植物生活編集部 植物生活編集部 2018/02/27

ドライ、ハーバリウムの次はこれ!? 「進化系押し花」の世界

ふわり、きらめく花のフレーム


花を器に飾るだけでなく、
ドライフラワーにしたり、瓶に詰めてハーバリウムにしたりと、
近年「インテリア的」に気軽に暮らしに
取り入れられる花の飾り方が人気ですよね。
そんななか「これは!」と新たに目を引かれたものがありました。
それは「フラワーグラデーションフレーム」というもの。


これがその「フラワーグラデーションフレーム」。

端的に言うと、
アクリルフレームに
ドライにした花びらを閉じ込めた花のオブジェです。
透明なアクリルに散りばめられた花びらたちの
不思議な浮遊感。
光があたるとフレームがきらめいて、
水面に浮かぶようにも見えて幻想的です。


光を通すと、花びらに走るラインが浮かび上がります。



普段ひとつの花として見ているだけでは気づかない
花びら一枚一枚の形や薄さ。
そんな花たちの個性を
改めて発見できるのもいいところ。
置き場所によって表情が変わるので、
見ていて飽きることがありません。

しかも!

フレームに入っているので
お掃除、お手入れ簡単。
持ち運びやすいので
贈りものとしてもよさそうです。
半永久的に美しいまま楽しめるという
持続性も大きなメリット。


植物の繊細さを見せたくて

この「フラワーグラデーションフレーム」の考案者は
フラワーアーティストの
相壁琢人(あいかべ・たくと)さん。


その相壁さんが
東京は中目黒のカフェにて
作品展をされていると聞いて、
お会いしに行ってきました!



物腰やわらかでスマートな相壁さん。
なんと元はバンドのドラマーだったそう!
そもそもの花との関わりは
ご両親が花の仲卸をされていたことにはじまります。
とは言え、男子校通いで
バンドに情熱を注いでいた相壁さん。
当初はまったく花に興味がなかったそうです。

けれどもバンドをしながら
花の仲卸で働く日々、
いろいろな種類の植物を目にするうちに
徐々に興味を持ちはじめて
働きながら深夜の花学校に通うまでに。

「一度仕事中に花の入った段ボールを落としてしまって
中を見たら花が駄目になっていて。
少しのことでも傷ついてしまう
花の繊細さに気づきました。
花の元気なだけでない姿、
朽ちたりする花の繊細さを見せられたらと思ったのが
(創作への)きっかけかも。
バンドでやっていた
インスト(歌のない楽器演奏のみの楽曲のこと)の音楽と
植物の生命力がリンクしたことも大きいです」
と相壁さん。


そしてバンドが解散。
その後花屋さんで2年半勤めますが、
その花屋さんを辞めてから
1年ほどの間は
花から離れて福井に移り住んでいました。

しかしそこで押し花を目にしたとき、
栞にしたりカードにしたりという
これまでの楽しみ方だけではなくて、
押し花を
新しい見せ方で
提案できたらどうだろう?
とひらめいたそう。

そこから生まれたのが前述の
「フラワーグラデーションフレーム」という
進化系押し花。

ちょっと懐かしいレトロな
押し花という存在を
相壁さんならではの発想で
リメイクした
新しいカタチの花の楽しみ方です。

ちょっとはにかみながら
静かにお話ししてくださる相壁さんの
その人柄もステキでした。

ちなみにカフェでの展示は
フラワーグラデーションフレームとは
打って変わってダークな世界観。

「蜜 食 花」をテーマに
果物から蜜を吸い上げる花をイメージして
制作されたアートだそうで
植物のワイルドさや毒々しさに
ドキッとさせられました。

相壁さんは
フォトグラファーの田中生(たなか・いくる)さんと
「ahi」というユニットを組んでいて
ユニット活動の際は
それぞれの持ち味を生かした作品を展開しています。

簡単、楽しいフレーム作り

美しく儚げな花びらが舞う
フラワーグラデーションフレーム。
実は、小さなものなら
初心者でも簡単に作れちゃうそうなんです。
実際に見せていただきました!

ドライにした花びらを用意。
美しく色を残しながらドライにするのは
相壁さんのプロの技です。



アクリルフレームの上に
乗せていきます。
さながらアクリルのカンバスに
花びらの絵の具で
絵を描くようなイメージ。
これが楽しい!



真剣な表情の相壁さん。
いくつもの花びらから
美しいグラデーションを生み出します。




そしてアクリルを重ねて完成!

子どもさんと一緒でも
楽しめそうなほど
シンプルな手順なのに、
仕上がりはこんなにきれいだなんて
ちょっとうれし過ぎます。

たくさんの花びらからどれを使うか選んだり
花を配置することが楽しくて
ついつい夢中になってしまうこと請け合い。


この「フラワーグラデーションフレーム」が作れる
ワークショップが
3月に開催される予定。
ワークショップの開催は
今のところ年2〜3回ということなので、
これは結構貴重な機会です。

気になる!
子どもさんの花育に!
大事な人へのプレゼントとして作りたい!
などなど
ご興味のある方はぜひともどうぞ。

https://shokubutsuseikatsu.jp/event/p/5102/
当日問い合わせTEL 03-3525-8175(開催日のみ)


こうして
さまざまな花の楽しみ方が生まれて、
花好きな人が
もっともっと増えたらいいな、と願います。

相壁さんの今後の活動にも
期待大!です!!


ahi 相壁琢人 / Takuto aikabe 

1985年生まれ。2015年より植物が未来へ繋がる可能性を提示するため、フラワーアーティスト・フラワーディレクションを開始。フラワーアート・保存に特化した押し花制作・アートディレクション・企画・作品コラボレーションなど。 東京を拠点に、既存の押し花に捉われず、流通している植物を使用した制作活動と各地で植生している植物を採取し保存を目的とした制作活動を行っている。スワッグ作り、作品販売の個展など提案中。 2017 年 4 月には表参道 ROCKET にて 3 回目の個展「無彩色の痛点」を開催。5 月にも同ギャラリーで開催された「see bag, buy bag」に参加。6 月は中目黒 FRAMES にて「雨」をテーマとした写真展。 7 月にはキースへリング美術館で行われたファッションショーのオブジェ装花を行なった。また繁華街や海岸を会場にしたゲリラ展示や、植物に音楽を聴かせる実験など精力的に活動している。
https://www.ahi-aikabe.com/











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