブロカントなどの雑貨が所狭しと並んでいる。土日の15時からは店内の一角でカフェも営業中。

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