新緑の美しいグリーンをナチュラルブーケに[4e quatrième/岐阜]
いつもは目立たない存在もナチュラルスタイルなら主役に
岐阜県多治見市白山町の花店「カトリエム」を営む
横田泰朗さん、由利子さんご夫妻に
初夏にふさわしいナチュラル・スタイルのブーケを作っていただきました。
こちらは、キイチゴやアジサイの新芽で初夏の芽吹きを表現し、
新緑の美しいグリーンのみでまとめています。
レースフラワーなど丸みを帯びた花材が多いので
その形を生かしてラウンドブーケに。
芽と葉だけではさみしいのでバラなどの花も添えていますが、
普段は主役になかなかならない芽、
葉を引き立てるためにあえて色を抑えたそう。
Flower&Green
○アジサイ(芽)
○キイチゴ(芽)
○スカビオサ
○ビバーナム・スノーボール
○ブラックレースフラワー
○バラ(エクレール、コンキュサーレ)
Point
小花を集めた一束は特別な日にも映える
枝、花の向きを揃えず、色を散らすように束ねて、
植物が自然に咲いていた様子を表現したブーケ。
野山からそのまま摘んできたような印象が素敵です。
茎が細く繊細な花材は動きを表現しやすいそうですが、
まとめる際には傷つけないように気をつけることが重要。
ガーデンウェディングにもぴったり。
実際のウェディングブーケのオーダーでも、
自然な雰囲気のものを求められることが多いそうです。
Flower&Green
○ユメホタル
○ルピナス
○ワスレナグサ
○ラグラス
○スカビオサ2種
○ラベンダー
○シレネ‘ グリーンベル’
Point
アンティークな店内に並ぶのは個性豊かな切り花
JR多治見駅から徒歩13分ほどの場所に建つ「カトリエム」。
来店されるお客様は買い物ついでにふらっと寄る方から、
お祝いのアレンジのオーダーをされる方までさまざま。
オーナーの横田さんご夫妻は、
ブーケ、アレンジ制作の他にも生け込みや毎週末ウェディング装花も行っています。
仕入れる花材は新品種など珍しい花もセレクト。
色合わせもありきたりではなく、
かわいい中でも個性を出すように心がけ、中間色を大事にしています。
切り花をディスプレーしている年季の入った風合いの什器や
要所に飾られた雑貨は、二人で揃えたもの。
元々、古道具が好きだったことと「いつか店を持ったら」と
買い揃えてきたものを使っています。
スタッフ全員で壁の塗装をしたり、床材を貼ったりして内装を作り上げ、
自分たちの好きなもの、ことを詰め込んで、
アンティークなテイストが自然にできあがりました。
伺ったお花屋さん
横田泰朗 Yasuro Yokota
横田由利子 Yuriko Yokota
名古屋の花店に勤務後、2003年に泰朗さんの出身地である多治見市で店をオープン。店名はフランス語で4区の略で住所の4丁目にちなんでいる。切り花中心の店舗で1本からでも購入でき、アレンジメントは3,240円(税込)から受付。車で7分ほど離れた明和町では観葉植物や古道具を扱う「カトリエム メゾン」も営業。
4e quatrième カトリエム
岐阜県多治見市白山町4-1-1 ミニマムスクエアビル1F
http://www.quatrieme.net/
text & photo 月刊フローリスト 撮影/岡本修治
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この記事のライター
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