jardin nostalgique jardin nostalgique 2022/05/24

シャクヤクをラスティックに 天邪鬼に 

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
皆様、お元気でお過ごしですか!?

5月もあっという間に下旬に差し掛かりましたね。
jardin nostalgiqueでは、
1年で一番慌ただしい一週間の母の日ウィークも無事に終え、
お届け先様からの嬉しいご報告などもいただきほっと一息。

そこからはマイペースに。。。と思っていたものの、
大きな装飾のお仕事や、レッスンスケジュールの追加などもあり、
なんやかんやで慌ただしくしております。
生花が忙しくなると、店外の鉢植えの仕入れになかなか手と気持ちと積み帰る車のスペースが追い付かず、
店先がかなり寂しい今日この頃。
いよいよこの前お客様にも気付かれて、これではいけないなーと思っています。
装飾のお仕事が今週に終わる予定なので、その後、またお店の鉢植えに、
手も、気持ちも、車のスペースも配分できると思います。

市場ではいよいよシャクヤクが旬!
今年は新しい品種がぐんと増えたように思います。
そういった品種はやはりまだまだ高級なプライスなので、
仕入れて帰ることは、自分たちお花屋さんにとってもご褒美のような気分。
知らない品種などは、どんな咲き方なんだろうかと、わくわくしながら陳列してしまうし、
時には自分達やスタッフの間で売り切れになってしまうことも(すいません)。

そんなシャクヤクのシーズン、毎年シャクヤクがメインのレッスンを開催しますが、
今年は2つのレッスンを企画しており、
先日終了した1つめのテーマが、「シャクヤクのブーケ モーブ&ラスティック」でした。

シャクヤクの花のボリューミーでエレガント・ゴージャスな印象に、
素朴で田舎風な、日常感のあるラスティックな雰囲気を組み合わせて、
華やかながらも日常で飾りやすい印象のブーケをご提案しました。

色彩においては、シャクヤクにはまだ無いであろうモーブをテーマにしました。
モーブはフランスで出来た人工染料の名前で、
葵の花の色のように、青みがかった紫、グレイ味のある紫のことです。
少し静かな寒色のモーブをシャクヤクの華やかさにまとわせることで、
しっとりとした落ち着きも加えてみました。


今回テーマにしたラスティックという印象は、
自分の中ではナチュラルという大きなグループに属する1つのイメージととらえています。
あくまで主観ですが、
ナチュラルという表現はとっても幅が広いので、それを細分化した時に、
シャンペトルがあったり、ソバージュがあったり、ラスティックがあるという認識です。

シャンペトルが風景を表現するような洗練されたスタイルなのに対して、
ラスティックは、季節の大自然やお庭で自由に、無邪気に束ねたイメージ。
そこにはシャンペトルのような洗練された要素は必要ないのかなと思っています。

故に、選んだお花は、テーマであるシャクヤク、色としてのモーブを除いては、
すべてその辺にありそうなお花を何の気なく選んだように。
あまりお花選びに意図も少なく、ただ気になるお花を選んだような印象を大切にしています。

そこに少しの面白みとして、スターチスやネイティブフラワーなどの
乾いた印象のお花を交えるのも好みです。
ラスティックという、少し古びた印象を持つ雰囲気において、
ドライになりゆく花の素材感が映えます。
今回は、かさかさとさり気ないハイブリッドスターチスを混ぜています。

束ねる時には、きれいにまとめることよりも何よりも、
お散歩気分で出会ったお花ごとにざっくり束ねるように意識してみてもらいました。
いつもならば、様々な花を全体に散りばめるために、
「花・草花・グリーン 花・草花・グリーン・・・」
というリズムだったとしたら、
今回は、
「あ!かわいい花発見!花・花・花・花・・・
続いてかわいい草発見!草・草・草・草・・・
素敵な枝物発見! 枝・枝・枝・枝・・・」
という、イレギュラーな、成り行きのリズムです。
このイレギュラーなリズム感は、きっとただただ花が好きで
ブーケのテクニックを知らない時に自然の中でお花を束ねたら勝手にそうなるかなーというリズムですが、
きれいなブーケを束ね慣れた経験豊富な人にとっては、もはやあえて意識しないとできなくなっていることで、
不慣れ感を出すための演出として積極的に、普段やらないリズムの中で束ねていただきました。



そうやって束ねていくと、自然にお花のかたまり、グリーンのかたまりができて、
普段出会えないような面白い表情を見つけることができます。

その後も、新たに出会ったお花をブーケの好みの部分にただただ加えていきますが、
その時も、わざと細かいお花をミックスしてみたり、
大きなお花をさらに並べてみたりと、
普段やらない表情を意識して束ねてみてもらいました。

そんな作成過程からか、
なんて天邪鬼なブーケなのだろうとふと思って、
今回のブーケは別名、「ブーケ 天邪鬼だ!」と思ったりも。
とはいえ、みんなに鬼になってもらうのではなく、
少年・少女の気持ちで、
見つけたお花をただただ好みで束ねるという無茶ぶりなテーマでしたが、
参加してくれた皆様はしっかり今回のテーマやストーリーを理解してくださり、
「私は森の枝物から発見!」とか、
「私はシャクヤク畑からスタート!」とか
結構その気になってくれたことが、自分にとってはとっても嬉しく、
みんなの作成風景や、動画レッスンの完成品を眺めては、にやにやしてしまうような時間でした。
シャクヤクがテーマのレッスンなのに、
なんだか草や枝の入り乱れる部分にキュンとしてしまう方が自分も含めて続出したことも、
ラスティックという雰囲気の面白みが伝わったようでとっても嬉しかったです。

そうこう、お散歩気分で束ねるレッスンは、
みんな総じて普段よりも早く、なんとも言えないアンバランスなバランスのあるブーケが完成しました。
ブーケって、こうやって深く考えすぎなくても、楽しく束ねるだけでできるのかも!
と気づいてもらえたら、自分も嬉しいなーと思っています。

作りたいイメージによって、自分自身の在り方も変えるという、
なんとも面白い時間でした。
次回からは、ラスティックとはうってかわって、
スタンダードなブーケロンにシャクヤクをまとめるレッスンがスタートします。
今回自由を味わった皆様にとっては大変な時間かもしれないですが、
そこはメリハリ!ということで、
急に天邪鬼も少年・少女も厳禁!!なんて言ったりしてー。。。
怖くはしないのでご安心をー(笑)

また次回のシャクヤクのブーケも、こちらでご紹介いたしますね!
 
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この記事のライター

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ジャルダン ノスタルジック、2012年にオープンした東京・神楽坂にあるフローリストの青江、フローリスト/パティシエの加藤が経営する花店。おもちゃ箱をひっくりかえしたような、懐かしくてわくわくするお店づくりをコンセプトにした店内には、青江・加藤が選んだ季節の花とともに、焼き菓子、ハーブティーや花器、フランスのブロカントなどの雑貨が所狭しと並んでいる。土日の15時からは店内の一角でカフェも営業中。

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