植物生活編集部 植物生活編集部 2021/10/28

ローラン流 季節の花あそび vol.30 可憐な小花で魅せるブーケ・シャンペートル

人気フランス人フラワーデザイナー、ローラン・ボーニッシュさんによる、旬の花や植物素材を使ったブーケとアレンジメントの提案。
洗練された花合わせ、色使いのアイデアをお伝えします。


これまでの連載はこちら



 

vol.30 可憐な小花で魅せるブーケ・シャンペートル



 

フランス語で「田園風」を意味するシャンペートルは、私の大好きなブーケのスタイル。
この連載でも毎年、秋になると少しずつ趣向を変えてご紹介してきました。

今回は、色づきはじめた風景の中で、可憐なピンクの小花がポイントとなるブーケです。



野原を散歩しながら集めたような花やグリーン、枝もの、実ものをたっぷり使うのが、シャンペートルの特徴です。

色のポイントとして選んだ花は、シュウメイギクとベッセラエレガンス。
シュウメイギクは華道や秋の茶花としても使われる花で、秋らしい風情があります。

ベッセラエレガンスは、細い茎の先端に線香花火のように咲く姿が魅力的。
ともに繊細な花なので、ほかの花材の中に溶け込んでしまわないよう、美しく見える位置を意識して組んでいきます。


 



花材は高低差をつけながらミックスで、ふんわりと風が通るような雰囲気に束ねます。

形の面白さから選んだグリーンのエキナセアは、奥の低い位置に入れ、周囲に背の高い花を入れて見え隠れするようにすると、ブーケに立体感と奥行きが出せます。




田園風の捉え方は人それぞれですが、あまり色を入れず、たっぷりのグリーンをメインに、季節やそのときに気分で選んだ花材を合わせて自然を感じるスタイルに仕上げるのが私流。

市場で偶然みつけた、赤い実がかわいらしいハゼランや、筒状の花弁が特徴的なルドベキア‘ヘンリーアイラーズ’など個性的な花材も混ぜながら、紅葉したリョウブで秋を印象づけています。








flower&green
花材/シュウメイギク、ベッセラエレガンス、ミシマサイコ、エキナセア、アスチルベ、ルドベキア‘ヘンリーアイラーズ’、セダム、ウイキョウ、ハゼラン、エラグロティス・フェルギア、ユキヤナギ、リョウブ、グリーンスケール、エノコログサ、ノイバラ(実)

撮影/山家 学 取材/植物生活編集部

ローラン・ボーニッシュさんの世界観を存分に堪能したい!

ローラン・ボーニッシュさんプロデュース!2022年フレンチスタイルカレンダーが今年も発売開始。
植物生活ストアにて!





 

自身初の作品集『Jeux de fleurs』も、ご覧ください。





プロフィール
Laurent Borniche(ローラン・ボーニッシュ)
フラワーデザイナー、Laurent.B Bouquetier 代表。
フランス・パリ郊外、ブーローニュの森に隣接する高級住宅地ヌイイ市の花店の4代目。エコール・デ・フルーリスト・ドゥ・パリ卒業後、パリの老舗花店等で研鑽を積み、母校派遣講師として1998年に来日。2014年、東京・田園調布にデザインアトリエ「Laurent.B Bouquetier( ローラン・べー・ブーケティエ)」を設立。著書に『ローラン・ボーニッシュのブーケレッスン new edition』『ローラン・ボーニッシュのフレンチスタイルの花贈り』『Jeux de fleurs』(以上誠文堂新光社刊)がある。
https://www.laurentb-bouquetier.com/


(c)Kenji Kusakabe
 

  • すてき 0
  • クリップ
  • 埋め込み

この記事をシェアするには埋め込みコードをコピーしてSNSやブログに貼り付けてください。

この記事のライター

植物生活編集部
植物生活編集部

「植物生活」とは花や植物を中心とした情報をお届けするメディアです。 「NOTHING BUT FLOWERS」をコンセプトに専門的な花や植物の育てかた、飾り方、フラワーアート情報、園芸情報、アレンジメント、おすすめ花屋さん情報などを発信します。

直近の記事

関連記事