大阪人の心を捉えるシンプルモダン[大阪]
昭和モダンでレトロな雰囲気たっぷりの、ビルの1 階。アトリエ兼ショップの店内は、ほぼ半分がアトリエスペース。それでも増える仕事と資材に段々スペースが足りなくなってきたので、近々地下に新しく専用のアトリエを設ける予定。
Lotus flowers ロータスフラワーズ
大阪の目抜き通りである御堂筋。
そこを通り数本東に入ったは現代的なオフィスビルと
レトロな昭和の建物が混在するエリアで、
「この場所が気に入って」と紙谷昌弘さんが構えたのが
「ロータスフラワーズ」です。
大学では経済学を学んだ紙谷さん。
手に職をつけたいと思っていたのと
「花が持っている力に魅了されて」花の世界に。
大手でウェディングや宴会装花などの担当を経て、
2001年から約1年間ロンドンのMcQueensに勤務。
帰国後、スクール講師やテレビスタジオ装花などを手掛け、
04年に出張生け込み専門の花店として独立。06年に現店舗をオープンしました。
商品はシンプルが基本。花はそれだけで完成された美しさなので、
それを損なわないよう、また、さらに強調させることを考え、
随所にキラリと光るアイデアが盛り込まれています。
そんなロータスフラワーズでは、ランは生け込みでいちばんよく使う花。
周辺にオフィスが多いので、売れ行きはコチョウランの鉢物がもっともよいそうです。
撮影中もたびたび注文の電話が入り、客足も絶えません。
紙谷さんのほんわか温かい人柄と、
ちょっとした遊び心が表れている店と商品構成に、
ファンが多いのも納得です。
ランの鉢植え、海仕様に変身!
コチョウランの支柱をタケに取り代えて、荒縄で茎を留めた商品。
機能と装飾を兼ねた「無駄なものを削ぎ落とした」紙谷さんスタイルです。
足元に貝殻をあしらえば、夏気分満点の涼しげな佇まいの完成。
ギフトとして人気です。
オレンジ×グリーンのトロピカルBOX
定番のボックスアレンジメントは、
ビビッドなオレンジをきかせて元気に。
カトレアの花びらの瑞々しさをグリーンの濃淡がより鮮やかに見せてくれます。
茶色のボックスは「土の色ならどんな花にも合うと思って」
既存の白黒カラーのものをリニューアルしたもの。
涼しげでメンテ楽々、夏ディスプレイ
ランとグリーンの暑さに強い組み合わせは、
水を変えなくても日保ち抜群。
すっきりクールなイメージを出すと同時に
作業や手入れのしやすさ確保も考えて、
鉢物はあえて出したままの状態で使用しています。
店舗やオフィスのディスプレイなどにも。
text&photo 月刊フローリスト 撮影/野村正治
うかがったお花屋さん
Lotus flowers ロータスフラワーズ
大阪府大阪市中央区高麗橋1-6-1 トキワビル1F
ホームページ:http://lotus-fl.com/
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この記事のライター
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