植物生活編集部 植物生活編集部 12ヶ月前

お花屋さんの便利のために、 進化を目指すプラスチック花器。 使いやすさと存在価値の挑戦(1)|98%リサイクルという株式会社フラワーベースの決意



岐阜県山県市にある株式会社フラワーベースは、金型を用いてプラスチックの花器生産に特化しているメーカーだ。


プラスチック商品の形を作るための金型がずらり。各商品につきひとつの金型。


同社の売れ筋商品「LP」


プラスチック製品というと地球環境の問題から避けられることも増えているが、同社ではそういった時代のニーズに応え、リサイクルプラスチックでの生産を行なっている。



業界では同社商品は、お花屋さんの「便利」に徹底的に応えている商品、手触りの良い商品として知られている。

8台の大型の機械が絶え間なく動く工場内。原料になる小さなプラスチックの粒は、顔料を加え混ぜられ180℃の熱を加えて溶け、金属製の金型に流し込まれ、成形される。




原料投入から製品加工まで、60秒ほど。1台の機械でこの工程を経て、稼働している全部で8台の機械は、それぞれ異なる製品を生産している。

あっという間に仕上がる製品だが、それで出荷とはならない。

社員や研修生がひとつ一つを手にとり、金型から抜くときにできるプラスチックの薄いバリ(かえし)をカッターで削り、表面をバーナーで軽く炙って安全性を確保しながら仕上げていく。





プラ製品でここまで仕上げにこだわるのは他にはないだろうというくらい、ジャパンクオリティを誇りにしている。

同社の完成品のフォルムの美しさと手触りのよさの秘訣はここにある。


代表取締役である服部 健夫さんは「どの業界もSDGsを意識してビジネスを行なっているなか、プラスチック製品のメーカーが現状のままではいけない」と、100%リサイクルプラスチックでの生産に切り替えようと思っていた。

しかし、リサイクルプラスチックの原料は現在、潤沢とはいえない量であるため、現状では98%に留まっていると話す。

同社では、再生プラスチックを原料として仕入れるだけでなく、自社商品を整えるために削った端材や製品として合格しなかったものを自社で小さく粉砕し、原料として利用するなど、とにかく徹底している。 







軽くて割れない、手頃な価格帯というのが、プラスチック製の花器の魅力であり、花屋さんの負担を軽減する。
そこに環境への配慮と決意が付加され、今の時代だからこその「もの作り」が行われている。


フラワーベース社の商品の記事はこちら

>> さまざまなバリエーションがあるフラワーベースの商品


株式会社フラワーベース

「お花屋さんをもっとラクに、もっと楽しく」をコンセプトに、使いやすいプラスチックベースを提供している企画から製造までのすべてを国内自社工場で行なう「プラスチック花器」専門メーカー

岐阜県山県市赤尾75

https://www.flowervase.biz/

Instagram @flowervase_jp
facebook @flowervase.jp

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