植物生活編集部 植物生活編集部 77ヶ月前

植物の本を探しに行こう、小川にたゆたう草舟に乗って[東京]

不思議な名前の本屋さん

梅雨明け間近の炎天下の日、JR新小平駅を降りて、
北側で青梅街道に並走する道を、てくてく西へ。

すると住宅地の一角に、
こんなこんもりと緑が茂るフェンスが現れます。

あれ。茂みの奥からとんがり屋根がのぞいているよ。
なんだろう?

それではフェンスを回り込んでみましょう。

わぁ! かわいい! テラスハウスかしら!?
 



ちらっとお顔をのぞかせたのが、今日の目的地、
「草舟あんとす号」の店主、あんとす堂さんです。

同店は、植物本専門のセレクトショップ。
フラワーレメディ調合やタロットカードを手がけ、
ハーブガーデンの庭師も務めていたあんとす堂さんが選ぶ
植物に関する書籍や絵本はもちろん、
植物図譜のポストカードやティーなどを扱っています。


気になる店名「あんとす」とは、
ギリシャ語の「anthos」、「花」の意味だそう。
いったいどんな世界が広がっているのか知りたくて、
興味津々で訪ねてみたのです。


それから、本屋さんなのに、どうして「草舟」なんだろう。
あんとす堂さんに質問してみたら
「植物だから草がいいなと思って。
それから町の名前が小川だから、そうだ、舟だ、草舟だ! ってつけたんです」。

静かでゆったりしたこの空間は、まさに舟に揺られる心地です。


あるとき出会った「秘密の花園」(フランシス・ホジソン・バーネット著、1911年)の小説に
感銘を受けたあんとす堂さん。

「世の中に素晴らしい本はたくさんあるんだな。
私は植物が好きだし、
植物関連の素晴らしい本を、もっともっと人に伝えていきたい」と
数年かけてようやくこの春、
同店をオープンさせたとのことでした。

さてさて、本棚のなかから、ずっと欲しかった本を2冊発見し、
さっそくお買い上げ。
ほかではなく、ここ、あんとす号で出会えてよかったな。
 




穏やかな個性が並ぶ3つのお店

前出の写真のように、
ここは小さくも個性的な佇まいのショップが3つ連なっています。

一番手前が「草舟あんとす号」
お隣は焼き菓子のお店「conafe」
1番奥手が「コトリ花店 」

建物だけではなく、どのお店も個性があふれ、
それぞれの店主の深い思いがほんのり伝わって来る心地よい空間です。
訪ねてみたら自分にとっての大切なものが、きっとひとつふえる。
そんな深呼吸したくなるようなお隣さんへも、
ぜひ立ち寄ってみて。

3つのお店のイベントなどの情報は、
「Holy garden /Chloéの庭」 でも公開されています。








=== ショップ情報 ===
植物の本屋 草舟あんとす号

東京都小平市小川町2-2051 [地図]
営業時間 11:00〜19:00
定休日 水、木曜日
http://anthosdo.blogspot.jp/2017/04/blog-post.html
Twitter(最新情報)https://twitter.com/kusafune_anthos


text & Photo ウチダトモコ

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