植物生活編集部 植物生活編集部 69ヶ月前

膨らませた イメージに 心を束ねる[in Style/大阪]



カールした花びらが愛らしい、黄色のラナンキュラスを主役にした送別会用のブーケ。
ダークブルーやブルーグリーン・・・染めたスイートピーの青がアクセントとなっていて、
華やかでいてどこかセンチメンタルな春の空気感にぴったり。
ユーカリ、ダスティーミラーなどシルバー系の葉物も盛り込んだ、しっかりボリュームのあるサイズ感も喜ばれそう。


Flower&Green 
ラナンキュラス‘プードルイエロー’、スイートピー(スプラッシュブルー、染め3種)、クレマチス‘ ピルエット’ 、アゲラタム、アネモネ、ミモザ、ダスティーミラー、ユーカリ、エニシダ

大きな感謝をボリュームに託して

「2〜3歳のころから、父親と散歩に出かけると摘んだレンゲやタンポポのブーケを私にくれる、そんな子どもでした。」

そう言って微笑むお母様の横で、お客様のためブーケを束ねていく「インスタイル」店主の中川由紀子さん。
2004年に開店してからずっと二人三脚、電話でオーダーを受けるのはお母様の勝子さんで、
好きな品種や色、普段はどんなファッションで、どんな趣味を楽しんでいる人なのかを時間が許す限り丁寧にヒアリングします。
その情報を架け橋に、由紀子さんが贈られる人のイメージの輪郭を少しずつ掴んでいきます。
 
「喜んでいただきたいと思うほど迷ってしまうこともありますが、イメージ通りではなくイメージを膨らませ、花材を組み合わせていきます」

由紀子さんの真摯な人柄と感性が、お客様への花束となって表れ、喜ばれています。
お揃いのエプロンが似合うチャーミングな親子は、この界隈で欠かせない存在になっています。

大人の春をロマンチックに演出

赤が好きな大人の女性に贈る誕生日ギフトをイメージ。
先の尖ったチューリップを前面に配置、角度を変えるとバイカラーの‘ラ・ラ・ラ’、ボール咲きの‘レッドスター’という2種のダリアが脇役として目に映り、なんとも豪華。

流れるように配置したオタフクナンテンの赤紫、バラ‘ エクレール’ のライトグリーンが、チューリップの赤をよりゴージャスに魅せます。(取材時:春)















開店当初からずっと店主の由紀子さんを支えてきた、お母様と愛犬もずくくん。もずくくんファンの来店も多く、この日着ていた服もお客様からのプレゼント。


text & photo 月刊フローリスト  撮影/高見尊裕
 
うかがったお花屋さん
in Style  イン スタイル
大阪市西区江戸堀1-22-2
Instagram:https://www.instagram.com/instyle_f
 






 

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