植物生活編集部 植物生活編集部 2022/05/30

ローラン流 季節の花あそび vol.37 Cueillette des bois dans une jolie corbeille|森で集めたスズランと春の小花のパニエ

人気フランス人フラワーデザイナー、ローラン・ボーニッシュさんによる、旬の花や植物素材を使ったブーケとアレンジメントの提案。
洗練された花合わせ、色使いのアイデアをお伝えします。


これまでの連載はこちら



 

vol.37 Cueillette des bois dans une jolie corbeille 森で集めたスズランと春の小花のパニエ



4月から5月にかけて旬を迎えるスズランは、森の中の湿った半日陰に自生し、ベル状に咲く可憐な花が魅力です。
幸福を呼ぶ花といわれ、フランスでは、5月1日のメーデーを「スズランの日」と呼び、愛する人に贈る習慣があります。

一般市民も、森の中で摘んだスズランを町や村の好きな場所で売ることが許されます。
今回は、森でスズランと一緒に摘んだ植物をパニエ(バスケット)に詰めたイメージで、アレンジメントを制作しました。


花材は白とグリーンの山野草の雰囲気を持つ花を中心に、シダなど森の下草を連想させるグリーンを選択。

ハーブも合わせ、スズランとともに香りの楽しみを膨らませました。

カモミールの黄色とワスレナグサの青をアクセントにし、春の明るさを表現します。




器となるパニエは、アンティーク風の持ち手付きのものをセレクト。
こっくりとした色みと、味わいのある形が気に入っています。

花やグリーンとの馴染みもよく、ナチュラルな雰囲気が演出できます。


スズランは、根付きのものと、根をカットしたものを合わせて約40本を用意。

根付きのものはフローラルフォームの上に置き、根をカットしたものはフォームに挿します。
このようにスズランで高低差をつけ、ほかの花材はスズランより高くならないように配置することで、主役のスズランを目立たせました。


ちなみに、スズラン日にスズランを売るためにはいくつか規則があります。

森で摘むときは翌年も咲くように根は残すこと、花屋から離れた場所で売ること、売るのはスズランのみetc。

ですから、ここでご紹介するパニエは、あくまでスズランの季節の森のイメージ。

私にとっては懐かしい春の風物詩を、フラワーデザインに託しました。
 




flower&green
スズラン、ワスレナグサ、カモミール、シレネ・グリーンベル、バイモユリ、ヤマブキ、トリフォリウム、ニゲラ(実)、ミント2種、ゼラニウム、タマシダ、ナズナ、ラグラス‘バニーテール’、アイビー、ヤマゴケ

撮影/山家 学 取材/植物生活編集部


ローラン・ボーニッシュさんの世界観を存分に堪能したい!


作品集『Jeux de fleurs』を、ご覧ください。





プロフィール
Laurent Borniche(ローラン・ボーニッシュ)
フラワーデザイナー、Laurent.B Bouquetier 代表。
フランス・パリ郊外、ブーローニュの森に隣接する高級住宅地ヌイイ市の花店の4代目。エコール・デ・フルーリスト・ドゥ・パリ卒業後、パリの老舗花店等で研鑽を積み、母校派遣講師として1998年に来日。2014年、東京・田園調布にデザインアトリエ「Laurent.B Bouquetier( ローラン・べー・ブーケティエ)」を設立。著書に『ローラン・ボーニッシュのブーケレッスン new edition』『ローラン・ボーニッシュのフレンチスタイルの花贈り』『Jeux de fleurs』(以上誠文堂新光社刊)がある。
https://www.laurentb-bouquetier.com/


(c)Kenji Kusakabe
 

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