植物生活編集部 植物生活編集部 74ヶ月前

住宅街に現れる シックな人気花店[静岡]

ombak オンバック


静岡市に店を構えているのですが、遠方からの注文も多い「オンバック」。
オーナーの小玉夫妻は、宣伝に特に力を入れているわけではないと仰います。
おそらく花を贈られた人の口コミで広まったのではないかと考えているそうです。
小玉さん夫妻のほかにスタッフ1名が働いています。
色では白グリーンが人気。一般的な花店と比べるとダーク寄りの色合いの花も多く揃えています。


インスタグラムも宣伝ではなく、
お客様からのどのような花を贈ったのかを見たいという要望ではじめたものでした。


妻の名美さんは恵泉女学園短期大学 園芸生活学科に進学後、
花店やアシスタント業務を経験し、24歳の時に店をオープン。

夫の芳彦さんは花店へ就職後、さまざまな花店を見て回るうちに
見たことのない花がたくさんあるオンバックに出会いました。



エントランスの装飾。生け込み先で、
花以外で季節を問わずに飾れるディスプレーを頼まれたことから、
使えそうな器や雑貨類は揃え、販売もしているそうです。


エアコンの効きを考えてエントランスと店舗を区切るようにガラス扉を設置。
この扉越しに見える店内の様子は名美さんお気に入りの眺めだそう。


制作スタイルはナチュラルな名美さん、
作り込む芳彦さんとそれぞれ自然と分かれています。

園芸店だった建物をリフォームした現在の店舗には約1年前に移転。
以前のほぼ倍に当たる28坪のゆとりのある空間は水場を設置したり、
階段を取り付けたりと使いやすさも見た目も元の姿からは大きく変化しました。


中央のテーブルには切り花を置いたり、その時々でいいと思ったものを飾っています。
取材時は白いカボチャとアジサイをディスプレー。


ドライフラワーでリースを作ったりする際の作業台。
大部分が花材で埋まってしまい、実際は限られたスペースで作業するなんてことも。


什器は今まで使っていたものをそのまま使い、
新たに用意したものはあまりないそう。
周りは店などが立ち並ぶような賑やかな通りではありません。
しかし、静岡県は車社会なので交通の便がいい中心部でなくても
お客様は以前と変わらずに訪れています。

来店するお客様は宝箱のような店内を散策して
出会える新しい発見を楽しんでいました。



店舗の外にあるグリーンのスペース。
手前は貯水葉がきれいに巻いてきたビカクシダ‘スパーバム’。
鉢物は20~30代や年配の男性に人気。




塊根植物のステファニア・ヴェノサは以前の店からあったもの。
天井が高くなったことで、蔓をさらに自由に伸ばして店に絡みつく。

深い色みのボックスアレンジ


芳彦さんが制作したボックスフラワー。
シックな色合いでまとめていますが、
華やかな雰囲気を求めている人にも受けがいいアレンジです。

Flower&Green

バラ  ‘ ルージュロワイヤル ’
バラ(実)
ケイトウ
シキミア
ワックスフラワー
クレマチス
ヒメヒゴダイ
アジサイ
クルクマ
スモークツリー
ソラナム
ゲットウ
アセビ
リンゴ

 

オープン祝いの野菜アレンジ


小さな居酒屋のオープンのお祝い。
オーナーが毎朝スムージーを飲むという話からメインを野菜に。
野菜を傷つけないようにバスケットを使いました。
秋らしい色を意識しています。
挿していく上で特に規則性はなく、感性のままに制作されたそうです。


text & photo 月刊フローリスト 撮影/鎌田拳太郎

うかがったお花屋さん
ombak オンバック
静岡県静岡市清水区中矢部町19-22

ホームページ:https://ombak1999.wordpress.com/
instagram:@ombakkodama @ ombak_nami_

 
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