植物生活編集部 植物生活編集部 85ヶ月前

むずかしすぎる本に挑戦! 植物マニアになるためのこだわりの本[01]植物と文化

植物と文化の関係を4つの視点から読み解く

 
人は植物と、何らか関わりを持って生きていて、
また、自分が所属する社会にも
植物との関わりのある文化が生まれているんだろうな、
と思う時ってありますよね?
 
えっ、ない?
 
植物マニアへの道、
今回は少し難しそうですが、本についてご紹介します。
「植物と文化」にスポットを当て、4冊の本を読んでみます。
 
まずは、『花の変奏ー花と日本文化』。
こちらは、日本文化のさまざまな局面に現れた、花をモティーフを手がかりに
日本人の美の感じ方や自然との接し方を探っています。
 
「あとがき」によると、本書は1992年、1993年の両年度、サントリー文化財団から研究助成金を受けて行なった
「日本人の想像力--特に花の意匠をめぐって」という共同研究の成果だそうです。
 
目次は次の通り。
1 花の美、花の意匠--花と日本美術……辻 惟雄
2 文学と花--美術との関わりの中で……中西 進
3 花は救いとなったか--西行のさくらの歌……大峯 顯
4 庭園と花--東西庭園の比較から……白幡洋三郎
5 落花と折枝--蒔絵意匠に見る「散る花」の図像……日高 薫
6 桜狂の画人・三熊思孝……今橋理子
7 衣服における「花」--色から形へ……丸山伸彦
8 紅型と花……與那嶺一子
9 音楽と花--沖縄の歌の世界と花……内田順子
10 仏画と花--源道上人をめぐって……辻 惟雄/早川聞多/日高 薫/別役恭子/山折哲雄/中西 進
あとがき……中西 進
 
このうち6に出てくる三熊思孝(1930〜94年)は、桜だけを主題に書かれた絵画の俗称・桜画の祖。
10に出てくる源道上人(1853〜1925年)は、知られざる名僧で画家。数多くの仏画を残しました。
なお、巻末には、編著者と著者の紹介が載っています。

緑の文化史 自然と人間のかかわりを考える

ペリーの黒船と植物ウオッチング/
異国の緑へのあこがれ/
古都の繁栄と森林の消長/
日本海北部沿岸の砂防林/
都市公園事始め/
国立公園の成立と将来/
緑の環境と人間のかかわりを考える
以上の7章で構成しています。
 
足元から地球規模の環境まで、
「緑」の語彙に象徴される自然と種の多様性の保護のために、
人間と自然のかかわりの歴史からの温故知新を提唱する本です。

園芸と文化 江戸のガーデニングから現代まで

約6万年前に園芸が始まったという説を立て、
その後の文化としての園芸の発達を追っています。
 
エジプトや中国のような文明発祥の地に始まり、
世界各国に現存する古い庭園、
あるいは資料に残る庭園などのほか、
江戸時代の園芸や、著者が回ったアジアやアメリカ、ヨーロッパの園芸文化を中心に、
文化としての園芸を考察。
随所に15のコラムがあります。

植物文化史

著者(刊行時、岡山県立高校教諭)は、
県南端の児島半島の瀬戸内海を望む小さな農村に生まれ育ちました。
温暖な気候で夏は稲作、冬は麦作の二毛作で、
1年中、子供の頃から家族と共に田畑へ出て農作業を手伝ったそうです。
 
おやつ、遊び道具、薬などとして日常生活でお世話になり親しんできた
春夏秋冬の37の植物それぞれの文化史を綴る
珠玉のエッセイ集です。

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