植物生活編集部 植物生活編集部 50ヶ月前

ブルガリア 薔薇の谷

薔薇の香りであふれる3日間のお祭り

 
6月の上旬、暖かい光が降り注ぐ
東ヨーロッパの小さな国、ブルガリア。
 
「薔薇の谷」とよばれているカザンラクという街は
この季節、優雅な香りに包まれています。
 
この街で毎年、薔薇摘みの季節の3日間、
ローズフェスティバルが開催されています。
 
それは伝統的習慣と現代的価値観の交錯。
誰もが多くの事を経験し、優しい人々に出会い、
ブルガリアとその歴史を学ぶことができるのです。
 
 

ブルガリア中部、人口5万の町カザンラク。
伝統的衣装で踊る娘たち。 世界中から観光客が押し寄せることもありますが、いたってのどかな地方です。
 
 
祭りの期間中はブルガリアだけでなく、
世界中から多くの観光客が訪れます。
ブルガリア音楽と共に、
伝統的衣装を纏った女性達が歌い、踊る姿に
たちまち魅了されてしまいます。
 
観るだけではなく、簡単なステップで
皆が一緒に楽しめる踊りもあります。
 
ダマスクローズの香り、
色とりどりのドレス、
頬紅をさした女の子。
 
草原の真ん中でふと、過ぎ去った時代と
記憶を重ねるような感覚を覚えます。
 
 

イタリアからのご一行。 早朝の薔薇摘みは、人気ツアーのひとつ。
 
 

谷を彩る、薔薇の女王達

 
ローズフェスティバルの会場では、
薔薇の女王の戴冠式が見どころです。
高校生最後の年に、
女の子達はこの美人コンテストに参加します。
見事選ばれた女王は、
薔薇の谷の顔として1年間の活躍を期待されることとなります。
 
美しいだけでなく、
知性と気品を兼ね備えた女王達。
世界に向け、故郷である薔薇の谷を紹介しています。
 
 
 

最終日前夜、中央広場のステージでは女王が決まります。
この日は国民的人気歌手のmiroも駆けつけ大いに盛り上がりました。
 
 
そして祭りの最終日、
薔薇の女王を先頭にパレードが始まります。
 
ブルガリア大統領も見守るなか、
多くの市民が連なって行進していきます。
歴史の一場面、時には架空の人物や神話を元に
衣装を作り、ドレスアップする人々。
 
それぞれの表現で、子供から大人まで観客を楽しませてくれます。
 
 

皆が憧れ、そして羨望の眼差しを向けます。
Царица Розаとは薔薇の女王の事、パレードの主役です。
 
 

パレードは市民総出で参加します。 近年では外国人も多く、国際色豊か。
 
 

パレードが終わると皆でフォークダンスを踊ります。
ここではとにかく人が集まれば、皆で踊るのがお決まり。
独特の変拍子が心地よく、ついつい引き込まれてしまいます。
 
 

薔薇の谷に生きる、少女の想い


 
カザンラクで育ち、現在はソフィア大学に通う
ステファンカさん。
 
ブルガリア、そして現在暮らす薔薇の谷や
ローズフェスティバルについてお話してくださいました。
 
「薔薇の谷に生きるブルガリア人として、
私はローズフェスティバルを愛しています。
そしてまた、それぞれの言語を持つ、色彩豊かな人々を愛しています。
新しい人に出逢い、彼らを愛し、
そして言葉を越えて互いの気持ちを感じる事。
人として、皆が共に成長しようとするように。
ブルガリアに来ませんか?
初夏の太陽があなたを照らし、
旅に誘われる時。
私達はここに居ます。
そして笑顔で、あなたを迎えるでしょう。」
 
 
写真・取材 / 岡本譲治 OKAMOTO Joji http://www.okamotojoji.com
協力  / 川崎景介 KAWASAKI Keisuke
     ステファンカ ミティバ Стефанка Митева
フローリスト2015年5月号掲載「特別寄稿 ブルガリア 薔薇の谷」より

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