「甘さ」控えめの植物標本
東京・清澄白河の花店「LUFF」の2階で行われたハコミドリの展示販売会の様子。
甘さ控えめの植物標本
植物が液体に浸けられたハーバリウムがブームになるなど幅が広がっている植物標本の世界。
家屋から出る廃ガラスで作られた箱に1本の植物を詰めた「ハコミドリ」は、周防苑子さんが2014年の秋から作り続けている植物標本です。
植物をガラスで挟んだ平面的な作品「プレパラートミラー」から三角形の箱に1本の植物を詰めた「△(さんかく)植物標本」へ。
さらに、複数の植物を選べる「BOX標本」へとお客様の要望も加味して標本の種類も増えています。
ハコミドリをスタートする際に、大学生から20代半ばくらいで、カルチャーや音楽に興味があるような男性を購買層として想定したという周防さん。実際、会場へ訪れる人は男性も多く、すでに作品を購入した人からの口コミやハコミドリのインスタグラムをきっかけに会場へ訪れた人で客足は途絶えることがありませんでした。
6~23cmの大きさで展開する「△(サンカク)植物標本」。特に小さいサイズはギフトの需要が高いそう。
3種類の植物が入り、ガラスのフタを外して植物を入れ替えたり、鉱物を入れたりと楽しめる「BOX標本」。
今回の展示では青い花材が人気。
男性はバラなどロマンチックな印象の花を、女性は変わった花を求める傾向があるそうです。
お客様が希望の植物を選び、その場で周防さんが廃ガラスでできた標本箱に入れていきます。
撮影/福井裕子
うかがったアーティスト
周防苑子 Sonoko Suou
滋賀県生まれ。2014年に「ハコミドリ」の活動を開始。2015年7月にカフェ、アトリエ、ラボの3つの要素を兼ね備えたスペース「VOID A PART」を滋賀県の琵琶湖畔にオープン。
ハコミドリ
http://hacomidori.com/
facebook:
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Instagram:
https://www.instagram.com/hacomidori
VOID A PART
滋賀県彦根市栁川町218-1
http://voidapart.com/
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この記事のライター
植物生活編集部
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